1 計画の趣旨
県では、令和2年3月に「三重県社会的養育推進計画」(以下、「前期計画」といいます。)を策定し、児童の最善の利益を実現するため取組を進めてきました。
このような中、令和4年6月に成立した改正児童福祉法によって、市町における児童虐待等に至る前の予防的な支援策や親子関係再構築に向けた支援が重要な役割として位置づけられました。
また、激変する働き方、高騰を続ける物価、巧妙化する犯罪など、子どもたちを取り巻く社会経済情勢は大きく変化しており、子どもたちの生活環境に多大な影響を与え、厳しさが増しています。
このような状況をふまえ、子どもの最善の利益を考慮しつつ、「ありのままでみえっこプラン」等の関係する計画との整合を図りながら、このたび「三重県社会的養育推進計画(Ⅰ期)」を策定しました。
この計画では、前期計画の取組を一部見直し、効果の高い取組を継続します。
また、令和4年改正児童福祉法の趣旨に沿った取組を加えて、妊娠・出産期の予防的な支援から子どもが自立するための支援まで切れ目なく隙間のない総合的な対策をまとめています。
2 計画期間 令和7年度から令和11年度までの5年間
3 計画の基本理念
『全ての子どもが、等しく愛情を受けて心身ともに健やかに成長し、夢と希望を持って未来を切り開いていける社会を目指す』
4 計画の基本的方向
県は、以下の取組を行うにあたっては、子どもに十分な説明を行い、その真意を聴き取り、その権利の擁護を図ります。
<予防的支援ステージ>
① 県は、母子保健、子育て、教育等における施策との連携を一層推進します。
② 県は、市町と連携・協力し、妊娠・出産期から就学期までの切れ目のない支援体制を整備することによって、支援を必要とする全ての妊産婦や子育て家庭の負担、不安、孤立の解消を図り、児童虐待等に至る前の未然防止に向けた支援を行います。
③ 県は、身近な地域(市町)における虐待対応力を高め、虐待の兆候を早期に発見し、早期対応することで虐待の重篤化を防ぎます。
<緊急保護ステージ・社会的養護ステージ>
④ 県は、虐待によって子どもの安全が脅かされる疑いのある場合には、子どもの安全を最優先に一時保護(親子分離)を行い、アドミッションケアに努めます。
⑤ 県は、迅速かつ的確なアセスメントを実施し、虐待の再発防止を図ります。
⑥ 県は、家庭養育優先の原則を基本とし、多様な選択肢を用意するとともに、子どもの状況に応じて親子関係の再構築に向けた支援を行います。
<自立支援ステージ>
⑦ 県は、子どもの施設退所後あるいは里親委託解除後を見据えたリービングケア、アフターケアを充実させます。
⑧ 県は、子どもの生活が安定するまで切れ目なく隙間のない支援を行います。
<情報の収集・発信および調査・研究>
⑨ 県は、県民の皆さんが子どもの権利擁護や里親制度への理解を深めるよう、一層の情報の収集と発信に努めます。
⑩ 県は、以上の施策を着実に推進するため、必要な人材の確保と育成、必要な財源の確保等の課題の解決に向けた調査・研究を行います。
・三重県社会的養育推進計画(Ⅰ期)【概要版】
・三重県社会的養育推進計画(Ⅰ期)【全文】