産業観光とは?
「産業観光」は、一般的に、歴史的・文化的に価値ある工場や機械などの産業文化財や産業製品を通じて、ものづくりの心にふれることを目的とした観光で、英語では「Industrial tourism」といいます。日本語としての「産業観光」は、JR東海初代会長の須田寛氏が初めて提唱した活動をいいます。三重県が取り組む「産業観光」は、「歴史的・文化的に価値がある工場や機械などの産業文化財や、先端技術を用いた産業製品、また伝統産業や農林水産業などの地域資源を通じて、ものづくりの心や日本企業の経営の考え方等にふれることを目的とした観光であり、海外の企業経営者層等を主な対象とした研修型の旅行」を言います。
◆三重県産業観光推進協議会による産業観光の取組について(紹介動画:約1時間)
https://www.pref.mie.lg.jp/MOVIE/v1139400001.htm
三重県産業観光推進協議会
三重県産業観光推進協議会は、令和4年4月19日(火)に、桑名市の自動車部品製造業の「エイベックス株式会社(桑名市:自動車部品製造業)」が発起人となり、三重県観光局(当時)と協力し発足しました。
平成20年から独自で海外の経営者層向けに自社の工場視察を有料で受け入れる産業観光に取り組んでいたエイベックス株式会社が、平成28年に、桑名市域の企業・桑名市役所と連携して「桑名市産業観光まちづくり協議会」を設立。コロナ感染拡大以前の平成29年から令和元年においては、中国、韓国、ドイツ、アイルランド、アメリカなど90カ国以上から年間3,000人を超える視察を受け入れました。
その後、この取組を県内全域に普及・拡大させ、地域経済の活性化をはかるため同協議会を発展させ、三重県産業観光推進協議会」が設立されました。
同会の会員事業者は、製造業やサービス業、農業、伝統工芸、小学校など29事業者(令和6年3月31日現在)となっており、令和5年度(令和5年4月から令和6年3月)は、のべ約7,400人の海外企業経営者層の方々が視察のため来県されました。
【三重県産業観光推進協議会ホームページ】
https://www.industrialtour-mie.info/
【三重県産業観光推進協議会概要】
・会 長 エイベックス株式会社 代表取締役社長 加藤丈典
・副会長 IXホールディング株式会社 代表取締役 浜田吉司
・顧 問 三重県観光部長
・監 事 山路栄一・志事ネットワーク研究所 山路栄一
・事務局長 株式会社イクシー 代表取締役 生駒健二
取組
海外の企業経営者層等が参加する研修旅行の受入
海外の企業経営者層が日本企業の経営の考え方や人材育成等を学ぶことを目的とした研修旅行の受入を、三重県産業観光推進協議会を通じ、年間を通して実施しています。実施年度 | 実施件数 | 参加者数(のべ) | 参加国数 |
令和4年度 | 64 | 1,019 | 23 |
令和5年度 | 377 | 7,394 | 120 |
令和6年度 |
長寿経営シンポジウム
長寿経営は、日本企業の歴史や文化、経営の考え方に関心のある海外の経営者にとって特に興味のある分野であり、三重県の長寿企業を事例として取り上げる本シンポジウムの開催は、海外経営者を対象とした研修旅行の受入に取り組む産業観光をさらに促進させるのはもちろんのこと、海外の経営者が三重県や県内企業に関心を持つきっかけとなり、インバウンドの増加、さらには県内への経済波及効果の拡大に繋がることが期待できます。◆第1回長寿経営シンポジウム 伊勢志摩会議
①日時:令和6年2月29日(木)講演・パネルディスカッション13:00~17:00
3月 1日(金)産業観光エクスカーション
②場所:2月29日 志摩観光ホテル
3月1日 伊勢・桑名方面企業
(→ 赤福、ゑびや、二軒茶屋餅、IXホールディング株式会社、エイベックス株式会社)
③参加者数:109名(海外から45名、日本国内から64名)
情報発信
・三重県産業観光推進協議会(リンク先HPへ)・Instagram(チラシ)
・WeChat (チラシ)
協議会への参加申込
「産業観光の取組に興味がある」、「説明を聞いてみたい」、「協議会に加盟するにはどうしたらいいか」等のお問い合わせにつきましては、以下の三重県産業観光推進協議会事務局までお気軽にお問合せください。◆三重県産業観光推進協議会事務局
株式会社イクシー(エイベックス株式会社多度工場内)
TEL:0594-49-3025 担当:加藤美和
mail:katoh_m※avex-inc.co.jp (メール送信の際は、※印をアットマークに変えてお送りください)