管内概要
四日市建設事務所管内は、三重県の北部に位置する四日市市、三重郡(菰野町、朝日町、川越町)の1市3町からなり、面積は327.17km2で県土(5,773.27km2)の約5.7%にあたります。また、県内随一の人口密集地となっています。なお、当建設事務所 建築開発室に係る業務の一部については、鈴鹿市、亀山市を含む3市3町を所管区域としています。
当地域は、西に1,000m級の鈴鹿山脈が連なっており、滋賀県と境を接し、標高1,212mの御在所岳を中心に鈴鹿国定公園に指定され、湯の山温泉を有する景観豊かな観光地となっています。また、東は伊勢湾に接し、特定重要港湾である四日市港を抱え、石油化学工業を中心に発展してきたコンビナートが立地し、中京工業地域の一角を形成しています。
管内の幹線道路網は、東名阪自動車道が内陸部を南北に、また、国道1号、23号が臨海部を南北に縦貫し、国道477号や県道上海老茂福線(旧富田山城有料道路)等が東西を横断しています。現在、南北の自動車交通の自動車交通の渋滞緩和を主な目的として、国土交通省により国道1号北勢バイパスの整備が進められています。また、新名神高速道路がみえ川越IC(インターチェンジ)から東名阪自動車道の四日市JCT(ジャンクション)までの区間で平成15年3月から供用されており、引き続き四日市JCTから四日市北JCTまでの区間を平成27年度までに、四日市北JCTから亀山JCTまでの区間を平成30年度までに供用するための準備が進められています。
四日市建設事務所では、道路事業として、新名神高速道路や国道1号北勢バイパスへのアクセス道となる地域高規格道路四日市インターアクセス道路(国道477号四日市湯の山道路)をはじめ、主要地方道四日市鈴鹿環状線(采女工区)、一般県道上海老高角線などの整備を進めています。また、都市計画事業では、踏切渋滞の解消による自動車交通の円滑化を目指した、三滝川・海蔵川間の延長680m区間の近鉄名古屋線連続立体交差事業に取り組むとともに、市民にスポーツ・レクリエーションの場を提供し快適な都市環境を創出するため、大規模広域公園である北勢中央公園の整備を進めています。河川事業では、市街地に集中する人家や事業所、公共施設を洪水等の被害から防止するため、朝明川・三滝川等において自然環境にも配慮を行いながら改修事業を進めています。砂防事業では、土石流・崖崩れ等の土砂災害から住民の生命・財産を守るため、鈴鹿山系の土石流危険渓流において砂防ダム等の整備を進めています。