屋外に設置されたごみ箱には、資源として再利用できるものが分別が不十分なために捨てられている現状があることから、資源回収の一層の推進による資源循環型の地域づくりを進めるとともに、サミット開催期間中の安全性の確保に資すると考えられるため、伊勢志摩地域内のコンビニエンスストアの屋外に設置されたごみ箱の店内移設を事業者、自治体の協働により実施しました。
2.取組の内容
店舗の屋外に設置しているごみ箱の店内移設
3.主な実施主体
(1)事業者
株式会社サークルKサンクス
株式会社ローソン
株式会社ファミリーマート
ミニストップ株式会社
(2)自治体
伊勢市
鳥羽市
志摩市
南伊勢町
三重県
4.実施期間
平成27年10月から平成28年5月末まで
5.取組の結果
平成28年5月末までに実施した取り組みの結果は以下のとおりです。
取組の実施率 76店舗中73店舗で実施(96.1%)
市町別の実施結果については下表参照。
事業者名 | 伊勢市 | 志摩市 | 鳥羽市 | 南伊勢町 | 計 |
計 | 46/48 (95.8%) |
20/20 (100%) |
6/6 (100%) |
1/2 (50%) |
73/76 (96.1%) |
6.アンケート結果
本取組による効果と課題を把握し、取組を実施した事業者と情報共有することを目的に取組の実施店舗に対して以下の設問でアンケート調査を実施しました。
アンケート回答率 64/73(87.7%)
設問1 取組により、ごみ箱に捨てられるごみの量は減りましたか
ごみ箱に捨てられるごみの量が減った:62店舗/64店舗(96.9%)
設問2 ごみの分別は良くなりましたか
ごみ分別がよくなった:45店舗/63店舗(71.4%)※無回答:1店舗
設問3 ごみ箱の管理の手間は減りましたか
ごみ箱の管理手間が減った:61店舗/64店舗(95.3%)
設問4 この取り組みへの意見はありましたか
(1)店員からの意見
ごみ箱がきれいに使われるようなった:48店舗/64店舗(75.0%)
店舗周辺へのポイ捨てが増えた:19店舗(29.7%)
(2)来店者からの意見
店外の外観がすっきりした:23店舗/64店舗(35.9%)
これまでどおりごみ箱が外にないと不便:36店舗/64店舗(56.3%)ありました。
設問5 この取り組みを今後も継続したいと思いますか
取組を継続したい:54店舗/64店舗(84.4%)
そう思うと回答した店舗の主な意見
・ごみの量が減った(持ち込みごみの減量3件を含む) ×23件
・業務が軽減された ×2件
・美観向上につながる ×2件
そう思わないと回答した店舗の主な意見
・店内が狭いため(商品置き場が足らないため) ×4
・店内にごみ箱を置くと床が汚れやすいため(またはにおい) ×2
・特に変わらないため ×2
7.取組事業者の声
(1)総評
・ゴミの削減及び店舗オペレーションの軽減に繋がった。
・店内ゴミ箱設置への切替は順次進めていく方向性である。
・観光地立地店舗における、ごみ持ち込みの問題について考えるよい機会となった。
・ごみの減量化・分別化が促進され、店舗の業務軽減にもつながっている。
(2)課題
・店頭設置ゴミ箱を店内設置した為、衛生上の課題は感じた。
・お客様から支持を得られたかは疑問であり不満足に繋がった可能性も否めない。
・店内設置については、店内用ゴミ箱を新規購入して設置する為、コストの課題があり、一斉に切替えて
いく事は困難である。
(3)要望
・今回の取り組みで終止するのではなく、移設店舗を長いスパンで、減量などの数値化&検証を継続して
いただきたい。その結果をもとに、店内移設エリアを今後も拡大できるのではないか、と期待している。