平成28年10月22日(土曜日)の午前9時30分から三重県伊賀市上阿波にある、(株)LIXILの企業の森「リクシルの森」において、秋の森林保全活動(森でeこと)が開催されました。
当日は、(株)LIXILの社員とご家族及びNPO法人「森林の風」スタッフ、森林所有者など関係者102名が参加しました。
春の作業と同じく、獣害防止柵(パッチディフェンス)6基の設置作業と、ヤマボウシ・カエデ・ブナの植栽と、間伐・枝払い・玉切りの作業を行いました。
玉切った丸太は、みんなで「リクシルの森」まで運び出しました。
このパッチディフェンスは、鹿防止用の柵を小さなブロック状に設置する方法であり、有効な鹿食害対策です。
今年春に設置したパッチディフェンスは、植栽した苗木だけでなく、柵内の草も鹿に食べられていませんでした。大変効果があったと認識しました。
参加者の中には、ベトナム研修生も20名ほど参加しました。休憩時間には、歌を合唱したり携帯で写真を撮ったりと、明るい雰囲気の中、楽しい一日を過ごすことができました。
企業の森
企業の森とは、三重県は波静かな伊勢湾、荒波寄せる熊野灘と鈴鹿、大台山系に囲まれ、真珠養殖の筏が浮かぶ伊勢志摩国立公園など自然に恵まれています。
また全国にその名を知られる尾鷲ヒノキなど古くから林業が営まれてきました。
しかし、林業の不振から植樹や手入れがされず、森林の荒廃が危惧されています。
森林は、水を育み、CO2吸収、憩いの場など私たちの生活に深く関わっており、県では、森林の整備を社会全体で支えていく取り組みが必要と考えています。
このような趣旨にご賛同いただいた企業の皆様には、CSR活動の一環として、また社員の研修・福利厚生の場として、森林づくりに協力いただいています。
平成27年3月31日現在、県内に41箇所(約170ha)の企業の森が、活動しています。
なお三重県の企業の森は、平成18年から始まりましたが、(株)LIXIL様は、平成20年から取り組んでいただいています。