名張市農業人材育成研修「直売塾」が開催されました
今年度、名張市において意欲的な直売所出荷者や直売実施者を育成することを目的にした全10回の研修会が開催されています。この研修会は、名張農業担い手育成会の主催により、関係機関の協力のもと7月から実施されてきました。3月23日には、最終の締めくくりとして「あなたも直売のビジネスプランを持とう」と題して、直売塾のメーン講師としてお世話になった、株)シンセニアンの代表取締役 勝本吉伸氏から、研修会参加者が作成したビジネスプラン実行書の発表とそれに対する講師からのコメントや会場からの質問等により進められました。2月に行われた第9回の研修会では、直売のビジネスプランを学ぼうと題して、10回目に発表する各自のビジネスプラン実行書の作成演習を中心に、普及センター職員からビジネスプランの作成に向けた講義等の支援を行なっています。
参加者からは、「問題点を明確に教えてもらえて良かった。」「他の人のビジネスプランを聞き参考になった。」などの意見があり、今後の直売等を含めた経営方針等に役立てていただける研修会になりました。
伊賀管内における小麦の生育状況について
伊賀管内の小麦の品種はタマイズミで作付面積は約500ha程あり、三重県内でタマズミの栽培を唯一している地域です。伊賀管内の小麦の播種は11月上旬~中旬がピークです。普及センターは毎月、農協などとともに現地巡回を行い、生育状況を確認しています。
平成26年の11月は雨が多かったため、適期に播種が中々できない生産者もいました。12月に入ると例年より気温が低い時期が続き、1月も雨が多かったため、生育が中々進みませんでした。また地域によっては湿害による生育不良や鹿の食害を受けたところもありました。ただ、2月に入ると晴れの日が多く、平年より気温が高い時期が続いたこともあり、生育は順調に進展しました。
今後、普及センターでは、JA等の関係機関と連携して小麦の現地巡回を通じ、小麦の生育状況を把握し、実肥の適期施用等の指導を行い、管内の小麦栽培を支援していきます。
また、27年産では連作地での生産性向上に向けて、①播種前播種後の除草剤の体系処理による雑草対策、②苦土石灰等の施用による土壌改良、③肥効調節型肥料の活用による施肥改善等に生産者、JAと一体となって取り組んでいきます。