集落の農業・農地を安心して任される組織を目指して
伊賀市の市部営農組合は、昨年7月に法人化し、(農)市部営農組合として新たなスタートを切りました。「市部の農業は市部で守る」をスローガンに、高齢等によりできなくなった人の農地を預かり、将来にわたって持続可能な活力ある農村づくりをしていくことを目指しています。これを実現していくための具体的な手順を地域活性化プランとしてまとめたらどうかと普及センターから提案し、本年11月に作成しました。
今後は、農地の集積やオペレータの確保・育成、農作業手順やほ場管理のマニュアル化による水稲・小麦の効率生産・収量向上を目指します。また、新規作物への取り組みや直売、農産物加工への取り組みも進めていく計画であり、地場産品である「手延べそうめん」づくりについても前向きに検討していくとしています。まずは農地の集積に向け、人・農地プラン策定と農地中間管理事業の活用を進めていく方向であり、普及センターとしてもプラン実現に向けた支援を継続していきます。
基礎から学ぶ経営管理研修会が始まりました
新規就農者や集落営農組織の会計担当者向けに、経営体の育成の観点から、「基礎から学ぶ経営管理研修会(全4回)」を伊賀地域農業改良普及センターで企画しました。
第1回目は、基礎から学ぶ経営管理研修会を11月14日(金)に開催しました。当日の出席者は、新規就農者2名、集落営農組織2組織の参加で、簿記記帳の始め方、記帳の方法を中心に講義形式での研修会を行いました。今後は、パソコンを利用した簿記記帳演習を行いながら、月1回の研修会を2月まで予定しています。
次回以降の研修内容は以下のとおりです。
第2回 記帳する時に注意が必要な取引について
第3回 決算整理について
第4回 決算書の作成について
伊賀地区農村青少年クラブ員が三重県知事賞と理事長賞を受賞!!
三重県農村青少年意見・プロジェクト発表会が11月12日に開催されました。この発表会は、本県の農業青年が一堂に会し、日頃の体験や実践で得た意見や技術、クラブ活動の取り組みを紹介しあい、農業経営や農業技術の改善、地域の発展に資するともに、次代の担い手としての資質向上を目的として毎年開催されています。伊賀地区農村青少年クラブから、意見発表の部でクラブ員の意見発表とプロジェクト発表の部で「田んぼアート」の報告を行いました。総合評価の結果、意見発表の部で知事賞を、「田んぼアート」の取り組みが理事長賞を見事に受賞しました。今後、東海ブロックプロジェクト発表会に参加し、全国大会を目指すこととなります。
発表の様子
伊賀普及センターは、これまで田んぼアートの文字の制作や生育に関する情報提供はもちろん、発表会に向けての練習、原稿作成などの支援をしてきました。今後も、クラブ員とともに一丸となってクラブの活動を盛り上げたいと思っています。