伊賀地区農村青少年クラブと伊賀市立上野南中学校初コラボ!田んぼアートの取り組みについて
伊賀地区農村青少年クラブは、6月23日に、上野南中学校2年生(76人)とともに田んぼアートのための田植えを行いました。クラブの田んぼアートの取り組みは、クラブ員同士の交流や募金米としての震災支援等を目的に始めたことがきっかけで、今年で4年目になります。昨年は、上野南中学校前のクラブ員圃場で「夢」という文字を描いたところ、中学校で話題となり、今回のコラボ田んぼアートの取り組みが実現しました。
田植え前の5月30日には、中学校で事前学習会を行いました。中学2年生の子供たちにクラブ員が先生となり、農業に対する思いや、農業の大変なところ、やりがいなどについて、話しをしました。
田植え当日は、2年生3クラスが、1限授業ごとに入れ替わって作業を行いました。初めて田植えをする子供たちも多く、クラブ員が田植えのコツなどを話しながら、一緒に作業を行いました。また、余った稲を捨てるのはもったいないという中学生からの意見があり、一部はバケツ稲として、学校で栽培することになりました。
田んぼアートのデザインは、2品種(ベース部分:みえのゆめ、文字部分:23号)の出穂時期の違いにより文字を浮かび上がらせます。今年のアート文字は、「絆」!見頃は8月中旬くらいを予想しています。
次は、9月に中学生とともに稲刈りを行います。また、刈り取ったお米は、脱穀して子供たちに食べてもらう予定です。普及センターは、クラブの活動を支援しながら、生徒たちには食育という観点も含めて農業の大切さを伝えたいと思っています。
「結びの神」地域情報交換会について
平成26年6月5日、県伊賀庁舎において、三重の新たな米協創振興会議事務局主催による「結びの神」地域情報交換会が開催されました。三重の新たな米協創振興会議の取り組みは3年目を迎え、昨年までは県全体で会議が開催されていましたが、取り組み生産者も増え、できる限り多くの生産者が参加できるよう今回は地域単位で開催されました。
伊賀管内では15名の生産者が栽培に取り組んでおり、今回は6名の参加がありました。はじめに事務局からこれまでの取り組み状況の説明があった後、情報交換が行われました。
生産者やJAからはこれまでの県や全農みえの取り組みに一定の評価をしたものの、知事の積極的なPRによる知名度向上や県一本の販売ではなく地域の特色を生かした販売(各JAでの精米販売)、フレコン出荷への対応等これまで要望していたことに対して、取り組みが進んでいないことに対してさらなる努力を求める声もありました。また、販売面では関東だけではなく関西方面への取り組み強化について提案がありました。
伊賀地域では伊賀コシヒカリが、日本穀物検定協会が実施する米の食味ランキングで最高ランクの特Aを3年連続で獲得しています。生産者はさらなる米の販売促進・生産拡大を図るために結びの神の取り組みに力を注いでいます。伊賀農林事務所としても結びの神の高品質安定生産への支援をはじめとして生産者、JAと協働して新たな米のブランド化に取り組んでいきます。
青空ネット伊賀および農産物直売所への活動支援について
平成26年6月2日、ウエルサンピア伊賀で青空ネット伊賀の総会および研修会が開催されました。青空ネット伊賀は伊賀管内の27の青空市・農産物直売所で構成される協議会です。総会では、今年度事業を決定し、研修会では、「かんべいきいき市」および「ながきふれあい市」から事例発表が行われ、また、獣肉利用について試食会が行われました。
今年度は、青空市農産物直売所の活性化にむけた生産地見学会、土壌診断および土づくり研修会、情報紙「伊賀の旬を食べる」の発行、三重大学の農産物直売所調査への協力等を行います。
普及センターでは、協議会の活動を支援するとともに、栽培技術講習や表示、衛生管理に関する情報提供等、青空市・農産物直売所の資質向上にむけた支援を行っていきます。