管内概要
伊賀建設事務所の所管区域は名張市と伊賀市(平成16年11月1日に「上野市・伊賀町・島ヶ原村・阿山町・大山田村・青山町」の6市町村が合併)です。
三重県の西北部で関西圏と中部圏のほぼ中央に位置し、北は滋賀県、西は京都府、奈良県と接しているなど、古くから関西圏との交流・連携が盛んな地域です。
また、東に鈴鹿山脈、布引山地、西に笠置山地、南に宇陀山地、北に信楽高原といった標高500m~800mの山々に囲まれた内陸盆地であり、この盆地内の標高は130m~160mで柘植川、服部川、木津川、名張川などが流れ、旧上野市街、名張市街などを潤し、その全ては最後に淀川となって大阪湾に注いでいます。
伊賀市と名張市からなる当地域の総面積は、約688㎢で県全体の12%を占めています。
内陸型盆地特有の気候で、年平均気温が14℃前後と県内でも比較的低く、気温の日格差、年較差が大きいといった 特徴を有しています。年間降雨量は1,400mm程度で、地形的な要因から夏には雷、春秋には霧が多く発生します。
令和2年国勢調査(令和3年11月30日)によると、人口は165,153人であり、県の総人口に占める割合は約1割です。
昭和40年頃までは、高度成長期における県外流出が続き、2市とも減少していましたが、その後、徐々に増加し、昭和55年以降の管内人口の増加率は県全体の増加率を大幅に上回る状況が続きました。これは、伊賀南部の近鉄大阪線沿線の住宅開発などに起因するもので、昭和50年からの25年間で名張市では約2.4倍に増加しました。しかし、現在、管内人口は減少に転ずるとともに高齢化が進行しています。
道路網については、東西幹線として名阪国道、国道25号、国道163号、国道165号があり、南北幹線として国道368号、国道422号があります。なかでも、名阪国道は昭和40年に開通し、物流の大動脈として地域に飛躍的な発展をもたらしてきました。
鉄道については、東西に北部のJR関西本線、南部の近鉄大阪線があり、南北にこの両者を結ぶ伊賀鉄道があります。また、北東部にはJR草津線が通っています。
伊賀地域は、俳聖殿、芭蕉翁生家、蓑虫庵など松尾芭蕉ゆかりの地をはじめ、伊賀上野城、伊賀流忍者博物館、だん じり会館、鍵屋の辻、観菩提寺正月堂、新大仏寺、名張藤堂家邸、美旗古墳群など歴史的資源に恵まれています。
また、室生赤目青山国定公園や鈴鹿国定公園、赤目一志峡県立自然公園の一部を有しており、青山高原、赤目四十八滝、青蓮寺湖、香落渓といった自然景観に優れた地域でもあります。
さらに、岩倉峡公園、阿山ふるさとの森公園、島ケ原温泉やぶっちゃ、大山田温泉さるびの、三重県上野森林公園、余野公園、長坂山トレッキングコースなどの自然志向型の観光施設の整備も進められています。