日時:平成28年7月27日(水)14:00~16:00
場所:三重県栄町庁舎41会議室
1 開会
2 学校教育担当次長挨拶
3 説明
(1) 昨年度推進委員会の協議概要及び論点の提案
(2)「生命を大切にする教育」県内の取組の紹介
・小学校等における動物愛護教室等の開催について
・「命の大切さを学ぶ教室」の開催状況について
・平成27年度高校生ライフプラン教育推進事業における乳幼児とのふれあい体験に係る取組
・生徒向け精神保健授業の取組
4 協 議
(1)「生命を大切にする教育」について
○委員からの主な意見
・乳幼児とのふれあい体験など、本物と関わることによる学習効果は高い。
・動物を飼育する小学校が少なくなってきているが、低学年では動物とふれあうこと、中学年では動物の体の
仕組みを観察すること、高学年では責任を持って動物を飼うことなど、動物介在教育を復活させたい。
・どの教科・領域の時間に体験活動を行うか、発達の段階に応じて道徳をどのように扱うか、意図的・意識的
に行うことが大切である。例えば、生命に関わる新聞記事の切り抜きを収集し発表する取組で意識を高めた
後、道徳の授業で補充・深化・統合すると効果的である。
・保護者自身がストレスを感じ、子どもと接しているのではと感じることがある。子どもを教えるだけでな
く、親への働きかけも必要である。
・生命の大切さについて、保護者からの聞き取りをしたり、子どもたちが保護者と一緒に考えたりする授業は
有意義である。
・道徳の指導方法について、教師は学ぶことが必要である。「考え、議論する」道徳へ転換していかなければ
ならない。
・思いやりとは、困っている人を助けることとは限らない。こけて泣いている子どもを助けようとした時、親
に止められた。親はじっと子どもが一人で立ち上がるのを見ていた。何もせず見守ることが真の思いやりであ
る場合もある。
・様々な団体に依頼して、本物に出会わせる体験は魅力的であるが、教師が目的を明確にし、計画的に取り組
み、道徳の授業にどのようにつなげていくかを考える必要がある。
・生命を大切にする教育を行う場合は、教育活動全体の取組を通じて、自己肯定感や自己有用感、自尊感情を
高めることを考える必要がある。
・自分が大切にされていないと、人も大切にできない。
・限られた時間の中で、何を子どもに伝えるかを考える必要がある。授業で議論する中で、子どもたちに、い
ろいろな考え方があることに気づかせることが必要である。
(2)その他
○委員会における今後の取組について
「生命を大切にする教育」について、引き続き取り上げつつ、生命を大切にする心を育てるために、「自尊感情、自己肯定感、自己有用感を高める道徳教育」について、第2回の協議を進める。