単身世帯高齢者、一人親家庭、中高年のひきこもりなど、「孤独や孤立」の状態から生きづらさを抱える方が増えており、孤独死や児童虐待等の社会問題が顕在化する中、既存制度の枠組みでの対応がむずかしい方が、制度の狭間に陥ることで必要な支援が行き届かず、地域の中で暮らし続けていくことが困難な状況にあります。
こうした中、誰もが住み慣れた地域で自分らしく暮らしていけるよう、多世代間の交流や支え合いにより地域共生社会を実現するコミュニティ機能を確保し、地域福祉をより一層推進するため、「三重県地域福祉支援計画」を新たに策定しました。
令和2(2020)年度から令和6(2024)年度までの5年間
「みんな広く包み込む地域社会 三重」
一人ひとりが尊重され、社会から孤立することなく、誰もが社会を支える一員として、自分らしく生きられるとともに、さまざまな主体の参画と協力を得て、一人ひとりの個性や能力が最大限に発揮できる「地域共生社会」の実現に向けた取組を推進します。
基本理念で掲げるめざす姿を実現するため、次の3つの取組を柱に施策を展開していきます。
〇推進項目1 地域における支え合い体制(~包括的支援体制の構築~)
包括的支援体制の構築に向けて、地域における支え合い体制づくりを推進していきます。
(施策方向)
1.地域住民の居場所・住民交流の拠点づくり
2.地域住民による支援活動の推進
3.市町における包括的な支援体制づくりへの支援
4.ユニバーサルデザインのまちづくりの推進
〇推進項目2 暮らしを支える取組の推進(~日常の暮らしの継続~)
制度の充実を図りつつ、日常の暮らしが継続できるよう、暮らしを支える取組を推進していきます。
(施策方向)
1.高齢者・障がい者への支援
2.子ども・子育て支援
3.生活困窮者等への支援
4.生きづらさを抱える者(ひきこもり、自殺、犯罪をした者など)への支援
5.災害時における要配慮者への支援
6.生活基盤の充実
7.権利擁護の推進
8.多様な生活課題への対応
〇推進項目3 地域福祉を支える基盤整備(~福祉サービス等の充実~)
地域福祉活動の推進を図るうえでの基盤整備を促進し、サービスの充実を図るための取組を推進していきます。
(施策方向)
1.福祉人材の確保
2.福祉サービスの質の向上
3.福祉サービスの総合的提供方法のあり方
4.福祉サービス提供におけるIT技術等の活用