免震装置
免震装置
免震装置は、建物の固有周期を長くし、地震時の強い短い周期での動きを免れる働きをします。この免震装置は、地震力を減衰し、ゆっくしとした揺れに変換して建物に伝えるため、建物自体はもちろんのこと、執務空間も保護されます。
この免震ゴムには、天然ゴム系積層ゴムを使用し、建物の総重量約10,000tを支持しています。一つの免震装置には、最大約350tの荷重が加わっています。
天然ゴム系積層ゴム(RB)
【特徴】
- 支持荷重の範囲(約100~2,000t/1基)が広く取れます。
- 天然ゴムを使用しているため、耐久性に優れ、装置の特性変化がなく、常に安定した性能を維持します。
- 地震波の繰り返しに対して性能を維持し、耐久性に優れています。
鉛プラグ入り天然ゴム系積層ゴム(LRB)
【特徴】
- 支持荷重の範囲(約100~2,000t/1基)が広く取れます。
- 鉛プラグの大きさを調整することにより、振動減衰機能と居住性維持機能(トリガー)を任意に設定することができるため、建物の規模、特性に合わせて設計できます。
- 積層ゴムと鉛プラグ(ダンパー)が一体型なので、設置場所もとらず施工性に優れています。
- 地震波の繰り返しに対して性能を維持し、耐久性に優れています。
弾性滑り支承(SSR)
【特徴】
- 小さな支持荷重でも使用でき、大型の免震装置と同様の大変形性能を発揮します。
- 小さな揺れから、大地震まで幅広く免震効果を発揮します。
- LRBやRBなどの免震装置と組み合わせて使用します。