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平成23年01月11日

  2006(平成18)年に三重県教育委員会が「わたし かがやく」を発行して以来、県内の様々な学校で、人権学習を進める際に「わたし かがやく」をご活用いただいています。
  今回のNewsでは、三重県立亀山高等学校における取組をもとに、人権学習の実践に際して、どのような場面で、どのように「わたし かがやく」を活用していけるかを考えていきたいと思います。

 

亀山高校における人権学習~「わたし かがやく」の活用を中心に~

                                  三重県立亀山高等学校
(2011年1月作成)

1 はじめに               

 本校では、差別に気づき、ともに怒りを持って行動をしていけるようになってほしいと考え、3年間の人権学習を系統立てて展開しています。部落問題をはじめとした様々な人権問題を具体的に取り上げながら、それらの問題が身近であり、自分自身を含めたあらゆる人たちの様々な問題とつながっていることに気づいていけるように、学習を重ねています。

 

 

2 取組の概要                

 学期に1回(1~4時間程度)の人権学習ロングホームルーム(以下人権LHR)を通じて、生徒が人権に関する理解と認識を深め、人権感覚を豊かに育んでいけることをめざして取り組んでいます。人権LHRでは、人権学習教材「わたし かがやく」を中心とした様々な教材を取り入れ、それぞれを結びつけながら、生徒同士がコミュニケーションをはかり、対話の中から気づき合うことを主眼においた取組を行っています。

 また、自主活動に関しては、校内人権サークルが組織されており、サークル内外で仲間づくりの取組を行ったり、校内で生徒主体の人権啓発のイベントに取り組んだり、校外との連携や交流に生徒が主体的に取り組んだりしています。生徒が人権LHRの企画立案に意見を出したり、話し合いの司会を務めるなど、学年での人権学習と生徒の自主活動をつなげていく取組も、積極的に行っています。

 

 

3 3年間の系統立てた人権学習計画

(1)1年次:「仲間づくり」と「気づき」

 本校では、1学年の春に人権意識調査アンケートを実施しています。「部落差別という人権問題を知っていますか?」という問いに対して、約2割の生徒が「いいえ」と答えています。この現状をふまえ、身近な生活の中にある様々な差別や不当な人権侵害について気づき、考えられることを目標として学習を進めています。また人間関係づくりに苦手意識をもっている生徒も多いため、コミュニケーション活動を主体にした取組を多く取り入れることで、差別やいじめをなくす仲間づくりの基盤をつくることを目標に取り組んでいます。 

 ○参加体験型学習を通じて「気づき」を多く重ねていく 

学習教材・内容等

ねらい・留意点など

時間数

『わたしたちのまち再発見』

 気づかせたい視点を定めて、参加体験型学習を行う。特に部落問題に関する気づきがどれだけ持てるかに焦点をあてて展開する。

1~2

『つながりづくりワークショップ』

(自主教材)

 仲間づくりの土台となるコミュニケーションスキルを身に付けることをねらいとする。人間関係づくりの初歩として、お互いの共通項や共有できるものを見つけるスキルを、ワークショップの活動を通じて学ぶ。

1

アサーショントレーニング

 身近な場面設定で、非攻撃的な自己主張の仕方を擬似体験する中で考え、もめごとを解決する力を身につける。

1

『満員電車の方程式』

 参加体験型で、他人事ではなく自分事として考えることの大切さを学ぶ。差別やいじめは、周りにいる者が無関心でいたり傍観したりすることで、解決できないだけでなく、問題をより深刻化させてしまうことに気づく。

1

亀山高校“バリアフリー”体験

オリエンテーリング

 本校に設置されたバリアフリー設備を活用した体験を通して、「スロープやエレベーター等の施設があれば十分だ」と考えていた自分たちの問題意識の不十分さに気づく。

1

『ここであたりまえに暮らしたい』(「わたし かがやく」)

 バリアフリー体験をふまえ、当事者の視点からグループでの話し合い活動を行い、「心理的バリア」の存在に気づく。

1

 

亀山高1

 

 

 

 

 

 

(2)2年次:「差別の現実から深く学ぶ」

 差別に立ち向かう人たちや反差別の思いに出会い、様々な人権問題について被差別の側から考えられるようになることを目標に学習を進めていきます。他者の心情を深く想像することが苦手な生徒たちに、様々な人権問題を自分事として身近なところへ引き寄せられる力をつけることをめざしています。

○人権問題を身近な問題として考える  

学習教材・内容等

ねらい・留意点など

時間数

『ちがいを豊かさに』

(「わたし かがやく」)

 「つながり合うためには何が大切か」という視点から、グループで話し合い活動を行う。差別をともになくそうとする姿勢と、お互いに信じ合おうとする気持ちの大切さに気づく。

1

在日外国人の人権

 中西ロドリゴさんを招いて人権講話を行い、差別に立ち向かう生き方を身近な方から学ぶ。

2

『あなたはどうする?』

(自主教材)

 結婚差別をテーマに、グループで話し合い活動を行う。被差別の立場から考え、そこから様々な人権問題に広げる。それを自分事として考え、間違いに気づくために正しい知識を得る必要があることに気づく。

2

『被差別の中を生きぬいた人々』

(「わたし かがやく」)

 「わたし かがやく」と自主制作プリントを用いて、興味関心をもたせるような工夫をしながら、部落史学習を行う。歴史の中で被差別民衆が担ってきた社会的役割やその願いなどについて知るとともに、近代以後の差別をなくそうとする運動までの流れを学ぶ。

1~2

韓国修学旅行を通じて

(2008年度)

『朝鮮半島と日本』

(「わたし かがやく」)

 韓国修学旅行と、その際の現地ボランティアの人たちとの交流等を通じて、遠くにある様々な人権課題を身近に引き寄せて、実感的・経験的に学ぶ。

1

広島修学旅行を通じて

(2009年度)

『ヒロシマ反戦アートを見て』    (自主教材)

 事前学習として「反戦アート」を見て、作品が訴えようとする平和へのメッセージを考える。広島では原爆ドーム見学と被爆体験の語り部の方の講話を聴き、実感的・経験的に学ぶ。

1~2

北海道修学旅行を通じて             (2010年度)

『アイヌ民族人権クイズ講話』

(自主教材・校内人権サークル作成)

 事前学習としてクイズ形式で人権講話を行って興味関心をひき、アイヌ民族に対する差別の問題を考えるとともに、アイヌの人たちの生命を尊ぶ生き方を学ぶ。現地ではポロトコタン訪問とアイヌの人からの講話を通して、実感的・経験的に学ぶ。

1

 

亀山高3  

 

 

 

   

 

                                             

(3)3年次:「自分ができる反差別の行動を考える」

 本校卒業を期に社会人となる生徒が多くいる中で、人生の大きな節目となる就職や結婚等の場面で、自分にできる行動を考え実践できる力をつけることをめざして取り組んでいます。差別や人権侵害の問題を解決していく力を身につけることが、自分自身の生きる力になるという実感が持てていない生徒が多くいます。差別をなくす取組が、あらゆる人の人権を守ることにつながってきた事実を知り、自分自身にもできる行動があることを実感し、反差別の生き方を身につけられるように取り組んでいます。

○反差別の生き方を身につける  

学習教材・内容等

ねらい・留意点など

時間数

『社用紙と統一応募用紙』と

『違反質問をチェック!』

(自主教材)

 これまでの人権学習をふりかえった上で、過去の社用紙と統一応募用紙とを比較する。反差別の取組があらゆる人の人権を守っている事実を知り、自分たちにできる行動を考える。就職面接での違反質問をクイズ形式で考えながら話し合い、差別をなくしていくためにできることについて考える。

2

『差別はきっとなくせる』

(「わたし かがやく」)

 3年間の人権学習をふりかえり、各クラス担任の思いを伝えることを大切にして取り組む。識字学級の取組から、反差別の生き方について考える。

2

 亀山高2

4 人権学習教材「わたし かがやく」の活用状況

(1)「ここであたりまえに暮らしたい」 

 1年次での障がい者の人権についての学習において、本校の校舎内を車椅子や目隠し等を体験しながら移動する『亀山高校“バリアフリー”体験オリエンテーリング』を行いました。その後、体験をふりかえり、「物理的なバリア」について話し合った後、「わたし かがやく」の『ここであたりまえに暮らしたい』の単元を読みました。松田愼二さんの経験談から、「物理的なバリア」だけでなく、周囲の人々の心の中に無意識にできる「心理的なバリア」も、大きな障がいとなることに気づきました。この「心理的なバリア」は、他のあらゆる人権問題にも存在するものとして、1年次で学習していきます。  

<生徒のふりかえりシートの声から>

 

 ・ どれだけバリアをなくそうと言っていても、心の中のバリアがなくならなければ
 意味がないと私も思った。私も完全に心の中のバリアがないわけではないと
   思った。だからこれから少しでも直していきたい。

 

 ・ 一番大切なのはバリアフリーの言葉を考えるのではなく、バリアフリーを実行
  する意識を持つことではないのかと思う

  

(2)「ちがいを豊かさに」

 2年次での在日外国人の人権についての学習において、本校定時制職員であり卒業生でもある中西ロドリゴさんを講師に招き、自身の経験や思い、反差別の生き方や仲間の大切さについて人権講話を行いました。その事前学習として、「わたし かがやく」の『ちがいを豊かさに』の単元を読み、あい子さんとエレンさんの二人の思いとつながりについて考えました。本当につながり合うためには、あい子さんの差別をなくす努力と、エレンさんの仲間を信じて仲間に感謝を伝えようとする気持ちと、その双方の大切さを確かめ合いました。そして、日本の海外移民の歴史を学び、現在の在日外国人がおかれている問題を考えました。  

 <生徒のふりかえりシートの声から>

 

 ・ 自分もロドリゴさんのような外国人の友達がいます。ロドリゴさんと同じ差別を
 受けた人たちもいました。自分も小中学校の時にグループからいじめを受けて
 いました。ロドリゴさんの話を聴いて、グループとグループが仲良くするための
 人間になりたいと思いました。そんな人になったら今あるいじめや差別がなくな
 と思ったからです。ロドリゴさんの話は自分に勇気をくれた話でした。
 

 ・ 外国人だからと差別するのはおかしい。なぜなら自分も外国に行ってその国
 の人から見たら外国人だから。自分がされたくないことを簡単にしてしまう日本
 人は悲しい。僕も日本人だが、そういう人にはなりたくない

   

(3)「朝鮮半島と日本~歴史と文化との出会い~」

 2008年度の韓国修学旅行に向けた事前学習として、文化・言語・歴史について、様々な教科と総合的に連携して学んだり調べたりしました。韓国では現地ボランティアの人たちとの交流を楽しみました。帰国後の事後学習で「わたし かがやく」の『朝鮮半島と日本~歴史と文化との出会い~』を通じて、戦争の歴史だけでなく差別の現実についても深く学び、それぞれに現地で出会った韓国の人たちに思いを馳せながら、在日コリアンを取り巻く人権課題について考え合いました。 

<生徒のふりかえりシートの声から>

 

 ・ 日本と韓国では文化も言葉もちがうけど同じ暮らしをしている。なのになぜ差
 別などが生まれるのか疑問に思う考えができるようになった。けっこう(クラス
 の)他の人も自分と同じ意見が多かった。
 

 ・ (自分にも)大川常吉さんのように、勇気ある行動をしないといけない時がく
 かもしれない。自分も常吉さんみたいな行動と精神を持ちたいです。
 

 ・ 様々な国の人と関わりを持ち、「一人の人間」という意識を大切にしていきた
 いと思った。人の生まれた場所によって差別をしたりするのはおかしいと思う。
 差別をしている人がとてもむかつく。他人事と思っている人がだめだと思う

 

(4)「被差別の中を生きぬいた人々」

 新入生アンケートからは、「部落問題をよく知らない」「そっとしておけばいい」また「昔あった問題」といった認識等の課題が浮かび上がってきます。これらを解決するために、2年次での部落問題学習(部落史学習)において、自主制作漫画教材「あなたはどうする?」を用いて話し合い活動をしました。この自主教材は、出身高校に対する偏見によって結婚差別が行われるという物語です。生徒が共感しやすい場面設定をすることで、差別の問題を被差別の側から考え、話し合いました。差別に対する怒りを共有し確かめ合った後、身近な自分事として部落問題についても捉えなおしをしました。その後、偏見を見ぬく力やただす力を身につけるため、また、正しい知識を習得するために、「わたし かがやく」より『被差別の中を生きぬいた人々』の単元で部落史を学習しました。 

<生徒のふりかえりシートの声から>

 

 ・ 小学校の頃からずっとこういう人権学習をしてきましたが、高校になってやっ
 とその重要さがわかったから、今回の人権LHRはよかったです。
 

 ・ 今回の人権LHRで中学の頃を思い出した。大切な人が差別に出会ったら一
 緒に戦う!
 

 ・ 今回、人権学習に興味を持てたからとてもよかった。人まかせじゃなく、自分
 で未来をかえる努力ができればいいな。差別しないという自分の考えをつきと
 おしたいです。

 

(5)「差別はきっとなくせる」

 3年次での現代の部落問題についての学習においては、「わたし かがやく」の『差別はきっとなくせる』の単元を読み、識字学級の取組を通じて、差別を乗り越えようとしたり差別をなくそうとしたりする中で、誇りや自信を取り戻していくおばあちゃんの姿に出会い、反差別の生き方を考え合います。  

 <生徒のふりかえりシートの声から>

 

 ・ 思う事は誰でもできる。それを行動に移すこと、それが一番大切だと思う。僕
 にはまだ行動に移せる勇気がないと思った。この先、行動に移せるように頑張
 りたいです。

 

 ・ 自分と違うからといって差別をするのは、問題について全く理解していない
 間だ。文字が書けるのは当たり前だと思っていた自分が、なんだか情けない気
 がします。書けることで何かを失っているということについて、何を失ったか考え
 ようと思います。
 

 ・ 自分が思っている以上に差別は身近にあるのかもしれない。その差別に気づ
 いたら自分がすすんでなくす努力をしないといけないと思う

亀山高4  

 

 

 

 

 

5 取組から見える本校の人権教育の成果と課題

(1)取組の成果~生徒のふりかえりシートから 

○「部落問題をよく知らない」生徒を含む生徒集団による理解が深まった

 ・ 今回一番記憶に残っているのは水平社運動のこと。今回の歴史学習が、 
  間違った知識や偏見を持った人に正しい事を伝えていくのに、とても役に立
  つと思う。子どもが偏見を持たないように親が育てることが大切だと思う。
                         (『被差別の中を生きぬいた人々』)

 ・ 歴史で何があったとかわかっていないと、それを知らない人と一緒で差別し
  てしまうと思う。              (『被差別の中を生きぬいた人々』)

 ○人権問題を自分の暮らしに引き寄せて考えることができる生徒が増えた

 ・ ロドリゴ先生は外国の人だから差別をされたことがあるって言っていた。私
  もいじめを受けたことがあるので先生の気持ちが分かりました。私は小学校
  の時に外国の友達がクラスの中にいました。最初は日本語が全く分からなか
  ったそうで私が友達になってジェスチャーを使ってわかってくれるまで続けま
  した。わかってくれた時はすごくうれしかったです。  (『ちがいを豊かさに』)

 ・ 部活の時とかによく定時制の人にあいさつされたりしていて「なんでなんや
  ろ?知らない人やのに」とかいろいろ思っていたけど、やっぱりどこの人でも
  知らない人でもあいさつは大切だと思いました。あいさつからコミュニケーショ
  ンが始まると思いました。                 (『ちがいを豊かさに』)

 ・ 私も不登校で丸一年、学校に行かなかったことがあった。その時に初めて
  「勉強っていいな」と思ったし、他にも当たり前だと思っていたことが実はとて
  も大切なことだと理解できた。なのでこの話の文字を学んだ人たちの気持ち
  はきっとこれと同じなんだなと感じた。        (『差別はきっとなくせる』)

 ○人権を守るための実践行動につなげようとする姿勢が育ちつつある

 ・ 外国人だからといって差別したりいじめたりすることは絶対にしてはいけな
  い。私の身近には外国人の友達はいないので、どうやって外国人の人とふ
  れあえばいいかわからないです。でも、お互い気持ちは一緒で「どうしよう」と
  思っているのだから、勇気を出して話しかけふれあったらいいのではないか
  と思いました。                       (『ちがいを豊かさに』)

 ・ 世の中全体を通じて、学校や親の教育やTVや新聞の報道の仕方を考える
  ことは大切だと思った。自分にできる大切なことは自分の認識をもう一度考
  え直すこと。         (『朝鮮半島と日本~歴史と文化との出会い~』)

 ・ (もし大切な人が差別に出会ったら)差別をしている人に抗議しに行く。
   私たちがおかしいんじゃなくて、差別をしている「あなたがおかしい」というこ
  とを気づかせに行く。そして自分が差別されたらどうするのということを考えさ
  せたいです。                 (『被差別の中を生きぬいた人々』)

 ○人権学習に対する意識に変化がみられた

 ・ (前回まではこんなクラスで何を話しても無駄と思っていたけど)今回、みん
  なが真剣に話を聴いていたからよかった。
                          (『被差別の中を生きぬいた人々』)

 ・ 今回の人権LHRは、本音でけっこうしゃべれてたのが今までとちがってよか
  った。                           (『差別はきっとなくせる』)

 

(2)課題と今後の取組の方向性

 ふりかえりシートには、成果として挙げたような記述がある反面、自分の思いや考えを十分には表現しきれていないものもあります。また、人権問題を学習はしたけれども、自分事としてとらえきれていなかったり、普段の生活につながっていなかったりする生徒もいます。さらには「課題があることはわかった。でも自分が具体的にどう行動すればいいのかわからない」といった生徒の思いに、まだ十分に応えられていない部分もあります。
 より多くの生徒にインパクトを与え、興味関心をもって取り組める人権学習教材の研究が必要です。また、生徒一人ひとりが自分に重ねて考えられるようにするための工夫や、「人権を守るための実践行動」とはどんなものかを考えていく学習も重要だと言えます。
 こういった課題を解決していくための手段の一つとして、「わたし かがやく」の活用があると考えます。修学旅行や人権講話にも言えることですが、人権学習において「出会い」は大きな効果を持ちます。「わたし かがやく」では活字を通しての出会いになりますが、実在の人の生き方に触れることは、生徒にとって印象深かったと思われます。ふりかえりシートにも、松田愼二さん(『ここであたりまえに暮らしたい』)、大川常吉さん(『朝鮮半島と日本』“多くの人の命を救った大川常吉”)、ゆかちゃん・松村トラさん(『差別はきっとなくせる』)に係わっての記述が数多くありました。被差別の立場にある人や人権を守るために活動している人と出会ったり、その人たちの思いを知ったりすることにより、生徒は多くの気づきを得ました。自分の内面を見つめたり、自分の経験と重ねて考えたり、これまでの考え方や生き方を見直したり、これからの生き方を考えたりするようになった生徒も少なからずいました。こういった「出会い」をより効果的に活用する方法を研究していくことが、課題解決の一つの方向性ではないかと思います。
 今後とも、生徒一人ひとりへの教職員の日常的で丁寧な関わりを土台としながら、人権学習を進めていきたいと考えます。

本ページに関する問い合わせ先

三重県 教育委員会事務局 人権教育課 調査研修班 〒514-0113 
津市一身田大古曽693-1(人権センター内)
電話番号:059-233-5520 
ファクス番号:059-233-5523 
メールアドレス:jinkyoui@pref.mie.lg.jp

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