【Hello!とうけい】vol.212 「日本でのお泊りは ぜひ三重県で!」
近年、円安や2020年の東京オリンピック開催決定等の影響もあり、日本を訪問される外国人の方が多くなってきています。
そこで今回は、外国人の方の日本での宿泊者数について取り上げます。
観光庁の「宿泊旅行統計調査」は、わが国の宿泊旅行の全国規模の実態等を把握するための調査で、観光行政の基礎資料となっています。
全国及び三重県には、どのくらい外国人の方が宿泊されているのでしょうか。
また、日本人も含めた全宿泊者数に占める外国人宿泊者数の割合は、どうなっているのでしょうか。各都道府県別に多い順に並べてみましょう。
ここで注目したいのは、下記の表に示されているように、三重県は、日本人も含めた「延べ宿泊者数」が、47都道府県中17位と上位にもかかわらず、「うち外国人延べ宿泊者数」、「外国人宿泊者の割合」になると大きく全国順位を下げています。(17位→23位→30位)
しかし、三重県に隣接する他の府県について同様に見た場合、愛知県を除くすべての府県が順位を上げていることがわかります。また、愛知県の場合も順位の下降はわずかです。
つまり、三重県は、日本人に比べて外国人の宿泊者数が非常に少なく、外国人宿泊者の割合も小さいことがうかがえます。
では次に、どの国籍(出身地)の外国人の方が多く宿泊しているのでしょうか。三重県と東京都、国際的な観光地である京都府を比較し、それぞれの外国人延べ宿泊者の国籍(出身地)別構成比を比べてみましょう。
台湾、中国といった近隣(国)の割合が多いことは3都府県とも同じですが、東京都と京都府では、アメリカの割合が10%を超え、欧州(イギリス、フランス、ドイツ等)の割合も約10%前後を占めています。
しかし、三重県では、欧州が約4%、アメリカは3%に満たず「その他」に含まれており、外国人宿泊者全体に占める割合が小さいことがわかります。
それでは、県内のどの市町に宿泊されている方が多いのでしょうか。県内市町別の外国人延べ宿泊者数上位10位を見てみましょう。
県庁所在地の津市や志摩市での宿泊者数が多くなっています。その一方で、宿泊者数がほとんどない地域もあり、県内市町で宿泊者数にかなり隔たりがあるようです。
来年5月には、三重県で主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)が開催されます。
サミット(G7)の参加国は、日本の他に欧州(イギリス、フランス、ドイツ、イタリア)が4か国を占め、他にアメリカ、カナダといった国々です。(G8の場合は、ロシアが参加)
欧州やアメリカ等、これまで三重県を訪問、宿泊することが少なかった国々の方にも、三重県のことを知っていただく絶好の機会です。
サミットを機会に多くの国の方々が三重県を訪問され、会場となる志摩市だけでなく、宿泊を兼ねて県内を周遊していただき、三重県のことをできる限り知ってもらいたいですね。
もちろん、日本国内各地からの来訪、宿泊も心からお待ちしています。
「宿泊旅行統計調査」の結果は、国土交通省観光庁のHP等に掲載されています。
観光庁HP http://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/shukuhakutoukei.html
また、三重県の統計情報は「みえDataBox」 http://www.pref.mie.lg.jp/DATABOX/ でご覧いただけます。
今年は国勢調査の年です。10月1日を調査期日としており、今回の調査から、パソコンやスマートフォンでインターネットによる回答(オンライン回答)もできるようになり、より便利で簡単になります。国勢調査へのご理解とご回答をお願いいたします。
次回のHello!とうけい♪vol.213は、8月26日(水曜日)掲載予定です。 お楽しみに!