【Hello!とうけい】Vol.249 生産動態統計調査とその活用
みなさんは生産動態統計調査がどんな調査か知っていますか?
今回のHello!とうけい♪では、生産動態統計調査という調査を例にして、統計ができ、活用されるまでの一連の流れを簡単に見ていきます!
まず、生産動態統計調査とは何か。ひとことで言うと、鉱工業を営んでいる企業(事業所)の皆様の生産高、出荷高、在庫高などについて調べ、鉱工業生産活動の動態を明らかにする調査です!
次に調査方法です!生産高などの記入項目がある調査票を調査の対象となった企業(事業所)の皆様に配り、回答したうえ提出していただきます。ちなみに、対象となる事業所は調査規則に従って、一定の基準で選ばれています。また調査方法も様々で、調査員による調査や郵送だけではなくインターネットを使ったオンラインでの回答も可能です。
そして、各調査対象の皆様に回答して頂いた一つ一つのデータを集計し統計を作ります。こちらが実施した統計調査結果の一例です!このような結果は毎月、経済産業省が作成し公表しています。
出典:経済産業省生産動態統計平成30年8月分確報 鉄鋼
経済産業省ウェブサイト
(http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/seidou/result/ichiran/08_seidou.html#menu1)
また、こちらは調査結果を基に月々の変化がわかるよう指数という形で表されたものです!
出典:経済産業省鉱工業指数平成30年8月分確報
経済産業省ウェブサイト
(http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/kako_press.html)
さらに、三重県でも本調査での結果を県独自調査で補完して県内鉱工業の生産・在庫状況を指数化しています!これによって三重県と全国の値を比べることができますね。
そして、作成された統計は、行政施策や民間企業の経済分析、また、大学等の研究資料などに活かされています。例えば行政では、この調査で得られた結果は、地域の産業施策や地域振興施策等のための基礎データとして活用しています。統計というのは作成することだけではなく、さまざまなことに活用されてこそ意義があるのです!以上が調査から統計ができ、活用されるまでの流れになります!
今回は、生産動態統計調査を基に説明をしましたが、調査の種類によって調査の内容は変わりますし、調査対象も企業の皆様だけではなくご家庭や教育機関など幅広くなっています。もしかしたら、みなさんの元にも何かしらの調査のお願いがあるかもしれません。その際には回答をお願いしますね!
生産動態統計調査も含めて様々な統計が、こちら政府統計の総合窓口e-Statでご覧になれますので興味があれば覗いてみてください。https://www.e-stat.go.jp/
次回のHello!とうけい♪vol.250は、1月23日(水曜日)掲載予定です。お楽しみに!