【Hello!とうけい】vol.192 「地域別にみた三重県の製造業」
今年12月31日付けで「平成25年工業統計調査」が実施されます。この調査は、国内で製造業を営む事業所を対象として、事業所数、従業者数、製造品出荷額などを調査し、日本の工業の実態を明らかにすることを目的とした調査です。調査の結果は、工業関係の様々な計画や施策の基礎資料として活用され、豊かで住みよい日本を築くために役立っています。
今回は、調査結果の一例を、平成25年9月に公表された「平成24年工業統計調査」速報の中の「製造品出荷額等※」で見てみましょう。(調査の対象は国内で製造業を営む事業所で、従業者規模が4人以上の事業所となります。)
まず、三重県の全国順位についてです。三重県の「製造品出荷額等」は10兆444億円(億円未満四捨五入、以下同じ。)で全国9位、従業者数一人当りの製造品出荷額等で比較すると全国5位の位置にあります。このことから、三重県は全国的にも製造業に強い県だということが、おわかりいただけるかと思います。
※「製造品出荷額等」とは、1年間の製造品出荷額、加工賃収入額、その他収入額及び製造工程から出るくず及び廃物の出荷額の合計で、消費税等の内国消費税を含んだ額です。製造品の出荷とは、その事業所の所有する原材料によって製造されたもの(原材料を他に支給して製造させたものを含む)を当該事業所から出荷することを言います。
次に、三重県の「製造品出荷額等」を地域別の構成比で見てみます。
北勢地域が69.7%(6兆9,970億円)で最も高く、続いて中南勢15.5%(1兆5,570億円)、伊賀8.9%(8,939億円)、伊勢志摩5.2%(5,247億円)、東紀州0.7%(719億円)となっています。
このことから、製造業関連の事業所が集積している北勢地域が三重県の製造業を牽引していることがおわかりいただけるかと思います。ちなみに、北勢地域の主要な業種は、輸送用機械器具製造業(自動車製造業など)、電子部品・デバイス・電子回路製造業(集積回路製造業や液晶パネル・フラットパネル製造業など)、化学工業です。
このように工業統計調査の結果は、県内の経済の実態を明らかにするとともに、工業に関する基礎資料として活用されることになります。
「平成24年工業統計調査」速報結果について、詳しい内容はこちらでご覧ください。/DATABOX/12133003755.htm
三重県の統計情報は「みえDataBox」/DATABOX/index.htmでご覧いただけます。
次回のHello!とうけい♪vol.193は、平成25年12月25日(水曜日)掲載予定です。
お楽しみに!