【Hello!とうけい】vol.190個人企業の景気の行方は?
景気が今後どうなるのか新聞やテレビでたびたび論じられています。
景気動向を把握するための調査として、日銀短観(日本銀行が実施している全国企業短期経済観測調査)が有名ですが、この調査の対象は資本金2000万円以上の民間企業(金融機関を除く。)となっています。
一方、全国の事業所のなかで株式会社や有限会社などの法人化していない個人経営の事業所は、民営事業所のおよそ半数、民営従業者数の約14%となっています。この「個人」が経営している事業所を対象として唯一国が行っている調査である「個人企業経済調査」の調査項目の中にも、業況が「良い」か「普通」か「悪い」か記入する項目があります。売上高など確定した数値ではなく事業主の判断になりますが、これを通じて個人事業主の景気に対する感覚が把握できます。
「良い」と回答した事業所の割合から「悪い」と回答した事業所の割合を差し引いた値を
DI(「ディフュージョン・インデックス」の略)といい、平成25年4~6月期(結果速報)の全国・調査産業計では、-61.8となっています。
日銀短観や他の経済指標の動きから、3・4月以降景気が上向きになっていると報じられていますが、個人企業経済調査のDIも1~3月期以降上向きとなっており(7~9月期は見込み)、個人事業主の感覚でも同じように景気がよくなっていると判断している人が増えているようです。
個人企業経済調査について詳しい内容はこちらでご覧ください。
総務省統計局 http://www.stat.go.jp/data/kojinke/index.htm
三重県の統計情報は「みえDataBox」/DATABOX/index.htmでご覧いただけます。
次回のHello!とうけい♪vol.191は、平成25年10月23日(水曜日)掲載予定です。お楽しみに!