【Hello!とうけい】vol.186 少子化と学習環境
全国の幼稚園から大学までのすべての学校を対象とした「学校基本調査」が、今年もおこなわれました!様々な場面で「少子化」と言われ始めて、もう四半世紀以上経過しました。
学校基本調査では、学校数・学級数・在学者数・職員数・学校施設・卒業後の進路状況等がもれなく調査されます。
これらのデータは、当面する教育の諸問題を解決する基礎資料として利用されているばかりではなく、年次的推移を追うことによって、将来の教育計画を立てる際の貴重な資料として役立てることができます。
vol.185「改めて少子化を考える」に引き続き、少子化を学校基本調査における児童・生徒数、教員数の推移からみてみましょう。
平成24年に公立・国立・私立小学校に在籍した児童(平成12~17年度生まれ)の数は102,580人となっており、平成4年の小学校児童(昭和55~60年度生まれ)の数133,264人に比較して約23%減少しています。また、平成24年に公立・国立・私立中学校に在籍した生徒(平成9~11年度生まれ)の数は54,143人となっており、平成4年の中学校生徒(昭和52~54年度生まれ)の数74,039人に比較して約27%減少しています。
これに対し、先生の数はどうでしょうか。
平成24年の公立・国立・私立小学校の教員数(本務者。以下同じ)は7,152人となっており、平成4年の小学校の教員数7,455人に比較して約4%減少しています。また、平成24年の公立・国立・私立中学校の教員数は4,175人となっており、平成4年の中学校の教員数4,452人に比較して約6%減少しています。
児童生徒数の減少と比較すると、教員数の減少の割合は少なくなっていることがわかります。
児童生徒数を教員数で割り、教員一人あたり平均して何人の児童生徒を受け持っているかという指標は、学習環境や教育・指導体制の充実度を表す指標のひとつです。この数値が大きくなるほど、児童生徒一人ひとりへ目が届きにくい環境であるかを表しているといえます。
平成24年は、小学校で約14.3人、中学校では約13.0人、平成4年は、小学校で約17.9人、中学校で約16.6人になります。
この20年間で少子化は進展しましたが、学習環境は向上したといえるのではないでしょうか。
平成24年度の調査結果は、/DATABOX/75783003201.htmからご覧いただけます。また、平成25年度の学校基本調査結果(速報)は8月に公表予定です。
三重県の統計情報は「みえDataBox」/DATABOX/index.htmでご覧いただけます。
次回のHello!とうけい♪vol.187は、平成25年6月26日(水曜日)掲載予定です。お楽しみに!