【Hello!とうけい】vol.180 家計調査にみる津市の消費支出
年末を迎え、来年の家計簿が書店に並ぶ時季となりました。みなさんは家計簿をつけていらっしゃるでしょうか。
総務省では、全国で県庁所在地を含めた168市町村の中から偏りのない方法で選ばれた約9000世帯に対して、調査員を通じて家計調査を実施しています。各世帯には、日々の収入や購入数量(重さ)を含む支出を細かく家計簿に記入していただく調査方法をとっています。また家族構成、年齢や職業、年間収入や貯蓄額なども調査内容に含まれています。家計調査は国民生活の実態を把握し、各種政策を考える基礎資料として非常に重要な調査となっています。
三重県では、県庁所在市の津市において調査した消費世帯(単身者世帯を除く)の1か月間の家計状況について、全世帯を平均した消費の状況と、勤労世帯だけを平均した収入と消費の状況に分けて公表しています。昨年9月から今年9月までの消費支出の変化をグラフにしてみると、以下のとおりになります。
全世帯・勤労世帯ともに類似の動きをしていますが、勤労世帯のほうが年間を通して支出額が多くなっています。
(※全世帯とは調査対象の全世帯(世帯主が勤労者、自営業者、経営者、無職である世帯)を、勤労世帯とは調査対象のうち世帯主が雇用されて勤めている世帯をいいます。)
各月の支出内訳を比べてみると、年間を通じて食料にかける金額はおおむね安定していますが、年末を迎える12月にはやや高くなっています。また、春と夏に交通・通信の支出割合が高くなっており、年度替わりや夏の時期に移動や旅行などが多いことがわかります。
調査対象となった世帯からは、家計簿を初めてつけてみたら、面倒ではあったがどこにお金が使われているのかが良く分かり、意外と家計の節約につながったとのお話を伺います。ご自宅のパソコンに市販の家計簿ソフトをダウンロードして記帳を始めれば簡単にご家庭の収支構造が分かり、家計を見直す機会になるかもしれません。
家計調査員がご自宅に伺った際には、調査にご理解いただき、ご回答をお願いします。(回答いただきました内容は、集計された統計データとしてのみ処理され、個人情報がもれることはありません。)
家計調査の詳しい内容は、総務省統計局ホームページhttp://www.stat.go.jp/data/kakei/index.htmから
ご覧いただけます。
三重県の統計情報は「みえDataBox」/DATABOX/index.htmでご覧いただけます。
次回のHello!とうけい♪vol.181は、平成24年12月26日(水曜日)掲載予定です。お楽しみに!