【Hello!とうけい】vol.239 子育て期夫婦における夫の育児・家事時間割合 ~平成28年社会生活基本調査結果より~
近年「イクメン」という言葉をよく聞くようになり育児・家事に一生懸命取り組むお父さんを見かけるようになりましたが、三重県の子育て期夫婦(6歳未満の子供がいる夫婦)における夫の育児・家事の状況はどうなのでしょうか?
平成28年社会生活基本調査 -生活時間に関する結果- から、子育て期における夫婦(6歳未満の子供がいる夫婦)の夫について「週全体での育児時間や家事時間の割合」を全国比較してみたところ、三重県の夫は、育児時間については、全国平均に達しているが、家事時間については、全国平均に達していない状況にあります。
【グラフ1】【グラフ2】参照
前回(平成23年)と比較すると育児時間については、全国順位を29位から12位に上げ夫の育児参加がかなり進みましたが、家事時間については、37位から36位と微増に留まり夫の家事参加が進んでいる状況にはありません。【表1】参照
なお、週全体(平日5日+土曜日+日曜日の平均)での夫の育児時間(実時間)は53分(10位)、家事時間(実時間)は13分(34位)となっています。一方、週全体での妻の育児時間(実時間)は206分、家事時間(実時間)は192分となっています。
【グラフ1】
【グラフ2】
(出典) 総務省統計局 平成28年社会生活基本調査 -生活時間に関する結果- 結果の概要
第10-1表を利用して統計課にて作成
さて、子育て期における夫婦(6歳未満の子供がいる夫婦)について、さらに詳しく、共働き、専業主婦世帯別に育児・家事時間の割合を見てみると、下表のとおりになります。その結果、三重県の共働き世帯の夫の育児時間については、全国平均を上回り3割近くの育児を担っているが、一方、専業主婦世帯の夫については、全国平均を下回っているとの結果がでました。 【表2】参照
本県の共働き世帯の夫については、忙しい中でもがんばって育児を分担しているようです。
残念ながら、家事時間については、共働き世帯、専業主婦世帯の夫とも全国平均を下回っており、共に、夫の家事参加は進んでいない状況にあります。
注 【表1】【表2】とも、6歳未満の子供がいる世帯を対象に、育児、家事に費やす週全体の総平均時間(分)
を”夫/夫+妻 ”で計算し少数点第2位を四捨五入して算出しています。
【 サンプルサイズ 夫 191、妻 195 】
社会生活基本調査は5年毎に実施され、男女共同参画社会の実現、少子高齢化対策、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の推進など、国や三重県のさまざまな取組を行うための基礎資料となる大切な全国調査(総務省実施)です。
詳しい内容は、「社会生活基本調査」
http://www.stat.go.jp/data/shakai/2016/から、ご覧になれます。
三重県の統計情報は「みえDataBox」 http://www.pref.mie.lg.jp/DATABOX/でご覧いただけます。
次回のHello!とうけい♪vol.240は、平成29年12月27日(水曜日)掲載予定です。お楽しみに!