【Hello!とうけい】vol.165 鉱工業生産指数からみる震災の影響は?
平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による「東日本大震災」が県内の企業の生産活動に与えた影響はどうだったのでしょうか。
鉱工業生産指数によりみてみると、平成23年3月及び4月の指数が低下しています。
これは、震災によりサプライ・チェーン(supply chain)が寸断され、一部の企業で生産活動を休止せざるをえなかったことが影響しています。
サプライ・チェーンとは、製品の原材料が生産されてから、私たち消費者へ商品として届くまでの過程をいいます。
例えば自動車について言えば、今回の震災の影響により三重県内の工場では自動車の部品が入手出来ず、自動車の組み立てが出来なくなりました。その結果、販売店では売る車が無い事態まで追い込まれました。
今後発生する確率が高いといわれている東海地震・東南海地震、南海地震(参考 三重県防災ガイドブック )などの影響により、必要な時に必要な物資が入手できなくなる事態も予想されます。
今回のことを機に、事業所におかれましては、こういった事態においても事業の継続性を確保する手段を、県民のみなさんにおかれましては、非常時のための備えについて検討してみてはいかがでしょうか。
三重県の統計情報は「みえDataBox」/DATABOX/index.htmでご覧いただけます。
次回のHello!とうけい♪vol.166は、平成23年9月28日(水曜日)掲載予定です。お楽しみに!