vol.153 県内で有効求人倍率が高い地域は?
今回は、有効求人倍率についてお話していきたいと思います。
まず、有効求人倍率とは、職業安定所(ハローワーク)に登録されている有効求職者数に対する有効求人数の割合で、一人の求職者に対して、どれだけの求人数があるかを示す指標です。
有効求人倍率が1倍を上回ると求職者1人に対して1件以上の求人があることを示し、逆に1倍を下回ると求職者数に対して求人数が不足している状態であることを示します。
それでは、三重県の有効求人倍率を全国と比べて見てみましょう。
出典、データ出所:三重労働局、厚生労働省
平成20年秋ごろまでは、三重県の有効求人倍率は1倍を上回っており、比較的高い水準にあります。秋以降に落ち込んだ後、少しずつ改善していますが、未だに1倍を下回る低い水準となっています。平成20年秋ごろに何があったかというと、そう、いわゆるリーマンショックです。グラフを見ていただきますと、三重県は全国と比べて、リーマンショックの影響がより大きかったと見てとることができます。
次に、県内の地域別の有効求人倍率について見てみましょう。
出典、データ出所:三重労働局
グラフをご覧になって、どのように思われるでしょうか。いずれの地域も平成20年後半から下落が続いた後、緩やかに改善しつつあるように、県全体の推移と概ね変わりないといえると思います。ただ、尾鷲や熊野地域では、他の地域と比べて、全般的に変動の幅が小さいことが見てとれます。一方、北勢地域では、変動の幅が大きくなっています。これは、尾鷲や熊野地域では、リーマンショックなどによる景気の影響が比較的少なく、北勢地域では、リーマンショックによる影響が大きかったと推測できるかと思います。
有効求人倍率などについての詳細なデータは、三重労働局のホームページ内にある「最近の雇用失業情勢」に掲載されていますので、興味のある方はご覧になってください。
三重労働局ホームページ https://jsite.mhlw.go.jp/mie-roudoukyoku/home.html
三重県の統計情報は「みえDataBox」/databox/でご覧いただけます。
次回のHello!とうけい♪vol.154は、9月22日(水曜日)掲載予定です。お楽しみに!