【Hello!とうけい】vol.149 産業の関連を見る
皆さんの身のまわりにあるモノは、色々な分野の産業を経由して、最終消費者である皆さんの手元に届いています。今回は、これら産業の関連を見ることが出来る「産業連関表」についてご紹介します。
産業連関表は、米国の経済学者ワシリー・レオンチェフによって考え出されたもので、経済活動(モノやサービスの流れ)を一つの表にまとめた画期的な統計です。
例えば自動車の場合、1台の自動車を作るためには、車体、エンジン、シート、タイヤなど多くの種類の部品が必要です。これらの部品は、鉄やアルミなどの金属、石油、ゴムなど様々な原材料を加工して作られます。また、原材料から自動車を作る過程では、工場(機械設備)や工場で働く人(労働力)も必要です。こうして出来上がった自動車を、最終的に消費者が購入することになります。
このように、経済を構成している各産業は、生産のために必要な原材料や燃料などの財(モノ)・サービス(役務)を他の産業や家計から購入し、これらを加工して別の財・サービスを生産し、他の産業や消費者に販売しています。このような財(モノ)とサービス(役務)の流れを一つの表にまとめたものが産業連関表です。
先月、三重県では、平成17年に県内で行われた財・サービスの流れをまとめた「平成17年三重県産業連関表」を公表しました。三重県産業連関表は、県内産業の関連を明らかにする統計として、経済波及効果の分析などに利用されています。
三重県産業連関表の詳しい内容はこちらに掲載しています。
「みえDataBox」主要経済指標
http://www.pref.mie.jp/DATABOX/keizai.htm
三重県の統計情報は「みえDataBox」 http://www.pref.mie.jp/databox/ をご覧ください。
次回のHello!とうけい♪vol.150は、5月26日(水曜日)掲載予定です。お楽しみに!