【Hello!とうけい】vol.129 平成20年10月鉱工業生産指数に影響を与えた業種は?
平成20年10月三重県鉱工業生産指数を昨年12月24日に公表しました (三重県鉱工業生産指数でチェックできます)。 10月鉱工業生産指数は、9月鉱工業生産指数と比べて0.5%増の112.5となりました。
毎月、各業種の前月比等を一覧表にしてお知らせしているところですが、今回は10月指数に影響を与えた業種を調べていきます。
さて、公表済みの一覧表では、前月と比べてどの業種の生産が上昇したのか一目でわかるようにしています。(「1」のグラフ)
しかし、三重県全体の生産に占める各業種の割合が異なるため、これだけでは、どの業種が県の総合指数に大きく影響を与えたのかがわかりません。
そこで、それぞれの業種の割合(ウエイトという)と10月分の生産量の動きをかけ合わせて(寄与度)影響を与えた業種を調べることができます。(「2」のグラフ)
※寄与度=あるデータに対して、構成要素の増減が全体の伸び率を何ポイント変化させているかを示すもの
以下のグラフで、各業種について前月比(%)と寄与度を比べてみます。
「1」のグラフをみると、前月に比べて「その他製品」「家具」「鉱業」の生産が大きく落ちて、 「情報通信機械」「輸送機械」「プラスチック製品」「鉄鋼業」生産が上がっていることがわかります。
「2」のグラフでは、上の前月比のグラフと大きく変わり、「化学」、「輸送機械」が強く影響していることがわかります。 逆に、前月比では大きく下がった「その他製品」「家具」「鉱業」はほとんど影響していません。
この結果より、10月の指数には「化学」等が低下方向に影響しましたが、「輸送機械」「情報通信機械」等が上昇方向に大きく影響した結果、 9月生産指数111.9の0.5%増の112.5となったことがわかります。
全国の結果については 経済産業省の鉱工業生産指数ページをご覧ください。
三重県の統計情報は「みえDataBox」http://www.pref.mie.jp/DATABOX/でご覧いただけます。
次回のHello!とうけい♪vol.130は、2月12日(木曜日)掲載予定です。お楽しみに!