3 就業希望の状況
1 有業者の就業希望 -『20~24歳』では5人に1人が転職を希望-
有業者97万1千人について有業者の就業希望の状況をみると、現在就いている仕事を今後も続けたい「継続就業希望者」は78万2千人(有業者の80.5%)、現在の仕事を続けながら他の仕事もしたい「追加就業希望者」は4万6千人(同4.7%)、現在の仕事を辞めて他の仕事に変わりたい「転職希望者」は10万4千人(同10.7%)、現在の仕事を辞めてもう働く意志のない「就業休止希望者」は3万6千人(同3.7%)となっています。
年齢階級別にみると、転職希望率は若年層で高くなっており「20歳~24歳」では有業者の5人に1人が転職を希望しています。【図6、表8】
図6 年齢階級、就業希望別有業者数及び構成比
表8 年齢階級、就業希望別有業者数及び構成比
(単位:千人、%)
2 無業者の就業希望
(1)就業希望者
無業者61万5千人について就業希望の状況をみると、就業希望者は15万1千人で就業希望率(無業者に占める割合)は24.6%となり、平成9年と比べ、0.2ポイントの低下となっています。
男女別にみると、男子は無業者20万1千人のうち、就業希望者が5万3千人で26.4%、女子は無業者41万4千人のうち、就業希望者が9万9千人で23.9%となっています。【表9】
(2)求職者
就業希望者のうち、求職者は7万3千人で求職者率(無業者に占める割合)は11.9%となり、平成9年と比べ、0.7ポイント上昇しています。
男女別では、男子は3万人で14.9%、女子は4万3千人で10.4%となっています。【表9】
表9 男女別就業希望者数、求職者数及び構成比-平成14年・9年
(単位:千人、%)
(3)年齢階級別就業希望率及び求職者率
ア 就業希望率は「40~44歳」で大きく上昇
年齢階級別に就業希望率をみると、「30~34歳」が63.3%と最も高くなっています。
平成9年と比べると、「40~44歳」で16.3ポイント、「50~54歳」で15.2ポイント、「55~59歳」で9.9ポイントと大きく上昇しています。それに対して29歳までと「60~74歳」の各年齢階級で低下しています。【図7、表10】
イ 求職者率も「40~44歳」で大きく上昇
年齢階級別に求職者率をみると、「40~44歳」、「25~29歳」、「30~34歳」が30%以上と高くなっています。
平成9年と比べると、「40~44歳」で8.2ポイントと大きく上昇しているのをはじめ、「30~34歳」、「25~29歳」で7ポイント以上上昇しています。逆に最も低下しているのは「65~69歳」で2.1ポイント下降しています。【図7、表10】
ウ 就業希望率と求職者率の差が最も大きい「30~34歳」、「35~39歳」
就業希望率と求職者率を比べると、「30~34歳」、「35~39歳」でその差が33.3ポイントとなっており、無業者で就業を希望している人と実際に仕事を探している人の差が最も大きくなっています。【図7、表10】
図7 年齢階級別就業希望率、求職者率-平成14年・9年
表10 男女、年齢階級別就業希望率、求職者率-平成14年・9年
(単位:%)
◇就業希望率、求職者率とも増減はその差でありポイント数