3 就業希望の状況
1 有業者の就業希望 -『15~24歳』では約5人に1人が転職を希望-
有業者の就業希望の状況をみると、有業者99万9千人のうち、今の仕事を続けたい「継続就業希望者」は83万4千人(有業者に占める割合83.5%)、今の仕事の他に別の仕事もしたい「追加就業希望者」は4万3千人(同4.3%)、他の仕事に変わりたい「転職希望者」は8万8千人(同8.8%)、仕事を辞めたい「就業休止希望者」は3万4千人(同3.4%)となっています。
年齢階級別にみると、転職希望率は若年層で高くなっており、15歳から24歳までは有業者の約5人に1人が転職を希望しています。【図6、表8】
図6 年齢階級、就業希望別有業者数及び構成比
表8 年齢階級、就業希望別有業者数及び構成比 (単位:千人、%)
2 無業者の就業希望
(1)就業希望者
無業者の就業希望の状況をみると、無業者56万1千人のうち、就業希望者は13万9千人で就業希望率(無業者に占める割合)は24.8%となり、平成4年と比べ、3.4ポイントの上昇となっています。
男女別にみると、男子は無業者17万7千人のうち、就業希望者が4万1千人で23.2%、女子は無業者38万4千人のうち、就業希望者が9万7千人で25.3%となっています。【表9】
(2)求職者
就業希望者のうち、求職者は6万3千人で求職者率(無業者に占める割合)は11.2%となり、平成4年と比べ、2.6ポイントの上昇となっています。
男女別では、男子は2万5千人で14.1%、女子は3万9千人で10.2%となっています。【表9】
表9 男女別就業希望者数、求職者数及び構成比-平成9年・4年 (単位:千人、%)
◇構成比の増減はその差でありポイント数
(3)年齢階級別就業希望率及び求職者率
ア 就業希望率は「60~64歳」で大きく上昇
年齢階級別に就業希望率をみると、「25~29歳」が65.4%と最も高くなっています。
平成4年と比べると、「35~39歳」で9.7ポイント下降している以外はすべての年齢階級で上昇しています。特に「60~64歳」で9.1ポイント、「45~49歳」で7.6ポイントと大きく上昇しています。【図7、表10】
イ 求職者率は「50~54歳」で大きく上昇
年齢階級別に求職者率をみると、「20~24歳」、「35~39歳」が25.0%と最も高くなっています。
平成4年と比べると、「70~74歳」で0.7ポイント下降している以外はすべての年齢階級で上昇しています。特に「50~54歳」で9.3ポイントと大きく上昇しています。【図7、表10】
ウ 就業希望率と求職者率の差が最も大きい「25~29歳」
就業希望率と求職者率を比べると、「25~29歳」で、無業者の65.4%が就業を希望しているのに対し、実際に仕事を探している人は23.1%にとどまり、就業希望率と求職者率の差が最も大きくなっています。【図7、表10】
図7 年齢階級別就業希望率、求職者率-平成9年・4年
表10 男女、年齢階級別就業希望率、求職者率-平成9年・4年 (単位:%)
◇就業希望率、求職者率とも増減はその差でありポイント数