【Hello!とうけい】vol.101 統計の歴史!
今回は統計の歴史についてのお話です。
何時から人が統計を使って物事の判断を始めたのかは、実のところ定かではありません。
しかし、遅くとも農業を生活の基盤とし始めた頃には、畑の広さから予想される収穫物の量や、的確な種まきの時期などのデータを把握していたと考えられます。
現在、分かっている最古の文明はメソポタミア地域を治めたシュメール人たちによるものですから、少なくとも紀元前9千年頃まで遡ることができます。その頃には原始的な統計調査が始まっていたと考えられます。
紀元前3千年頃には、古代エジプトで高度な天文学により、川の氾濫時期などが予想されていた記録があることや、ピラミッド建設に関わった作業員の出勤簿があることから、かなり精緻な統計データが収集・活用されていたようです。
一方、我が国における統計の歴史は、律令制の始まった聖徳太子の時代(6世紀末頃)まで遡ることができます。
その後の大きな国家的な統計調査としては、豊臣秀吉の太閤検地があげられます。
明治維新後、1871年に新政府の組織に「政表課」が設置され、近代的な統計調査が行われるようになりました。
洋の東西を問わず、初期の統計調査は主に耕地面積と人口を把握し、時の政府が課税の根拠とするために活用されていたようです。
しかし、現在では行政の意思決定のみならず、企業の経営者、お勤めの方、学生の方、全ての皆さんの身の回りの暮らしに必要不可欠な便利な道具として活用されるようになりました。
過去3年の統計の日に採用された、公募による標語は次のとおりです。
「統計で わかるわが町 わが社会」 (平成19年度)
「生かします。あなたにもらった 貴重なデータ」(平成18年度)
「統計で見える現代、見すえる未来」 (平成17年度)
これからも、皆さんのお役に立つ統計調査を進めて参りますので、各種調査にご協力をよろしくお願いします。
なお、三重県の統計情報は「みえDataBox」http://www.pref.mie.jp/DATABOX/に満載です。
次回のHello!とうけい♪vol.102は12月12日(水曜日)掲載予定です。お楽しみに!