【Hello!とうけい】vol.91 標本調査の必要標本数について
すべての人や物のうちから統計的な方法で一定割合の人や物を抽出して調査する方法を「標本調査」といい、アンケート調査の方法として用いられています。その標本調査を実施する際に、「何人に調査すればよいのか。」、「いくつの標本(サンプル)数があれば良いのか。」という質問がよくあります。
意識調査(「○○○○○について賛成の人が何%」といったようなもの)などでは、調査を実施する者が「許容できる標本誤差」の範囲を決めれば、答えは自動的に決まります。(標本誤差3%では、ある質問に対する賛成意見が55%となったとしても、賛成意見の信頼区間は55%±3%の52%から58%の間になると考えられます。)
一般的に、許容できる標本誤差の範囲は3%程度の範囲までと言われております。(なお、健康や生命に関する調査や初めて実施する調査等は、できるだけ2%に近づくように配慮する必要があるとも言われております。)
許容できる標本誤差を決定したら、必要標本数は下記の早見表ですぐに確認できますので、ご覧ください。
必要標本数早見表(*1) |
※母集団の数がある程度大きければ、母集団の大きさとは無関係に、必要標本数は同じ値になります |
(*1) この早見表では通常のケースで用いる推計結果の信頼水準(95%)で計算 |
(*2) 母集団とは、調査の対象となる集団のこと |
(*3) 必要標本数=回収標本数(仮に回収率を50%と見込むのであれば、2倍の調査票の配布が必要) |
このほかにも、三重県の統計情報は「みえDataBox」http://www.pref.mie.jp/DATABOX/に満載です。
次回のHello!とうけい♪vol.92は、7月11日(水曜日)掲載予定です。お楽しみに!