【Hello!とうけい】vol.67 グラフは統計の案内図
統計とは「ある目的をもって、一定の条件(時間、空間、標識)で定められた集団を対象に、調べ、集めたデータを集計、加工して得られた数値」(総務省統計局「HOW TO 統計」より)のことをいいます。
それを表形式にまとめたものが統計表ですが、生の統計数値の表は見ていてもその数値がどのような傾向を示しているのかが判りにくいことがあります。
それをグラフ化することによって、統計数値が示す傾向がよりはっきりわかるようになるのです。
たとえば、次の表をごらんください。
この表は三重県と全国の生活習慣病による死亡者数(人口10万人当たり)の推移です。
(資料出所:総務省統計局「社会生活統計指標」)
この場合、上下の表の各数値をいちいち対比させていかなければ、なかなかその傾向は見えてきません。
では、これをグラフ化するとどうでしょう。
グラフにはいろんな形式のものがありますが、今回は基本的なグラフの一つである棒グラフで表してみました。
全体としては三重県・全国とも増加傾向にあるものの、その差が年を追うごとに縮まっていることや、死因ごとの大まかな比率とその変化、三重県の悪性新生物(赤色)での死亡者数の増加スピードは全国より遅いこと(S59年には三重県の方が高かった赤棒が、H16年には全国より低くなっています。)などが、表よりもはっきりと視覚的にわかります。
このように、グラフ化することによって、その統計数値の傾向を判りやすく示したり、統計表を見ているだけでは判らなかった隠れた傾向が浮かび上がってくることもあるのではないでしょうか。
そんな統計と密接な関係を持つグラフですが、三重県では統計グラフに親しみ、統計をより身近に感じていただく為に、現在「統計グラフ三重県コンクール」の作品を募集しています。
コンクールには小学生から一般まで、世代別に部門を分け応募いただけるようになっています。
また、グラフ作成にパソコンを用いた、パソコングラフの部も別途設けています。
募集期間、応募条件など詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.pref.mie.jp/DATABOX/concour/bosyu06/youryou1.htm
※平成18年度のグラフコンクールの募集は終了しています。
その他の三重県の統計情報は「みえDataBox」http://www.pref.mie.jp/DATABOX/でご覧いただけます。
次回のHello!とうけい♪vol.68は、7月12日(水曜日)掲載予定です。お楽しみに!