【Hello!とうけい】vol.55 三重県製造業の意外な得意分野って?
三重県の産業構造は、製造業が中心であるとよく言われます。
今回は「特化係数」を用いて全国と比較してみました。
「特化係数」とは、ある項目の構成比が全体の同項目の構成比と比べて、その割合が高いか低いかを見るものです。そして、この係数が1を超える場合、その項目に特化していると言うことができます。
「平成15年度国民経済計算確報」と先月公表を行った「平成15年度三重県民経済計算結果」による総生産額及びその構成比から各産業の特化係数を算出してみました。
算出式 = (三重県の各産業の総生産額÷県内総生産額)
÷(国の各産業の総生産額÷国内総生産額)
製造業が最大の特化係数1.59を示しています。つまり、全国の製造業構成比の1.59倍ということになります。
逆に、卸売・小売業(0.63)やサービス業(0.81)などの第三次産業は比較的特化係数が低くなっています。
では、製造業各業種の特化係数はどうなっているのでしょうか。
県内に自動車メーカー製造拠点がある輸送用機械(2.12)や近年液晶素子や集積回路などで成長する電気機械(2.72)よりも、特化係数がさらに高かったのは窯業・土石製品(3.20)でした。
ところで窯業・土石製品ってどんなものを言うんでしょうか?「工業統計表」の産業細分類で見てみると、板ガラス、ガラス繊維、セメント、コンクリート製品、陶磁器製品などとなっています。
三重県産業(製造業)の意外な得意分野ですね。
これらの算出に用いた「平成15年度三重県民経済計算結果」は、こちらでご覧ください。
http://www.pref.mie.jp/DATABOX/keizai/kenmin/kakuhou/gaiyou.htm
また、「平成15年度国民経済計算確報」は内閣府経済社会総合研究所のサイトからご覧になれます。
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/h17-nenpou/17annual-report-j.html
三重県の統計情報は「みえDataBox」http://www.pref.mie.jp/DATABOX/に満載です。
次回のHello!とうけい♪vol.56は、1月11日(水曜日)掲載予定です。お楽しみに!