【Hello!とうけい】vol.54 小売物価統計調査はどんなものを調べているの?
消費者物価指数は、戦後の激しいインフレを計測するため、昭和21年に消費者価格調査をして各世帯の購入価格を調査することにより始まりました。
昭和25年6月からは、日常生活用品も出回ってきて、月々一定した品物を継続的に小売店舗から調査できるようになったので、直接店舗から調査することになり、今の小売物価統計調査となりました。
小売物価統計調査では平成17年1月現在で530品目795銘柄を調査していますが、価格の変動だけを適切にとらえるため調査する「基本銘柄」は、スパゲッティを例にとると平成17年12月現在、袋入り(300g入り)、JAS規格品、「マ・マースパゲッティ」又は「オーマイスパゲッティ」などと非常に具体的なものを指定して、継続的に調査しています。
調査品目は時代を反映したものが選ばれており、平成17年の改定では、「緑茶飲料(ペットボトル)」の追加、「おにぎり」の県庁所在市から全ての調査市への拡大、「フィルムカメラ」の縮小、同様に「フィルム」の廃止などライフスタイルや消費の流行を見ることができます。
調査銘柄については、統計局HP http://www.stat.go.jp/data/kouri/index.htm の「調査品目及び基本銘柄」で確認できます。興味がわきましたら訪ねてみてください。
物価今昔
全国の消費者物価指数の住居を除く10大費目を見てみると、最も変化が大きいのは教育で、昭和30年は、5.00(平成12年=100とする、以下同じ)平成16年は103.4となっています。逆に変化が小さいのは家具・家事用品で、昭和30年は40.1、平成16年は87.1です。(家具・家事用品は平成5年には113.7でしたが、その後下落しています)。
10大費目の比較 昭和30年・平成16年-全国-(平成12年=100)
持家の帰属家賃を除く総合指数の推移-全国-(平成12年=100)
三重県の統計情報は「みえDataBox」http://www.pref.mie.jp/DATABOX/に満載です。
次回のHello!とうけい♪vol.55は、12月28日(水曜日)掲載予定です。お楽しみに!