平成9年全国物価統計調査について
1 調査の目的
国民の消費生活において重要な支出の対象となる商品及びサービスについて、販売価格及び料金並びにれらを取り扱う店舗の立地状況や販売形態などを幅広く調査し、価格の店舗間格差及び地域間格差、価格分布及び価格形成の実態を解明し、物価対策、地域経済開発計画等各種行政施策の基礎資料を得ることを目的として実施した。
2 今回調査の特色
今日の価格破壊に見られるように、流通段階における流通経路の短縮化、メーカーとの直接取引など取引形態の多様化により流通機構が大きく変化し、小売業についてもディスカウントストアなどの低価格販売を追求する小売業の新業態が急成長する中、従来からの建値制度の崩壊、オープン価格商品の拡大など、価格決定がメーカー・流通段階主導から小売店主導へと変化してきてる。
平成9年調査では、小売段階における価格決定要素を解明するため、業態、立地環境等による価格水準の格差や価格分布の違いの把握に主眼をおいている。
3 調査の期日
平成9年11月20日(木)
4 調査の対象
(1)調査市町村
三重県内の8市4町(津市、四日市市、伊勢市、松阪市、桑名市、鈴鹿市、名張市、熊野市、多気町、伊賀町、磯部町、紀伊長島町)で調査を実施した。
(2)調査店舗
調査市町村にある小売店舗を、売場面積、産業分類及び店舗の業態により区分し、それぞれの区分の中から調査店舗を抽出し、調査した。
市町村名 | 大規模店 | 小規模店 | 計 |
---|---|---|---|
津市 | 51 | 366 | 417 |
四日市市 | 70 | 280 | 350 |
伊勢市 | 25 | 223 | 248 |
松阪市 | 40 | 201 | 241 |
桑名市 | 28 | 212 | 240 |
鈴鹿市 | 54 | 272 | 326 |
名張市 | 21 | 111 | 132 |
熊野市 | 5 | 77 | 82 |
多気町 | 3 | 40 | 43 |
伊賀町 | 1 | 32 | 33 |
磯部町 | 2 | 38 | 40 |
紀伊長島町 | 6 | 38 | 44 |
合 計 | 306 | 1890 | 2196 |
5 調査事項
(1)店舗の基本的属性に関する事項
ア 店舗の名称
イ 業態
ウ 販売の特性
エ 従業者数
オ 競合店の有無
カ 広告の有無
キ 取扱商品の種類
ク 商品の主な仕入れ先
ケ 立地環境
コ 店舗の集積状況
サ 消費税の取り扱い
(2)商品・サービスの小売価格又は料金に関する事項
国民の消費生活において重要な商品及びサービスの中から217品目(359銘柄)を選定し、価格等を調査した。うち、18品目については、調査日の価格(通常価格)の外、特売価格を把握するため、11月14日から20日までの1週間について毎日の価格を調査した。