2000年世界農林業センサス三重県結果概要 要旨
この調査は、農林水産省所管の指定統計として昭和25年から10年目毎に実施(中間年次には農業センサスを実施)される2000年世界農林業センサスで、このうち県内における農家調査、農家以外の農業事業体調査、林家調査、林家以外の林業事業体調査の基本的な項目について三重県の結果を公表するものです。
1 農家調査
総農家数は66,905戸で1割減少
平成12年2月1日現在の三重県の総農家数は66,905戸で、この5年間に7,695戸(10.3%)減少しました。
このうち、販売農家数は49,046戸(総農家数に占める割合73.3%)で 7,023戸(12.5%)減少し、自給的農家数は17,859戸(同26.7%)で672戸(3.6%)減少しました。
農家人口は29万人でさらに高齢化
農家人口は293,832人となり、この5年間に37,920人(11.4%)減少しました。
男女別にみると、男子が142,712人(農家人口に占める割合48.6%)、女子が151,120人(同51.4%)でそれぞれ17,509人、20,411人減少しました。
なお、年齢構成をみると65歳以上の高齢者の割合が27.3%となっています。これは三重県の総人口に占める65歳以上の割合(18.3%(平成11年10月1日現在推計人口))を大きく上回っています。
大規模農家が大幅に増加
販売農家を経営耕地規模別に5年前と比べると、大規模階層の農家数が増加しており、特に、5~10haの階層が23.5%、10ha以上の階層が42.5%と大幅に増加しています。
なお、農家1戸当たりの経営耕地面積は77.8aで、前回に比べ2.5a(3.3%)増加しました。
借入耕地面積が31%増加
農家の借入耕地面積は9,070haで、この5年間に、2,127ha(30.6%)増加しました。
このうち経営耕地規模別に耕地の借入状況をみると、規模の大きい階層ほど借入農家1戸当たりの借入面積及びその割合が大きく、5ha以上の階層では706.7a、75.1%となっています。
2 農家以外の農業事業体調査
農家以外の農業事業体数は138事業体で有限会社が増加
会社等の農家以外の農業事業体数は138事業体となり、この5年間に12事業体(9.5%)増加しました。なかでも有限会社が増加しています。
3 林家調査
総林家数は17,102戸
平成12年2月1日現在の三重県の総林家数は17,102戸で、この10年間に2,147戸(11.2%)減少しました。
このうち農家林家数は10,823戸(総林家数に占める割合63.3%)で、3,536戸(24.6%)減少し、非農家林家数は6,279戸(同36.7%)で1,389戸(28.4%)増加しました。
10ha未満の林家が総林家数の9割を占める
保有山林規模別林家数の構成比をみると、1~5haの階層が77.7%、5~10haの階層が11.8%、10~50haの階層が9.3%、50ha以上の階層が1.3%で、10ha未満の階層が総林家数の9割近くを占めています。
保有山林規模別に林家が保有する山林面積の構成比をみると、50ha以上の階層が33.8%を占め、林家数のシェアの1.3%に比べて大きくなっています。
間伐や下刈りを行った林家は約3割
保有山林面積3ha以上の林家のうち、過去1年間に保有する山林で作業を実施した林家は、間伐が最も多く1,891戸(29.6%)、下刈りが1,867戸(29.2%)となっています。
4 林家以外の林業事業体調査
事業体数は各種団体・組合及び会社が増加
平成12年2月1日現在の三重県の林家以外の林業事業体数は2,741事業体で、この10年間に256事業体(8.5%)減少しました。
事業体の内訳をみると、各種団体・組合は27事業体(23.5%)増加、会社は45事業体(20.3%)増加したものの、他の事業体はそれぞれ減少しました。