【Hello!とうけい】Vol.280 新型コロナウイルス感染症と働く人々
2020年からの未曾有のコロナ禍において、社会の機能を維持するために不可欠な職業である医療や福祉・物流・金融・教育・エネルギー関連事業などに就く人々(エッセンシャルワーカー)に注目が集まりました。
公表されているデータから、エッセンシャルワーカーを含む働く人々のコロナウイルス感染症への業務上における感染について、事業者(民間)の労働災害、地方自治体の公務災害を調べてみました。
事業者(民間)における労働災害については、厚生労働省から公表されている「労働災害発生状況」から、地方自治体の公務災害については、地方公務員災害補償基金から公表されている「新型コロナウイルス感染症に関する認定請求件数、認定件数について」から、公表されているデータを表とグラフに表してみました。
最初に、労働災害(民間)については、「新型コロナウイルス感染症のり患による労働災害発生状況」として、令和2年から数値が公表されています。
令和2年 令和3年 令和4年
全業種 全国 6,041人 19,332人 155,989人
〃 うち三重県 62人 408人 1,861人
労働災害として報告された死傷者数は、感染リスクが高いと考えられる保健衛生業が突出して多いことがわかります。
次に、公務災害(地方自治体)については、「新型コロナウイルス感染症に関する認定請求件数、認定件数について」として、令和5年11月30日現在で集計されたデータが公表されています。
公務災害(地方自治体)として認定された件数は、感染リスクが高いと考えられる医療従事者、次いで警察官が多く感染していたことがわかります。
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類感染症となり、日常を取り戻しつつあるようですが、データからもわかるように、感染リスクを顧みず、社会機能を維持していただいた方々への感謝を忘れてはならないと思います。
三重県の統計情報は「みえDataBox」https://www.pref.mie.lg.jp/DATABOX/index.htm
でご覧いただけます。
日本の統計情報は、政府統計の総合窓口(e-Stat) https://www.e-stat.go.jpでご覧いただけます。
次回のHello!とうけい♪vol.281は、令和6年 3月27日(水曜日)掲載予定です。
お楽しみに!