【Hello!とうけい】Vol.266 消費者物価指数~2020年基準改定~
令和3年9月22日作成
9月も終わりに近づき、秋の季節がやってまいります。
今回は、消費者物価指数の2020年基準改定(令和3年4月2日改定)における品目の改定についてみていきましょう。
そもそも消費者物価指数とは、消費構造を一定のものに固定し、これに要する費用が物価の変動によってどう変わるか指数値で示したもので、毎月作成されています。
これらを調査するために、小売物価統計調査で毎月、価格を調査しています。
三重県内では津・松阪・桑名・四日市・伊勢・尾鷲・伊賀で約540品目(約860銘柄)を調査し、その結果が消費者物価指数に反映されています。
今回の改定の趣旨は、物価変動の測定精度向上を図る観点から、家計消費支出上の重要度等を踏まえ、以下の選定基準に沿って、5年に1度、指数の作成に用いる品目の追加及び廃止等を行うものです。
<選定基準>
①新たな財・サービスの出現や普及、嗜好の変化などによる消費構造の変化に伴い、家計消費支出上重要度が高くなった品目
②中分類指数の制度の向上及び代表性の確保に資する品目
③円滑な価格取集が可能で、かつ、価格変化を的確に出来る品目
今回の改定内容としては、30品目を追加、28品目を廃止、10品目を5品目に統合し、新基準の品目を582品目にするというものです。
主な追加項目としては、タブレット端末のほか、食料品では健康志向の高まりで人気の「サラダチキン」が加わりました。また、共働き世帯の増加で、調理にかける時間をなるべく短くしたいというニーズが高まっているとして、「味付け肉」、「カット野菜」、それに「パックご飯」なども加わりました。
主な廃止項目としては、「固定電話機」や「携帯型オーディオプレーヤー」、それに「ビデオカメラ」などで、スマートフォンの普及が背景にあるということが考えられます。
このように調査品目を見てみると、ライフスタイルの変化が実感できますね。
消費者物価指数に関する詳細につきましては、総務省統計局ホームページでご覧いただけます。
https://www.stat.go.jp/data/cpi/index.html
その他の三重県の統計情報は「みえDataBox」でご覧いただけます。
https://www.pref.mie.lg.jp/DATABOX/index.htm
次回のHello!とうけい♪vol.267は、令和3年11月24日(水)に掲載予定です。お楽しみに!