【Hello!とうけい】Vol.287 名目賃金と実質賃金
令和7年3月26日掲載
近年、「賃上げ」というトピックを頻繁に目にするかと思いますが、三重県ではどのようになっているでしょうか。
毎月勤労統計調査を通して平成26年から令和5年の10年間の三重県の状況を見ていきたいと思います。
まずは、労働者が実際に受け取る名目賃金(現金給与総額)についてです。
以下は令和2年を100として名目賃金を指数化したグラフで、これだけを見ていると多少の上がり下がりはあるものの、概ね緩やかな上昇傾向にあると言えるでしょう。
(調査産業計、事業所規模5人以上)
ここで、実際の生活に直結する消費者物価指数を考慮に入れ、実質上の賃金推移も見ていきましょう。
令和2年を100として指数化した実質賃金指数、名目賃金指数及び消費者物価指数(津市)のグラフは以下の通りです。
(調査産業計、事業所規模5人以上)
消費者物価指数も概ね上昇傾向にあり、その傾きは名目賃金指数よりも大きくなっています。
実質賃金指数は、名目賃金指数を消費者物価指数で除したもので、多少の上がり下がりはあるものの、名目賃金指数とは逆に下降傾向にあります。
賃上げが実施されていても、それを上回る物価上昇があるため、実質上の賃金は下がってしまっています。
なお、全国の状況は以下のとおりです。
(調査産業計、事業所規模5人以上)
全国と三重県の結果を比較してみると、平成26年から平成29年までは似通った推移状況であり、平成30年から令和3年までは全国も三重県も名目賃金指数と実質賃金指数の差が小さいという点でも似ています。
逆に異なる点としては、平成30年に名目賃金指数と実質賃金指数が全国で上昇しているのに対して三重県では下降しており、また、令和3年には実質賃金指数、名目賃金指数ともに三重県が全国よりも上昇幅が大きくなっている点などが挙げられます。
毎月勤労統計調査では、名目賃金指数※や実質賃金指数などの賃金に関するデータの他にも、労働時間や労働者数などのデータを産業別に、毎月公表しています。
より多くの方々が毎月勤労統計調査に関心をお持ちいただければ幸いです。
三重県の統計情報は「みえDataBox」でご覧いただけます。
次回のHello!とうけい♪vol.288は、令和7年5月28日(水曜日)掲載予定です。
お楽しみに!