【Hello!とうけい】Vol.286 近年の三重県内の交通事故について
令和7年1月22日掲載
みなさんは、三重県内で1年間にどれぐらいの交通事故が発生しているかご存知でしょうか。
年末年始、帰省や初詣などでお車を運転する機会が多かった方もいると思います。
今回は、交通統計を活用して、近年三重県内で発生した交通事故を簡単に分析していきます。
今月初旬、三重県警より昨年1年間の交通事故による死者数が発表されました。
それによると、令和6年、三重県内の交通事故による死者数は46人で、前年と比べて20人減少し、統計を開始した昭和29年以降で、最も少ない結果となりました。
この数字は、都道府県別で全国ワースト(悪い方から数えて)26位でした。(図1)
また、人口10万人当たりの死者数では2.66人(全国平均2.14人)となり、全国順位は24位でした。(図2)
ともに都道府県別の順位では、三重県は真ん中あたりに位置しています。
次に、三重県内の死者数について、過去20年間の推移をみてみると、下記のようになります。(図3)
年によって増減はあるものの、全体的に減少傾向にあることが分かります。
また、三重県内の交通事故によって亡くなった46人のうち、高齢者(65歳以上)は25人で、全体の54%という結果でした。三重県全体の65歳以上の人口割合(令和5年10月1日現在で30.2%)と比べると、非常に高い数値となっています。
そこで最後に、こちらは令和5年のデータですが、交通事故死者数を状態別に分類してみると、以下のようになります。(図4)
令和5年に三重県内の交通事故によって亡くなった66人のうち、高齢者(65歳以上)33人と高齢者以外(64歳以下)33人を事故時の状態によって分類したものです。
このうち高齢者については、歩行中45.5%、自転車運転中9.1%を合わせると54.6%となり、交通事故で亡くなった高齢者の過半数がいわゆる交通弱者の状態で事故に遭っていたといえます。
一方で、高齢者以外の年齢層では、歩行中9.7%、自転車運転中12.9%を合わせて22.6%と低い割合となっています。
交通事故は、車の運転中はもちろん、歩行中をはじめ様々な状況で注意を払うことで軽減することができるものです。皆様におかれても、交通事故には十分ご注意いただき、日々をお過ごしください。
※資料出所:警察庁「交通事故統計」
三重県警察本部「三重の交通事故」
三重県警察本部「高齢者事故の概要」
三重県の統計情報は「みえDataBox」でご覧いただけます。
「交通事故統計」について、詳しくは警察庁のHPをご覧ください。
次回のHello!とうけい♪vol.287は、令和7年3月26日(水曜日)掲載予定です。
お楽しみに!