【Hello!とうけい】Vol.283 増え続ける空き家~住宅・土地統計調査 住宅数概数集計結果から~
令和6年7月24日掲載
全国で急増している空き家は、放置しておくと、倒壊など物理的な危険性が高まり、大きなトラブルなどにもつながりかねないことから大きな社会問題となっています。
令和5年10月1日現在で実施した「令和5年住宅・土地統計調査」の住宅数概数結果が、総務省統計局から令和6年4月30日に公表されましたので、最新の三重県の空き家の状況について見てみましょう。
まず、三重県の総住宅数は873,600戸で、5年前の調査結果と比べると19,900戸(2.3%)増加しています(全国平均は4.2%増)。30年前の平成5年の調査結果と比べると263,300戸増加しており、その増加率は43.1%となっています。(※令和5年数値のみ速報値。以下同じ。)
次に空き家数は143,200戸で、5年前の調査結果と比べると13,600戸(10.5%)増加しており、空き家率は16.4%となっています。30年前の平成5年の調査結果と比べると83,400戸増加しており、その増加率は139.5%となっています。
また、空き家率の推移を見てみると、三重県は平成5年の9.8%から増加傾向にあり、今回は16.4%となりました。全国平均についても、平成5年から増加しており、今回は13.8%となっています。なお、平成10年から三重県の空き家率は全国平均を上回っています。
このグラフからも、三重県の空き家対策が重要な課題となっていることが分かりますね。
今回ご紹介した令和5年住宅・土地統計調査の数値は速報値ですが、確報値については、令和6年9月頃に総務省統計局から公表される予定です。
また、三重県の統計情報は「みえDataBox」でご覧いただけます。
次回のHello!とうけいvol.284は、9月25日(水曜日)掲載予定です。お楽しみに!