【Hello!とうけい】vol.277「高齢者にやさしい住まいの状況~住宅・土地統計調査結果から~」
令和5年7月26日掲載
今年の10月1日現在で「令和5年住宅・土地統計調査」が実施されます。
この調査は、5年ごとに実施され、住宅やそこに暮らす世帯の状況について調査しています。近年、超高齢社会が進展する中、高齢者が暮らしやすい住環境が求められていますが、今回は「住宅・土地統計調査」の結果から、住宅における手すりの設置状況を見てみましょう。
前回実施されました「平成30年住宅・土地統計調査」によりますと、平成30年10月1日現在における三重県の総世帯数は722,800世帯で、65歳以上の高齢者のいる世帯は326,600世帯で全体の約45%となっています。
そのうち、高齢者等のための設備として、手すりがある世帯は202,200世帯で全体の約62%となっています。平成28年以降に建築された住宅に限れば、7割以上となっており、新しい住宅ほどユニバーサルデザイン化が進み、高齢者にやさしい住まいとなっていることがうかがえます。
次に、住宅のどの箇所に手すりが設置されているかを見ていくと、階段、トイレ、浴室の順で多く設置されており、転倒しやすい箇所に優先的に設置されています。
手すりの設置はもとより、段差の解消、車いすで通行可能な廊下幅の対応が進んできていますが、今後ますます、ユニバーサルデザイン化が進み、高齢者にやさしい住まいが当たり前の世の中になっていくと良いですね。
なお、「令和5年住宅・土地統計調査」は、空き家対策等の住生活関連諸施策に加え、超高齢社会を迎えている我が国における高齢者の住まい方をより的確に把握することを狙いとする大切な調査ですので、調査へのご協力をお願いいたします。
「住宅・土地統計調査」について詳しくは、総務省統計局のHPをご覧ください。
また、三重県の統計情報は「みえDataBox」でご覧いただけます。
次回のHello!とうけい♪vol.278は、9月27日(水曜日)掲載予定です。お楽しみに!