【Hello!とうけい】Vol.261 三重県の漁業(海面)について
三重県の漁業(海面)の状況を調べる方法の一つに、統計調査があります。
漁業の実態を調べる統計調査として、最も大規模な調査は、漁業センサスと呼ばれています。
漁業センサスは、農林水産省が漁業の生産構造等の漁業を取り巻く実態を明らかにするとともに、水産行政の推進に必要な基礎資料を整備することを目的として5年ごとに実施する基幹統計調査です。(※1)
漁業センサスの基本的な項目として漁業経営体数、漁業就業者数、漁船隻数の3つを取り上げます。
まずは三重県の漁業の状況を把握するために、全国の状況と三重県を比較してみましょう。
上記の結果をみると、漁業経営体数、漁業就業者数、漁船隻数の3つの指標とも、全国の減少に合わせて三重県も同様に減少していることが分かります。(※2)
次に三重県の漁業の状況を把握するために、漁業が盛んな他の都道府県と三重県を比較してみましょう。(※3)
最初に、直近の2018漁業センサスの結果報告書から、漁業経営体数の全国トップ10を見てみましょう。
三重県は、第6位に入っています。
次に、漁業就業者数の全国トップ10を見てみましょう。
三重県は、第8位に入っています。
最後に、漁船隻数の全国トップ10を見てみましょう。
三重県は、第3位に入っています。
以上の結果をみると、漁業の盛んな都道府県のトップ2は不動で、北海道、
長崎県の順ですが、三重県も上位に位置していることが分かります。
今回は、基本的な項目のみを扱いましたが、漁業センサスにはその他にも、「販売金額1位の漁業種類別経営体数」や「年齢階層別漁業就業者数」などの項目で市町・漁業地区別の統計もありますので、興味のある方は下記のデータにアクセスしていただければと思います。
※1 基幹統計とは、法で直接規定された国勢統計及び国民経済計算並びに全国的な政策を企画
立案し、又はこれを実施する上において特に重要な統計などとして、総務大臣が指定したも
のです。
※2 全国と三重県の数値の差が大きいため、縦軸単位の刻みを変えて複合グラフで比較してい
ます。
※3 海面漁業で集計されている都道府県は、全部で39都道府県になります。
漁業センサスの過去の調査結果は、
https://www.pref.mie.lg.jp/DATABOX/18249003230.htm
からご覧いただけます。
また、三重県の統計情報は、「みえDataBox」http://www.pref.mie.lg.jp/DATABOX/
でご覧いただけます。
次回のHello!とうけい♪VOL.262は、令和3年1月27日(水曜日)です。
お楽しみに!