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令和02年09月23日

三重の統計 - みえDataBox

【Hello!とうけい】Vol.260 三重県の自動車保有状況はどう変わった?

令和2年9月23日掲載

 自動車は、通勤や旅行での移動や、お店で売る商品の配送や通販で買ったものの宅配など、人やモノの運搬手段に使われています。
 また、救急車や消防車、ゴミ収集車、クレーン車、レッカー車、キャンピングカーなどの特種用途自動車は、生命や財産を守り、日常生活を維持し、工事やレジャーなど、様々な用途に使われています。

 そこで、三重県内でどのような自動車がどれくらい使われているのか、増えているのか減っているのかについて、過去40年間(昭和54年度~平成30年度)の状況を調べてみました。

 まず、過去40年間の自動車全体の保有台数を調べてみたところ、平成2年度までは毎年4%以上増加していましたが、だんだんと伸び率が鈍化し、平成18年度以降は1%未満の増加率となっています。【図1】
 用途別の割合を見てみると、乗用車と貨物車で大半を占めているなか、乗用車の割合は昭和63年度の53.2%まで低下した後は平成30年度の76.3%まで増加し、一方の貨物車は昭和63年度の40.9%まで増加した後は割合が低下し、平成30年度は18.1%になっています。

自動車保有台数の推移


 続いて、全体の3/4を占める自家用乗用車について、その内訳を見てみました。【図2】
 全体では、昭和55年度から昭和63年度は毎年3%前後の増加率でしたが、平成元年度から平成3年度にかけて7%以上の増加率を示し、その後平成8年度までは5%以上の増加を示したもののだんだん伸びが鈍化し、平成17年度以降は2%未満、さらに平成26年度以降は1%未満の増加にとどまっています。
 平成になった頃からの数年間で大きく増加していますが、その内訳をみると、普通乗用車が平成3年度の対前年度比152.8%をピークに平成元年度から平成5年度にかけて対前年度比130%以上の伸び率を示しています。
 また、軽乗用車も平成2年度の対前年度比137.5%をピークに平成元年度から平成5年度にかけて対前年度比115%以上の伸びを示しています。
 一方、小型乗用車は平成5年度以降マイナスに転じ、年々減少しています。

自家用乗用車保有台数の推移


 保有台数が増えるということは、新しく保有する車が増えているということですので、乗用車の新車登録(届出)台数の状況を見てみました。【図3】
 昭和63年度までの新車登録(届出)車数は概ね5.5~6.7万台/年でしたのが、平成元年度から平成19年度まで平成5年度を除き9万台/年以上で、その後も概ね8万台/年となっています。
 その車種別構成は、昭和63年度までは小型乗用車が概ね5~6万台/年で全体の90%以上を占め、軽乗用車が2~4千台/年、普通乗用車が2千台未満/年でしたが、平成元年度は軽乗用車が約1万台、普通乗用車が約6千台、平成2年度は軽乗用車が約2万台、普通乗用車が約1万台と急増しはじめ、平成26年度からの5ヵ年平均では軽乗用車が約3万3千台/年、普通乗用車が約2万7千台/年、小型乗用車が約2万5千台/年となり、同じくらいの割合になっています。

乗用車新車登録(届出)台数の推移
     注 昭和62,63年度の小型車は、「中小型乗用」と「大衆乗用」の計。


 では、なぜ平成になった頃から普通乗用車と軽乗用車が急激に増えたのか考えてみました。
 その頃はバブル景気と言われた時代でした。それが小型乗用車より高価な普通乗用車が増えた要因かとも思えますが、バブルが弾けた後も普通乗用車の登録台数は減少しておらず、また同時期に軽乗用車も普通乗用車同様に増えているので、バブルの影響ではないように見えます。
 そこで自動車に係る制度を見てみると、普通乗用車、小型乗用車に係る自動車税の制度と、軽自動車の規格が変更されています。【表1~3】
 まず自動車税ですが、従来は普通乗用車、小型乗用車別に総排気量で税額が定められていたのが平成元年度から普通乗用車、小型乗用車の別が無くなり、単純に総排気量だけに基づく税額になりました。その結果、普通乗用車の税額が安くなり、例えば普通乗用車の総排気量2リットルの自動車税は81,500円から39,500円に、同様に2.5リットルの場合は81,500円から45,000円になりました。
 また、軽自動車の規格については、総排気量の上限が0.55リットルから0.66リットルに、長さが3.2mから3.3mに拡大されました。(平成10年10月から、さらに長さと幅が拡大されました。)

自動車税・軽自動車税

自動車の種別


 これらのような制度上の要因だけでなく、利用者の自動車に対する意識の変化や、各自動車メーカーの新車開発方針・営業戦略など、いろいろな要因が絡んだ結果、小型乗用車から普通乗用車や軽乗用車へシフトし、その結果が統計データに数値として表れたものと考えられます。

 このように、統計データの推移に顕著な変化が見られた場合、その要因を探ってみるというのも、統計に接する楽しみ方かもしれませんね。


※ 本稿における自動車とは、道路運送車両法の規定による自動車をいい、普通、小型、軽の種別も同法によります。
  そのため、道路交通法による自動車の種類とは異なります。
※ 自家用とは、事業用(いわゆる緑(黒)ナンバー)以外の自動車ことで、白(黄)ナンバーの自動車です。
  個人所有だけでなく、会社や官公庁の所有する自動車やレンタカーも含みます。

【資料】 (一社)日本自動車販売協会連合会三重県支部 三重県自動車数要覧

 

 三重県の統計情報は「みえDataBox」 https://www.pref.mie.lg.jp/DATABOX/でご覧いただけます。

 次回のHello!とうけい♪vol.261は、令和2年11月25日(水曜日)掲載予定です。お楽しみに!

本ページに関する問い合わせ先

三重県 政策企画部 統計課 分析・情報班 〒514-0004 
津市栄町1丁目954(栄町庁舎2階)
電話番号:059-224-3051 
ファクス番号:059-224-2046 
メールアドレス:tokei@pref.mie.lg.jp

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