【Hello!とうけい】vol.232 鉱工業生産指数からみた日本と三重県
今回は、鉱工業生産指数を使って、世界の中の日本、日本の中の三重県をみていきたいと思います。
鉱工業生産指数は、景気の動きに敏感であることから、重要な経済指標のひとつとして広く活用されており、絶えず変化する経済情勢の中、その動向は常に注目されています。
図1は、一般的に首脳会議に参加する7か国の総称であるG7 (ジーセブン、Group of Seven)に含まれる国の鉱工業生産指数(2010年=100)の推移を表したグラフです。
100を大きく上回るグループ(ドイツ、アメリカ、カナダ)、何とか100近辺で推移するグループ(フランス、イギリス、日本)、95を下回りがちなイタリア、に分かれています。
2010年=100ですので、100を上回っていれば生産レベルは2010年より向上しており、下回っていれば2010年より低下していることになります。
なかなか100を上回ることができない日本ですが、下の地図のように経済産業局別の鉱工業生産指数はどうなっているでしょうか。
図2は、経済産業局別の鉱工業生産指数(2010年=100)の推移を表したグラフです。
ここ2年は横ばいですが、中部局だけが100を大きく上回って推移しています。
各経済産業局の中では飛び抜けている中部ですが、管内の県別の鉱工業生産指数はどうなっているでしょうか。
図3は、中部経済産業局管内の県別鉱工業生産指数の推移を表したグラフです。
石川・三重県は130に迫る勢いがあり、愛知・富山・岐阜県は100付近で推移しています。
中部経済産業局の指数が高いレベルで推移しているのは、石川・三重両県による押し上げが大きいと言えそうです。
三重県の統計情報は「みえDataBox」http://www.pref.mie.lg.jp/DATABOX/index.htmでご覧いただけます。
次回のHello!とうけい♪vol.233は、平成29年4月26日(水曜日)掲載予定です。
お楽しみに!