【Hello!とうけい】vol.221 「最も眠れていないのは45~54歳の女性」
皆さんはしっかりと眠れていますか。
睡眠は脳を休ませ、身体を修復させる生命維持にもかかわる大事な時間です。
その大事な睡眠の不足は、心身を限りなく過酷な状態に陥らせることになります。
そこで、今回はその大事な時間である睡眠事情について、ご紹介します。
図1は、平成23年における日本人の平均睡眠時間を年齢階級別に表したグラフです。
75歳以上を除いて、すべての年齢階級で女性の方が短い睡眠時間になっています。
特に、45~54歳の女性における睡眠時間が最も短く7時間9分で、もう少しで7時間を切ってしまいそうです。
男性はと言うと、こちらも最も短い睡眠時間は45~54歳で、7時間28分です。
40代から50代は仕事の責任も重くなって就労時間も長くなりがちで、このような傾向も頷けるかと思います。
それでは、過去から睡眠時間の推移はどうなっているのでしょうか。
1976(昭和51)年から5年ごとのデータがありましたので、男女・年代別の平均睡眠時間を2011(平成23)年までの推移で表したのが、図2になります。
図2をみると、10歳代と20歳代は男女ともに大きな変化はありません。
30歳代は男女ともに低下傾向でしたが、男性は下げ止まりの兆しがみられ、女性では増加傾向に転じています。
40~60歳代と70歳以上は総じて低下傾向にあります。
40歳代の女性は下げ止まりの兆しもみられますが、2011(平成23)年では50歳代の女性と並んで、6時間56分と7時間を割り込んでおり、最も短い睡眠時間になっています。
よく理想の睡眠時間として「1日8時間」と言われますが、これには医学的根拠は無いそうで、あくまでも統計から出された平均的な睡眠時間に過ぎないそうです。
睡眠時間には個人差があり、平均睡眠時間より短いからといって不眠というわけでもなく、3~4時間で十分な人もいれば、9時間以上の睡眠が必要な人もいると思います。
睡眠は時間よりも質が重要で、基本的にスッキリとした目覚めと眠りの満足感が得られて、日中に眠気が無ければ、十分な睡眠時間が確保されていると思います。
眠り方は人それぞれですので、「ぐっすり眠れた」と思えるような自分なりのリズムを見つけることが大事なことだと思います。
三重県の統計情報は「みえDataBox」http://www.pref.mie.lg.jp/DATABOX/index.htmでご覧いただけます。
次回のHello!とうけい♪vol.222は、5月25日(水曜日)掲載予定です。
お楽しみに!