放課後子ども総合プラン
近年、子どもを取りまく環境が変化し、家庭や地域での子育て機能・教育能力が低下してきているといわれています。そんな中で、放課後に子どもたちが安全で健やかに時間を過ごせる場所の確保は、とても重要です。
仕事などで保護者が昼間家にいない児童に、授業が終わった後の遊びや生活の場を提供し、子どもの健全な育成を図ることを目的とする「放課後児童健全育成事業」が平成10年度から実施されています。
さらに、平成26年度からは文部科学省の放課後子ども教室推進事業と連携し、より総合的な放課後対策をめざす「放課後子ども総合プラン」が推進されています。
三重県では、子どもがさまざまな体験を通して心豊かに育つことと、仕事と子育ての両立を支援するという両面から放課後子ども総合プラン(放課後子ども教室・放課後児童クラブ)を推進しています。特に、子どもたちの育ちを支援する観点から地域社会全体の参加と協力が得られるよう取り組みます。
県は、行政、学校、福祉や社会教育の関係者、有識者等で構成される、放課後子ども総合プランの検討会議を設置し、放課後子どもプランの総合的な進め方や、関係者の資質向上のための研修などについて検討を行い、市町や事業主体を支援します。
放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)
「放課後児童クラブ」とは?
放課後児童クラブは、児童福祉法では、「放課後児童健全育成事業」と言い、「学童保育」とも呼ばれています。仕事などにより保護者が昼間家庭にいない小学校に就学している児童が、授業の終了後に生活の場として、遊んだり宿題をしたりして過ごします。
「放課後児童クラブ」を利用するにはどうしたらいいの?
利用方法や利用時間、利用料金などは各放課後児童クラブにより異なります。放課後児童クラブの設置、運営、利用については、各市町により担当部局が異なりますが児童福祉担当課または教育委員会へお問い合わせください。
放課後子ども教室推進事業
「放課後子ども教室」とは?
放課後子ども教室では、放課後や週末等に、小学校内外における施設を活用して、子どもたちの安全・安心な活動拠点(居場所)を設け、地域の方々に参画いただき、子どもたちと共にスポーツ・文化活動等の様々な体験活動、地域住民との交流活動や学習活動等に取り組みます。保険料と体験活動等の材料費などが必要な場合もあります。
「放課後児童クラブ」と「放課後子ども教室」の違いは?
放課後児童クラブは、共働き家庭など留守家庭の小学校に就学している児童に対して、生活の場を提供する事業です。
一方、放課後子ども教室は、地域の方々の参画を得て、すべての子どもに放課後や週末の安全な活動拠点(居場所)を確保し、さまざまな体験活動や学習活動を行う事業です。
放課後児童クラブ、放課後子ども教室の研修
放課後児童支援員県認定資格研修
放課後児童健全育成事業に従事する方が放課後児童支援員として、必要な知識・技能を習得し、県の認定を得た有資格者となるため、業務を遂行する上で必要最低限の知識・技能の習得とそれを実践する際の基本的な考え方や心得を認識することを目的とした研修です。
子育て支援員研修(放課後児童コース)
育児経験や職業経験など多様な経験を有し、地域において子育て支援の仕事に関心を持ち、放課後児童クラブや放課後子ども教室の仕事に従事する方、又はしようとされる方に対し、必要となる知識や技能等の習得、放課後児童クラブについて理解してもらうための研修です。