工業用水道の役割
工業用水は、「産業の血液」という言葉に例えられるように、工場の生産活動にとって欠かすことのできない重要な要素の一つです。
三重県企業庁は、この工業用水を安定して供給することを目的に、地方公営企業として工業用水道事業の管理運営にあたっています。
昭和30年代初期の頃の工業用水は、主として地下水を使用していましたが、塩分の侵入等による水質の悪化や、地下水の過剰な汲み上げによる地盤沈下や地下水位の低下という問題が生じ、地下水を取ることが規制される地域がでてきました。
このような状況のもとに、三重県の工業用水道事業が生まれました。現在では良質な工業用水を安定して供給するという責務のもと、工業用水道は地域経済の発展に寄与するとともに、地盤沈下対策として重要な役割を担うようになりました。