四日市萬古焼
江戸時代中期に、桑名の商人・沼波弄山(ぬなみろうざん)が、茶の趣味が高じて、現在の朝日町に窯を築き、茶器を焼いたのが始まりとされています。そして、自分の作品が永遠に伝わるように願いを込め、「萬古不易(ばんこふえき)」の印を押したのが、萬古焼の名の由来です。
萬古焼は、陶器と磁器の中間的な性質を持つ半磁器に分類され、大きな特徴は耐熱性にあります。直火にかけたり空焚きしたりしても十分に耐え得るものであり、その耐熱性を活かし、土鍋等の調理器具が数多く生産されています。萬古焼の調理器具は、遠赤外線効果で保温性が高いことでも知られています。
また、急須も萬古焼を代表するものの一つで、鉄分を多く含む地元の赤土粘土を使用し、釉薬を使用せず焼き締めた紫泥(しでい)急須は、萬古焼のシンボルになっています。
1979年(昭和54年)1月12日から経済産業大臣指定の伝統的工芸品に指定されています。
主な製品名
茶器、花器、酒器、茶道具、室内置物
主な製造地
四日市市、三重郡菰野町、朝日町、川越町、 他
産地組合名
萬古陶磁器工業協同組合
四日市市京町2-13 TEL 059-331-7146
関連施設
ばんこの里会館 萬古陶磁器振興協同組合連合会( 萬古陶磁器卸商業協同組合、萬古陶磁器工業協同組合)
四日市市陶栄町4-8 TEL 059-330-2020
*ばんこの里会館では、絵付け体験や陶芸体験を行っています。詳細は、上記までお問い合せください。
関連情報
四日市萬古焼は、三重ブランドにも認定されています。