知事定例会見録
平 成27年7月10日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
・「伊勢志摩サミット三重県民会議事務局(三重県雇用経済部伊勢志摩サミット推進局)」に企業から職員が派遣されます(発表)
・戦後70周年記念事業を実施します(発表)
・みえのスポーツフォーラムを開催します(発表)
・知事のヨーロッパ(イタリア、フランス、イギリス)訪問の概要(報告)
質疑項目
・発表項目等に関する質疑
・塩崎厚生労働大臣の視察
・ドローン規制にかかる条例の検討
・2016主要国首脳会議(サミット)の開催
・「防災みえ.jp」の掲載内容誤り
・長良川河口堰(せき)の運用
・「ゴルフツーリズム」による外国人誘客
・東京オリンピック・パラリンピックのキャンプ地誘致
・朝型勤務の実施
発表項目
(知事)それでは4つありますので、説明したいと思います。まずは伊勢志摩サミット推進局の体制拡充についてです。7月15日付けで8社9名の方が企業から職員派遣という形で来ていただきまして、総勢43名体制となります。貴重な人材を派遣いただく企業の皆様に感謝申し上げますとともに、民間も加わった事務局体制ができましたので、今後その専門知識やノウハウの活用を図り、サミット開催支援のための環境整備や三重の魅力発信など具体的な取組を進めてまいります。また、サミットの正式名称が「伊勢志摩サミット」となったことに合わせて、7月15日付けで「みえ伊勢志摩サミット推進局」も「伊勢志摩サミット推進局」に変更することとします。今回の体制拡充に伴い、サミット推進局は新たな事務所へ移転し、7月13日から業務を行います。7月15日には私も参加して開所式を行いますので、ぜひお集まりをいただければと思います。それが1つ目です。2つ目は、戦後70周年記念事業の関係です。節目の年に当たりますので、県では未来を担う若い世代をはじめとする多くの県民の皆さんに、改めて平和の尊さや大切さについて考えていただく機会となるよう、記念事業を実施します。まずは7月29日、「平和の想いを未来へつなぐ」というテーマで、三重県戦没者追悼式と平和の集いを開催します。7月29日という日は昭和20年、県内でも大規模な空襲、B29も来まして、大規模な空襲を受けた日で、多くの犠牲者が出た日であります。平和の集いでは、私がコーディネーターとなって戦争体験者と高校生の意見交換を行うなど、幅広い世代が集う中で未来を担う若い世代にも改めて平和の尊さや大切さを考えていただく機会にしたいと思います。次に、全国戦没者追悼式への子ども代表団の派遣です。子ども代表団事業では、事前に結団式や平和学習会を行い、8月15日の土曜日、日本武道館で行われます全国戦没者追悼式へ12名の子どもたちを派遣します。この取組を通じて子どもたちには、尊い犠牲の上に今の平和な社会が成り立っていることや、戦争の悲惨さなどについてぜひ学んでいただきたいと思います。また、11月9日は、私が沖縄県平和祈念公園摩文仁の丘にある「三重の塔」慰霊式に参列し、植樹などを行うことも予定しています。併せて、8月6日に開催されます広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式に、戦略企画部の副部長を出席させることとしています。その他関連事業をご紹介しますと、県総合博物館(MieMu)では、6月に開催した戦後70周年記念事業の「トピック展」から戦争遺跡パネルや戦争中の貴重な資料など約80点を選んで「せれくと展」を開催しています。私も見ましたが、一人でも多くの方にご覧いただきたいと思います。また、県や県内の教育団体、労働団体などが共同で、広島の被爆者で語り部の女性をモデルに描かれた映画「アオギリにたくして」、これですね、「アオギリにたくして」の上映会を開催します。第1回には私も出席する予定で、とても楽しみにしています。戦後70周年の節目となる今年は、三重県における戦後生まれの割合が8割となる中、次世代に平和の尊さや戦争の悲惨さを伝える貴重な機会にしたいと思いますので、ぜひ一人でも多くの県民の皆さんに、この記念事業を通じて改めて平和の尊さや大切さについて考えていただきたいと思います。
3つ目、みえのスポーツフォーラム、こっちですね、みえのスポーツフォーラム。9月、10月をスポーツ推進月間、これスポーツ推進条例で定めたわけですが、条例制定後初めてのスポーツ推進月間を実施いたしますので、そのキックオフイベントとしまして「みえのスポーツフォーラム」を9月6日、三重大学で開催します。フォーラム自体は今回で3回目なんですけども、国内のトップリーグなど一流選手の指導によるスポーツ教室、それからサッカー元日本代表の北澤豪さんによる講演会、体力測定、スポーツ体験などを行います。特に今回の目玉であるスポーツ教室は、運動をほとんどしていない子どもが多くなっている中で、小学生を対象に運動するきっかけを作るもので、本県の子どもの体力が全国と比較すると依然として低いという状況を打開する取組の1つとして実施します。例えば、体操競技の教室では、全国大会出場実績のある相好(そうごう)体操クラブの指導者が直接丁寧に指導に当たり、逆上がりが苦手な子ができるようになったり、とび箱が跳べるようになったりと、運動の苦手な子が運動を好きになる絶好のチャンスですので、ぜひご参加いただきたいと思います。北澤さんからは「スポーツの持つチカラ」と題した、スポーツを推進する環境づくりについての講演会やパラリンピックの正式種目でもあるボッチャ、スポーツ吹矢の体験なども行います。併せて、先般募集した国体の愛称、スローガンそれぞれの最優秀作品に選ばれた方をお招きして私から表彰状をお渡しします。あらゆる世代の多数の皆さんのご来場をお待ちしています。
最後、これは報告ですが、ヨーロッパ訪問についてです。7月1日から8日、ヨーロッパ訪問をしてまいりました。幾つか報告したいと思います。まず、このヨーロッパ訪問の機会を利用してサミット開催地の視察を行いましたので、その点について報告します。2013年のロックアーンサミットの開催地となりましたイギリスの北アイルランドを訪問し、首脳会談の会場となったホテル・ロックアーンリゾートを中心に、メディアセンターや日本政府の現地拠点となったホテルなどの視察を行いました。ロックアーンリゾートでは、総支配人と営業担当マネージャーからサミット開催当時の状況を伺いながらホテル内の施設を視察するとともに、サミット開催の影響、効果などについて聴き取りを行いました。ここは三方を水辺、湖ですけども、に囲まれ、周囲には無人島がたくさんある風光明媚な立地で、伊勢志摩とも共通点があり、参考になる点がたくさんありました。特に、サミット開催の効果として「北アイルランドという広い範囲で観光客の増加が見られた」というコメントが印象的でした。また、料理長からは「地元から積極的に粘り強く提案を行ったことが、地元食材での料理の提供に繋がった」などのアドバイスをいただきました。全体を通して、現地に来ることでしか分からない施設の規模や雰囲気、周辺環境、主要拠点間の距離、当時の現場を知る人の生の声や経験を踏まえたアドバイス、地元への影響など貴重な情報が得られたと考えています。
次に、イタリア、フランス、イギリスでのミッションについてです。まずイタリアにおきましては、ミラノ国際博覧会日本館での三重県出展オープニングセレモニーと、地元行政や企業、マスコミ等を招いたレセプションを開催しました。これミラノ万博は4日間、うち出展したわけですが、4日間で合計3,300名の方にご来場いただいたと聞いてます。相可高校の生徒が高い調理技術で会場を大いに沸かせてくれましたほか、京都吉兆の徳岡総料理長の食に関する文化講座も相まって、三重県が美食の宝庫であることを来場者に強く印象づけることができたと感じています。レセプションでは、イタリアにおけるオリーブオイルのトップブランド「アルドイノ」や、日本でも人気の高いスパークリングワイン「フランチャコルタ」のトップワイナリー「カ・デル・ボスコ」の代表をはじめ、ゲストの皆さんに三重の食の魅力を知っていただくとともに、交流を深めることができました。2週間やってたテストマーケティングでは、こんにゃくやみかんジュースなど試食ができるものが売れ筋となったほか、ゴマ油なども好評であったと聞いていますし、食品以外では伊勢木綿のハンカチや、ちょうど暑い時でしたので日永うちわが人気となりました。尾鷲わっぱ、萬古焼などの日本的な商品に興味を示された方も多くいましたが、日本より割高となる価格がネックとなることも明らかになりました。このテストマーケティングは2,200名の方にお越しをいただきました。次にフランス、ヴァルドワーズ県を訪問しまして、日本の自治体としては初めて航空宇宙産業を重点分野とした産業連携にかかる覚書を締結しました。県幹部との意見交換では、装備品やMRO分野、MROというのは整備とか修理とかですけども、での人材育成についての連携を提案したところ、即答で具体的な企業名が挙げられたほか、この11月に三重県を訪問する約束をいただくなど、具体的な連携の実現に向けて手応えを感じました。三重県プロモーションイベントでは、フランスでの初お披露目となった松阪牛について、炙(あぶ)り寿司やサイコロステーキなどを提供したところ、「人生最高の味わいだ」など絶賛する評価をいただきました。三重大学忍者・忍術学講座によるセミナーでは、来場者から「本当の忍者の姿を初めて知ることができた」といった反応がありました。この三重大学の忍者セミナーは、300名の定員のところ500名の応募があり、大変会場満席でにぎわっておりました。少子化対策に関しまして、フランスにおける家族給付制度の運営を行っている全国家族手当金庫を訪問し、女性の仕事と家庭の両立を可能にし収入源を複数にすることが少子化対策だけでなく貧困対策にもなり雇用もつくり年金にも繋がる、といった教訓を得ることができました。女性の活躍や男性の育児参加など、三重県における取組について、これまで以上に強化していきたいと認識したところです。フランス外務・国際開発省への訪問では、前駐日大使であったマセ事務次官と面談し、サミット開催やヴァルドワーズ県との交流、東京オリンピック・パラリンピック事前キャンプ地誘致、三重県への観光誘客について支援をお願いしました。マセ次官は、大使在任中の平成25年9月に三重県を訪問された際に伊勢神宮などを訪れていただいておりまして、サミット開催地決定だけでなく、これまでの三重県とフランスとの交流についても高く評価いただきました。最後イギリスですけども、看護の分野でバーミンガム大学病院NHS財団、ロイヤルフリーホスピタル、この2つの病院との間で看護分野における連携の覚書を締結しました。今後、現地での研修プログラムを通じて国際的な視野を持って活躍できる看護職員のリーダーの人材育成を進めていくとともに、先方から提案のあった看護職以外の職種を対象とした派遣研修や、本県の大学や医療機関への人材の受け入れなど、多様な人材交流に発展させていきたいと考えています。イギリスオリンピック委員会への訪問では事前キャンプ地の責任者と面談し、多くの競技種目の選手が、一緒に宿泊し練習場所も近いところを求めているとの意向をお聞きしました。さらに、今年中に視察のために日本を訪問する予定と伺いましたので、ぜひとも三重県に立ち寄っていただくよう、引き続き働きかけていきたいと思います。プライマリ・ケア、身近で総合的な一次医療については、イギリスにおいて中心的な役割を果たしている英国王立家庭医学会と医療現場であるグループクリニックを訪問し、総合診療医の育成や県内の医療過疎地域で活躍、貢献できる体制づくりなど、プライマリ・ケアを地域に根付かせるための仕組みづくりが重要ということを伺いました。また里親制度については、世界屈指の専門機関であるオックスフォード大学リース里親・教育研究センターを訪問し、現地では行政機関だけでなく、民間の里親機関が里親登録から委託決定、支援を行っていると伺いました。今後の里親制度の啓発、里親支援の充実に繋げていくための参考としたいと考えています。今回のヨーロッパ訪問は、サミット開催の決定後間もないタイミングでの訪問で、効果的な三重県の情報発信ができたと考えています。しかしながら、まだまだ三重県はヨーロッパで知られていないということも強く実感したところでありまして、伊勢志摩サミットという絶好の機会を最大限に生かし、今後も発信を続けていきたと思います。
発表項目等に関する質疑
○知事のヨーロッパ(イタリア、フランス、イギリス)訪問の概要(報告)
(質)何点かお伺いしたいと思います。ヨーロッパでのサミットPRなんですけども、改めて手応えといいますか、どのくらい認知させることができたのかというのはいかがでしょうか。
(答)どのくらいというのはどう表現していいのか分からないですけど、多くの皆さんから、それはG8やG7を開催されるということはすごいことだということやお祝いのお言葉をたくさんの方からいただいて多くの人が好意的に受け止め、サミットが選ばれるというぐらいだから安全で素晴らしい景観のある場所なんだろうと、そういうようなご評価をいただいたと思ってますので、そのサミットが開催されるような場所であるというようなことでの三重県のコンテンツを説明するにあたってのかなりのサポートというかアシストになったというふうに思っています。だから普通に何かこの伊勢神宮のこととかを説明するだけじゃなくてサミットが開催される地で、そういう所にこういう物があるということが非常にアシストになったんじゃないかなと思っています。
(質)それから、過去の開催地のほうも行かれてらっしゃいますけども、改めて伊勢志摩で今どういう課題があってどういうことを直していかないといけないのかをお願いします。
(答)もちろん何ていうかメディアの皆さんは課題のほうから入られる方多いんですけども、いつも何ていうかそっちのほうばっかりが出るので、あんまり、そういうのは冷静に当然受け止める必要があるというふうに思っていますけど、今回のロックアーンにおいては、それぞれの距離感であるとかあるいは天候によって、例えばオバマ大統領はヘリで行けたけどその時雨が降ってて安倍総理は陸路で2時間かけて行った。じゃあその時はどういう警備をするんだとかいう柔軟な対応が必要であるとかいうようなこととか、あとは地元食材を使ったディナーにするためにどういう努力が必要であったかとか、宿泊のアコモデーションの施設がどれぐらいのレベル感なのかとか、そういうようなことなどについて実際に開催された場所のリアルな情報が知れたということが一番大きかったと思います。ロックアーンの視察と結び付けてというよりは、そもそも一番のおもてなしは安全なサミットであるということだと思いますから警備をどのようにしっかり行うのか、それをやるためにどういうインフラ整備などを行うのかとうようなことが課題と思います。
○「伊勢志摩サミット三重県民会議事務局(三重県雇用経済部伊勢志摩サミット推進局)」に企業から職員が派遣されます(発表)
(質)ありがとうございます。それからこの事務局の増員ですけど、これは最終的な増員というかこれで行くということですか。
(答)違います。まだ増やします。
(質)ありがとうございます。幹事社から以上ですので各社からお願いします。
(質)推進局ですけど、次の拡充のタイミングとか規模感、どんな人たちに入ってもらうのかというのを改めてお願いします。
(答)最終的には洞爺湖の時の1カ月前で100名規模でしたので、それぐらいを目指していこうというふうに思ってますが、あとはもちろん県職員も増員しますし、民間企業の方々も増員しますし、国から複数省庁から職員の方を派遣していただく予定でいます。国とか企業とかで遠隔地異動になるケースがあるので、各企業ごとのルールとかタイミングもあるので、今回のように節目を設けるかどうか分かりませんけども随時という形にしたいと思っています。今県庁内の職員については公募もやってましてその公募メンバーについては8月1日付けで異動できるように今、今日が締め切りなんかな、選考を行って配置したいというふうに考えています。
(質)その公募は大体何人ぐらい?
(答)5名程度を今考えていますけど、5名程度と考えていても今やっている職務の関係とか本人の適性とかそういうのを判断して5名に満たないケースもあるかもしれませんけど、一応5名程度を想定しています。
(質)昨日聞いたんですけど、改めてお聞きしますが、どこの省庁から?
(答)外務省から来ていただくのは決まってて、あと2つお願いをしてますけどまだ組織としてオーケーということではないんじゃないかなというふうに思っていますので、まだ省庁名を明らかにしていいのか確約が取れてないので、2つ国際会議などをよくやっている省庁や国立公園でやるということに関連するような省庁ということでご理解いただいたらいいんじゃないでしょうか。
(質)まあ限られますね。
(質)民間からの人材の増員なんですけど、どういった企業から呼んでさらにその企業を選んだ理由というのはどういったところにあるんでしょうか。
(答)企業名公表していいということですので申し上げます。近鉄グループホールディングスさん、中部電力さん、NTT西日本さん、三重交通グループホールディングスさん、JAグループさん、NTTドコモさん、損保ジャパンさん、電通さん、以上8社9名です。何ていうんですかね、いろいろ事務を遂行していくにあたりまして、円滑に調整が進むようにあるいは専門知識を持っているという、例えば、交通インフラとか通信インフラ、電力インフラなどのところは専門知識が必要となってくると思いますし、各社との調整が必要となってきますので、そういう方々に来ていただいたということ、あと情報発信や食という観点それからリスク対応、そういうような観点からの専門知識をお持ちの方々に来ていただいた、そういうような観点で今言った8社9名です。
○知事のヨーロッパ(イタリア、フランス、イギリス)訪問の概要(報告)
(質)改めてヨーロッパでPRした三重県のどういうところをPRして、向こうからのリアクションとしてはどんな感じだったのか教えてください。
(答)三重県のPRということにおいては、共通する部分はサミットが開催される地であるということと、それを大きな理由として伊勢神宮があることやそういう歴史があることやあるいは自然が豊かである、あるいは熊野古道という世界遺産があるというような自然の部分のPR、それから食についての松阪牛とかアワビとか伊勢えびとかの食の宝庫であるということ、それから産業面において我々トリプルナンバーワンと言ってますけども、シンクタンクの調査による2025年までの成長率が都道府県でナンバーワンであることやエレクトロニクス産業の製造品出荷額が1位であることや、1人あたりの製造品出荷額が全国1位であるというこれトリプルナンバーワンって言ってますが、産業面のグローバル企業や非常に高い技術を持った中小企業があるということ、それからあとは生活の快適さってヨーロッパの方って結構重要なんで、三重県の指標から捉えて1世帯当たりの貯金が全国1位であるということとか失業率の平均が全国で下から3番目に低い3番目であるということとか75歳以上の医療費が全国で7番目に低いとか、労働時間が全国で5番目に短いとかいうようなことを言って、要は仕事はあると、労働時間も短いと、でも貯金ができて健康に暮らせると、そういうようなことを快適な生活環境ですよっていう話はしましたね。あとはそんな感じかな。大体共通してはそんな感じかな。あとは国ごとにフランスだったら例えば鈴鹿市とル・マン市が友好提携してますねとか、イギリスだったらマクラーレンという会社がありますからマクラーレンホンダというので、ルイスハミルトンが今回イギリスグランプリで優勝したんで去年は鈴鹿サーキットでハミルトンが優勝して僕がトロフィを渡しましたよとか、国ごとにそれぞれ変えて説明しました。
(質)その人たちのリアクションてどんな感じでしたか。
(答)非常に基本知らなかったというところは多いです。さっきも言いましたように三重県て知らなかったということとか、そんな素晴らしい伊勢神宮のような場所があるのかとか、鈴鹿って三重県だったんだとか、そういうような反応で本当にゼロ、認知度ゼロというみたいなところから一定の理解を得たというのは大きかったかなと思いますし、食べ物を食べていただいて、例えばミラノで鯛茶漬けを食べていただいたんですけど、イタリアって結構生ものを食べるのが日本と共通してますけど、鯛の寿司とかカルパッチョは食べたことあるけど、こういう食べ方したことないというので非常に好評だったり、あるいはそこに揉み海苔を入れてたんですけど、結構その揉み海苔が良かったとかですね、そういうような概ね松阪牛も脂が気にならないというようなこともおっしゃってたり、非常に概ねいい反応だったと思います。けどさっき言ったように全然やっぱり知られてないなというのは改めて感じましたけどね。イギリスは去年も行ってるんで去年も来てくれた人いましたけど、よりサミットの効果は大きいねというようなこととか、去年よりも、より理解が深まって良かったねというようなこともおっしゃっていただいたりしました。
(質)万博のことなんですけど、4日間で3,300人というのは日本館で幾つか都道府県なり自治体が出していると思うんですけど、数字的には他の日本から出展した地域に比べて多いんですか少ないんですか。
(答)どうなんでしょう。
(答:雇用経済部)曜日の関係もあるので一概には言えないと思うんですけども、私どもの出展の中でも土曜日が入ってます。土曜日はやはり休みということである程度多かった、この辺りというのはある程度他県さんとそん色はないと思うんですけども、そんなふうに捉えてますが。
(質)明確な比較ができるというわけではない?
(答:雇用経済部)そうですね。
(質)オリンピックのキャンプ誘致を行った時に県庁の記者クラブの中に投げ込まれた資料の中には志摩市のことは入ってなくて、なんかサンアリーナとかは入ってたんですけど、ちょっと志摩市が何か6月にスポーツ宣言か何かなさったような記憶があるんですけどちょっと志摩市のことPRしてきたのか、その辺ってどうでしょうか。
(答)県としては、市町との連絡会議みたいなんをやらせていただいて事前キャンプ地誘致に名乗りを挙げるか否かというのを各市にご意向をお伺いしました。その中で志摩市からは手を挙げたいというご意向を表明されていません。なので志摩市さんが何ていうかな、スポーツ宣言されていることと事前キャンプ地誘致がリンクされてないんじゃないかと僕は思いますので、一応明確に手を挙げていただいた桑名、多気町、四日市を中心に説明するとともに県が持っている施設としての有力施設としての鈴鹿の県営ガーデンと県営陸上競技場、伊勢ですね、は中心的に説明はしたと、一方でイギリスのところではセーリングを何か湘南でやるのが江の島でやるんだけど、セーリングはいろんなところまた探したいと言ってるんで、そんなサミットが開かれるぐらいだったらその海辺の写真とか見せたんで海辺の何か高級レストランじゃない、高級ホテルがある事前キャンプ地ができる場所とかあるのかって聞かれたんで一応志摩の紹介はしました。こういう場所があってこういうホテルがあって日本ではサーフィンのメッカになってるような、こういう場所がありますよとかいうことは説明しました。なので事前キャンプ地誘致受け入れしても県だけで全部対応できないのでやっぱり基礎自治体の皆さんのご理解やオーケーがないとできませんので、市町の皆さんが受け入れたいとおっしゃっていただいているところをベースにお勧めしたということですね。特にイギリスは実際の責任者の人なんでかなり具体的な質問も出ましたし、一定のどの場所って言うとちょっと他の市町との関係もあるんで申し上げられませんが、評価高い種目や場所もありましたけどね。
(質)多気は自転車の町で売り出してますけど、それとは全く関係ないんですか。
(答)なので多気町は手を挙げていただいているんで、私どもの説明の中に多気のやつは入れてあります。
(質)特別自転車の町とかそういうこととか、あんまりそのPRの中では?
(答)基本は施設の説明をしたので日本代表監督がデザインしたコースで今年の10月にマウンテンバイクの大会やりますよっていうことはお伝えしました。彼らの関心あるのは本番にいい成果を上げるための練習環境として適切かどうか、そこに近くにどういう宿泊施設があるのかとかなのでまちづくりのこととかは特段あんまり。
〇戦後70周年記念事業を実施します(発表)
(質)戦後70年の記念事業で、アーカイブはまだ人選には入ってないんですよね。
(答)アーカイブはもう人選やったよね、どうぞ。
(答:戦略企画部)アーカイブは41名の応募がありまして、今人選をしているところで、人選を順次しておりまして、その中で決まったものから掲載をしております。
(質)最終的に何人ぐらいの方を取り上げて、それぞれ幾つか観点があると思うんですが、どういったカテゴリーで紹介される予定なんでしょうか。
(答)どうぞ。
(答:戦略企画部)一応20名をまず選んで、動画を配信します。カテゴリーというのは、このカテゴリーで何人とか、そういう形ではしていません。
(質)今、集まっている方は、例えばどういった体験を話すことで応募されている方が具体的にいらっしゃるんですか。
(答:戦略企画部)暮らしの体験というものもございますし、戦地へ行った体験もございますし、多岐にわたっております。
(答)暮らしっていうのは。
(答:戦略企画部)戦時中の。
(答)戦時中の、こういう暮らしだったよ、とか。
(答:戦略企画部)とか、それから兄弟がこういう体験をして、自分もそういう所にいたとか。
(答)あとは戦地に赴いたとか、疎開体験とか。
(答:戦略企画部)それから肉親を亡くされた体験、それから空襲体験といったようなものです。
〇「伊勢志摩サミット三重県民会議事務局(三重県雇用経済部伊勢志摩サミット推進局)」に企業から職員が派遣されます(発表)
(質)サミット推進局なんですが、今後どんどん人員を拡充しますけど、これは民間企業も今の8社からさらに増やすという見込みなんでしょうか。
(答)はい。すでに幾つか打診させていただいてますので、随時さらに民間企業も増やしたいと思います。
(質)大体最終的に何社ぐらいから集めたいと、あるいはここだと観光関係の企業とかが入ってなさそうな気が。
(答)近鉄グループホールディングスなんで、三重交通グループホールディングスなんで。そこはそれぞれ、観光も入ってますので。いろいろ、いろんな観点から。何か上限決めるわけではないので、さっき申し上げたような北海道洞爺湖サミットを例に見て、1カ月前に100人程度になるような形でどうするかということですので。それが北海道庁と三重県庁と職員の数が3分の1ぐらいですので、うちは。なので、同じように職員貼れませんから、おのずと民間企業とかの数は多くなる、ならざるを得ないと思います。
(質)今入ってなくてこれから入る分野の企業さんとかは何かお考えありますでしょうか。
(答)体制を組んでいきながら考えるところですけど、あとは、もちろんさっきの観光とか宿泊みたいなところとかはあると思いますし、情報発信の関係のところもあると思いますし、その他まだインフラ関係とかも少しあるのかなと思ってますけどね。そんな感じかな。
○戦後70周年記念事業を実施します(発表)
(質)戦後70周年記念事業に関連して、改めてこんなことになった経緯と、あとどういう人たちにどういうことをしてほしいかというのをお願いします。
(答)先ほども少し申し上げましたけども、戦後生まれの方が8割というような状況になりましたので、本当にその当時の辛さ、悲惨さ、そして平和の尊さ、こういうのをリアルに伝えていけるチャンスというのは、本当に貴重になってきていると思います。そういう機会を逸することなく70周年という節目において、特に、次世代の子どもたちに、あるいは僕たちのような若い世代、それからあるいはこれから社会をしっかり担っていかなければならないような世代、そういう人たちを中心に改めて平和の尊さを十分理解してほしいというふうに思います。そういう方々に対して展示とかだけじゃなくて、こういうような映画をやることで、より身近に感じてもらうというか入りやすくするというんですかね、そういうような思いがあります。
(質)では、発表項目以外で。
その他の項目に関する質疑
○塩崎厚生労働大臣の視察
(質)来週の月曜日に塩崎大臣が視察にいらっしゃいますが、三重県の幾つか施設とか病院とかを回られるんですけど、三重県のこういうところを見たいとかっていうトピックみたいなのはあるんですか。
(答)5月に国への提言で厚生労働大臣、塩崎大臣のところを訪問した時に、私たちのほうから少子化対策とか児童虐待の対策とか、あと里親の関係の対策のこととか幾つか要望をさせていただいた中で、特にあすなろ学園などの対策にご興味を持たれて、それで先進地を訪問したいというご意向があったというふうに聞いています。なので、私もあすなろ学園へ同行させていただきますけれども、そういうこれまで日本で平成24年度までは唯一の児童精神科専門医療施設として全国から悩みを抱えた子どもや家族が来ている状況、あるいは、その自立を支援してきた様子、そういうことで具体的なCLMのチェック・リスト・in三重っていうんですけど、そういう具体的なツールなどをはじめとした取組、そういうのを十分に大臣にご理解をいただいて今後の対策に繋げていただきたいと思います。特に今官邸を中心になって児童虐待の対策などについては政府全体でとりまとめていこうというふうにしていますので、そういう中で発達障害への取組とか、その子どもたちの心理的な取組っていうのは大変重要ですので、ぜひ大臣自身にもよくご覧になっていただけるとありがたいと思います。
○ドローン規制にかかる条例の検討
(質)ドローン規制の法案が衆院で通ってまして、県のほうでも独自の条例をっていう話があったと思うんですがその辺りはいかがですか。
(答)今回の法律を受けて、じゃあどの範囲を自分たちで規制しなければならないのかというようなことをいよいよ法律がそういう状況になってきましたんで、具体的に今詰めているところですので、周知期間とかもいろいろありますから、一定の今年いっぱいというのは一つの重要なタイミングだと思っていますので、それは早急な今作業を中身進めているところです。国とも調整を図ってやっていこうというところです。
(質)スケジュールとしては今年いっぱいに?
(答)じゃないと間に合わないんじゃないかなという感触を持っています。条例なんで、5月のサミットの開催となると、来年の第1回の定例会が2月の定例月会議が最終ラストチャンスになるので、それで本当に間に合うのかというのがありますから、そこから逆算すると、やっぱり年内には何らかそういう議会にご相談させていただく必要があるのかなと思います。
(質)三重でやる場合というのは、要はサミットを意識してということですから、あそこだけ規制するという形になるわけですか。
(答)ですね。あとはもしかしたら配偶者プログラムなどを実施する場所においても、地域を指定して時限的にやる可能性はあると思います。小泉政務官が来られた時のドローンをもっと活用したらいいんじゃないのみたいな、技術のショールームをプレイアップしたらいいんじゃないのっていうアドバイスもあったので、そういうのはどう読み込んだり除外するかとかも含めて、少し考えないといけないかなと思ってますけどね。使用する社を限定するとか、使用用途を限定するとかってことになるかもしれませんが、まだちょっとどこまでできるか分かりませんが。だいぶ何回もおっしゃってたみたいですんでね、僕が訪問した時も言われたんで。
(質)逆に活用していこうという?
(答)そうそう。彼はそういうドローンとか新技術を、遠隔医療とかね、そういうのを推していく担当らしいので。
○2016主要国首脳会議(サミット)の開催
(質)サミットで幾つか、知事は一過性に終わらせないということを常々おっしゃってみえますが、つまりそれはポストサミットを見据えてという理解をしているんですが、例えば洞爺湖とかだと国際会議の誘致、いわゆる国際化とか、あと、食とかも含めた経済の取組、環境の取組、それをポストサミットの取組として進めていたんですけども、伊勢志摩サミットのポストサミットの取組というのは知事ご自身は何を重点的に進めていきたいと考えていらっしゃいますか。
(答)既に内部的に一過性にしないためにどういう取組するのかっていう僕の私案的なものを含めて指示はしてありますが、現在内部で検討しているところなんですけど、ポイントはやっぱり今北海道でもそうだったように、今回の経験を生かした官だけじゃなくて民も含めた国際会議の誘致や国際交流の起爆剤にしていくかどうかということは大事な視点だと思っていますのと、あとは子どもたち、次世代ですね、小学生、中学生、高校生などを中心とした人たちにサミットの資産をどう引き継いでいけるようにするか、この経験をどう引き継いでいくかということは重要な視点だというふうに思っています。あとは、観光商品の磨き上げとかそういう部分などについては、民間事業者の皆さんご自身のご努力もあると思いますし、今回行ったロックアーンもサミットメニューみたいなのを2年間やったて言うてましたけど、それはそれで効果があったけど、何か2年で料理人が作るのを飽きたとかいうことを言ってたんで、そういうのよりは今まで言うたような持続可能、万国津梁館行った時もそうでしたけど、民間の学会とか含めた国際会議がかなり連綿と続いているというような話がありましたんで、そういう部分とさっき言ったような次世代へのどう資産を継承していくか、この辺りが大きなポイントとなると思います。
(質)あと、これも非常にざくっとした聞き方なんですけど、同じ地方開催であっても、九州・沖縄と洞爺湖と伊勢志摩サミットと何が違いますか。
(答)開催場所の意味ということですか。
(質)場所はまあもちろん違いますけど、同じ地方開催で、それぞれメッセージ性とかいろいろ違っていると思うんですが何が違いますか。
(答)世界情勢を取り巻く環境として、安全保障に対する認識と、それから特にロシアとの関係におけるG7のあり方とかそういう国際関係がだいぶ環境が当時と違いますよねというのが一つあると思っています。それから、僕たちとしては、何ていうんですかねえ、北海道も沖縄も素晴らしい地方だと思うし、すっごい魅力を持っていると思うんですけども、ちょっと言い方が雑かもしれないですけども、やや歴史的な経緯や政府の政策上も特殊な位置付けにあった地域だと思うんですが、それと、だから典型的な地方というのか日本における東京以外の典型的な地方の1つとして初めて開催されるという意味はあるんじゃないかなというふうに思います。
○ドローン規制にかかる条例の検討
(質)先ほどおっしゃったドローンの条例で年内には議会に何らか相談したいと、これは年内に提出したいということですか。
(答)と解釈していただいても語弊はないと思います。というか、逆に言うとそうしないと間に合わないっていう、来年の第1回定例会だとちょっと間に合わない、周知とかが間に合わないんじゃないかなという認識です。
○2016主要国首脳会議(サミット)の開催
(質)洞爺湖サミットの時には、開催3カ月くらい前に洞爺湖の湖を巡るようなフェリーのああいったものが営業停止になってしまって、それに対する営業補償が全然されなかったっていうふうな情報が入ってるんですけども、今回の伊勢志摩サミットでは、あっちの鳥羽のほうもおそらく警備の関係で影響出てくると思うんですが、その辺の営業停止のこととかはどういうふうにお考えですか。
(答)今後、国と相談させていただくことになります。特に海上については、海上保安庁の警備のこともありますので、それをいつから始めてそれがどういう影響が及んでというようなことがありますので、まだそういうのは具体的には決めてないです。
(質)仮に国が補償できないというふうになった場合は、ひょっとしたら県が代わりに?
(答)それは相当仮の話なんで、それにコメントは控えたいと思いますけど。
(質)まだ分かんない?
(答)はい。だいぶ今の言ったやつは前提条件がありますよね。まず営業を停止する、補償の必要性がある、それを国が補償しない、ってきて、かなりの前提条件が加わって、でという話ですからそれはちょっとなかなかコメントできないですね。
○「防災みえ.jp」の掲載内容誤り
(質)昨日の今日なんでまだ無いとは思うんですが、「防災みえ.jp」の再調査を進められて、昨日の今日なんで無いとは思いますが、今の状況をお分かりになることがありましたらお願いします。
(答)昨日、記者会見をやらせていただいて以降、まだ私のところには、どういう方針で 今後の再発防止に取り組むのか、あるいはその状況を調査してこうでしたということについては、まだ私のほうに報告はきていません。が、やはり、記者の皆さん以外にも私たち、私に対しても多くの県民の皆さんから、やはりそういうのはよくないことだということのお声もいただきましたので、それはしっかり重く受け止めて改めて、本当に信頼性が重要な防災情報ですから、信頼回復にしっかり努めていきたいというふうに改めて感じています。
(質)いかがでしょうか。では、第二も含めてお願いします。
○「伊勢志摩サミット三重県民会議事務局(三重県雇用経済部伊勢志摩サミット推進局)」に企業から職員が派遣されます(発表)
(質)サミット推進局の体制ですけど、で、結局、「みえ」という名前は外すんですよね。
(答)そうですね。
(質)仮に国際的にとか総理がおっしゃったとかそういうことの時に伊勢志摩サミットで、県内で内々で使う分については「みえ」を付けとくというお話でしたけど、それをあえて削るのはなんでですか。
(答)そういう方向も考えて検討していたんですけれども、混乱をしてしまったりっていうようなことがあってはならないので、統一した方がいいのではないかということで統一させていただいたということです。両方、メリットもデメリットもあると思うので、そのままでいくことのメリットもあるし、外したことによるデメリットもあると思うんで、今回は統一する方を取ったとそういうことです。
(質)さっき欧州視察でおっしゃったように、三重県っていうのは名前のそのものが知られていないと、それからいえば、せっかく来るところで、あえて「みえ」を入れておくことで三重ってなんだっていう話で逆に喚起できる部分もあるじゃないですか。それも勘案して最終的に訴求力を一本にしたいということで、ということですか。
(答)そうです、はい。サミットの名称は伊勢志摩サミットですけれども、それ以外のそれこそ公式プログラムとかでも伊勢志摩地域以外も含めて三重県全体がPRされるような体制や、可能な限りの、そういう仕掛けとか仕組みと言うかですね、をしていくことで三重県全体を売るような形にしていきたいと思います。
(質)洞爺湖で環境とか、一応コンセプトっていうかテーマがあったじゃないですか。この伊勢志摩サミットの場合は国が打ち出してないってことなんですけど、これいつ頃打ち出される予定で、それでそれに合わせて三重は何を発信しますか。
(答)そうなんですよ、早く決めてほしいですね。早く決めてほしい。僕らもそれこそ例えば洞爺湖は環境が中心だったので、それに合わせた様々な取組をやりましたし。最終的には北海道環境宣言ていうのも出されました。なので、全部じゃなくてもいいので、大まかな流れっていうのは、ぜひ早く知りたいと思っています。一つのヤマは、COP21が今年年末にパリ周辺で行われます。これちなみにヴァルドワーズ県で行われるんですけども、ありますので、今回のCOP21っていうのはアメリカ、中国、日本などがこれまで数値目標にコミットしたがらなかったところが数値目標にコミットしていく大変重要な局面ですので、ポスト京都議定書としては、大変重要な局面を迎えますから、そういう部分で洞爺湖の時にも続き、また気候変動の問題、環境の問題っていうのは、自然との共生も絡めて重要なポイントになってくるんではないかと想像しますけど、一つのヤマはその辺り、秋から年末にかけてが一つのヤマだと、その頃にはテーマもはっきりしてもらうとありがたいですけどね。
(質)逆に開催県から、こういう形のテーマはいかがですかというふうな提言はできないんですか。
(答)テーマのみならず、国を待ってるだけではあかんものが結構多いので、さっきのロックアーンのディナーのメニューとかもそうですけど、あるいはJサミットとかもそうですし、こっちからそういう提案していくべきものを今整理してその中身を推進局で西城に指示をして詰めさせてますんで、こっちからそういうテーマもいけるかどうか分かりませんが、テーマも含めて提案するものについては、今整理して考えているところです。おっしゃるとおり、そういう何ていうかな、待ってるだけではね、あかん類いのそもそも準備期間が短いので、と思っています。特にこの7月6日に杉田官房副長官を筆頭とする部会が設置、連絡会議が設置されて、広報部会ていうのが設置されて、世耕副長官が担当の広報部会の座長になっておられるようですんで、世耕副長官などを中心に、いろいろ働きかけをして広報系のところなんか中心に提案をどんどんしていきたいというふうに思います。やっぱりその粘り強く提案するのが重要だとロックアーンの料理長も言ってくれましたんでね。チーズだけ妥協したって言ってましたけどね。
○長良川河口堰(せき)の運用
(質)河口堰ですけど、20年っていうことで知事のお考えとして、河口堰の部分の今後のあり方も含めて、何かお考えはありますか。
(答)従来から変わるところないですけども、やはり河口堰ができた経緯としての渇水の経験とか、あとはその工業、確かに利水のパーセンテージが低いじゃないかっていう話があるかもしれませんが、水不足などがあった場合における工業用の利水などとの関係も含めてって考えれば、必要性は変わらないっていうふうに思っていますし、現時点において開門調査などをして塩害などの懸念もある中で、そういうのを行う必要性は薄いっていうような、従来と同じ考え方ですし、それは一義的に水資源機構、国において判断することだというふうに思います。
(質)関係県の負担金の立場で、名古屋さんは相変わらず考えをお変えになってないんで、その辺の3県1市の調整みたいなのは、今やられているんですか。
(答)いや、うちと岐阜は今までと同じスタンスなんで、こっちから何か働きかけることはなく、とはいえ、愛知県さんも名古屋市さんも何も言ってきませんので、水資源機構には言ってるんかもしれませんけど、我々には何も言ってきませんので、静観してます。
(質)じゃあ仮に向こうが元々の割り当て減らすとか抜けるとか、そういった場合に初めてうちらも岐阜県とかと協議してアクション起こすということでしょうか。
(答)まずはやっぱりそれにしても名古屋市さんや愛知県さんが直接言われる前に水資源機構と愛知県、名古屋市はちゃんとやってもらわなあかん話なんで、で、それで水資源機構が動き始めて初めて僕らも引きずり出されるっていうか、感じだと思いますんで、今のところはもう全く従来のスタンス変えず静観という状況です。
○「ゴルフツーリズム」による外国人誘客
(質)昨日そのインバウンドに絡めて、ゴルフの県内ゴルフ場のその観光政策みたいな説明みたいなやってるじゃないですか。北川県政の時の最後のその幕引きの一つになったのが、要は紀南交流拠点のところの今の熊野リゾートの代わりにゴルフ場建設しようっていう形で、それを潰してそれは北川県政の幕引きの一つになりましたけど、そういうこと含めてゴルフ場の活用っていうのを、知事の場合は今状況が違うんで使っていきたいってことですか。
(答)そうですね、開発フェーズというよりは、実は三重県のインバウンドで、順番、台湾、韓国、中国、香港っていう順番なんですけど、僕これ今5年、知事やって5年目ですけども、台湾、中国はプロモーション行ったことありますし、香港は観光特使を任命してEGLツアーズっていうのをかなりやってもらってんすけど、韓国は行ったことないんですが、ここは順調にずっと伸び続けているのは、実はゴルフのお客さんがすごい多いんです。そういうこともあって、何ていうんですかね、どんどん開発してゴルフ場をというよりは既存のゴルフ場、一つのツーリズムとして、またそういう人たちはお金も持ってて、何ていうんですかね、他への消費が波及とかもあると思いますんで、一つのニューツーリズムとしては狙い目かなと思って、少し三重県らしい、三重県らしいというかな、三重県の今の資源を生かした誘客ができるんじゃないかと思っているので、なるべく積極的に取り組んでいこうというふうに思っているんですけどね。
(質)なんか北川さんがゴルフ場作る時の説明と非常に似通ってます。いつか来た道でそこへ踏み込むっていう意味合いはない?
(答)開発っていう、既存の今のゴルフ場の海外から見て魅力あるところの活用っていうんですかね、そういうところだと思いますけどね。海外では例えば、イギリスがゴルフ発祥の地ですし、イギリスのあのゴルフツーリズム、ヨーロッパのゴルフツーリズムなんかやっぱりこうヨーロッパの人たちが行く、欧米の人たちが行くっていうのが多いんですけど、今まだ日本のゴルフツーリズムはアジアから来てもらってるだけなんで、そこのお金の使い方のレベルがまだまだ違うと思いますから、それ欧米の人たちもターゲットに入れた形に行くといいのかなと思っていますし、ゴルフは何ていうかな、ゴルフについてはアジアの人たちが欧米のゴルフの状況に付いていくっていうかな、そういう流れがあると思うんで、今回ヨーロッパとの関係をいろいろやっていく中でゴルフツーリズムが一つのポイントというか、ツールになり得るかなと思ってますけど、なんかまあ大きくいきなり踏み込むというよりは、まず今回ゴルフツーリズムの展示会とか出てみたり、関係者の機運醸成みたいなんやってみる中で、走りながら考えるっていうとまたか、って言われるかもしれませんけれど、そういう部分はありますね。
(質)県内ゴルフ場は今結構経営危機に陥っているところも多いじゃないですか。で、それを救いたいとか活用したいとか、そういうことも頭の中にあるんですか。
(答)直接そのゴルフ場、三重県内のゴルフ場経営をっていうことよりは、せっかくある資源なんでということと、あとは確かにゴルフ場がしっかり活用されていくことは、特に基礎自治体の重要な財源であるゴルフ場利用税のこともありますので、この財政の厳しい折りですから、そういうのはプラスに働くんではないかなという意識はありますけど、経営危機を救いたいっていうことが一義的に前に出ているっていう感じではないです。
○東京オリンピック・パラリンピックのキャンプ地誘致
(質)五輪とパラリンピックの関係で県は県でやられてますけど、この前全国300自治体ぐらいで新潟県三条市長が会長で、菰野の石原町長が会長代行か、そういう組織立ち上がりましたけど、こことのその整合性とか関連性っていうのはどういうスタイルなんですか。
(答)あれ大変素晴らしいことだと思いますし、あそこの取組は特にこのオリ・パラを通じて地域の産品とかを売っていこうとかということだと思いますので、全く矛盾するものでもないと思ってますし、今申し上げたようなキャンプ地誘致も、うちも市町の皆さんが手を上げていただくというところを前提に進めていくという形にしていますので、なんか県が無理やりかぶせていくとか、それと相矛盾する取組をするということではないというふうに思っています。
(質)でも話し合われていないですよね、まだ。
(答)あの連合とですか。あの連合と僕が個別にですか。
(質)個別というか、県としてあそこへ参加している市町があるわけだから、そこへは当然県も関係していると思うけど、三重県だけじゃないですけど、そういうふうな協議の場みたいな感じは今のとこ会合はないんですよね。
(答)あの連合とはありませんけども、事前キャンプ地誘致のことについては市町との連絡会議みたいなんをやって、市町の皆さんのご意向を伺いながらやってるので、あの連合と協議みたいなんはないですね。
(質)あの団体自身が屋上屋を架すような感じはないですか。
(答)どうでしょう、僕はあの三条市長の國定さんも一緒に農地の部会やって非常によく存じ上げているので、彼の思い、信念ていうのはよく分かるので、僕は賛意を示してますけどね。
○朝型勤務の実施
(質)至近の例で「ゆう活」ですけど、第1週目での申請人数は把握はされていますか。
(答)職員全体4,949名対象職員のうち、申請職員数187人だそうです。
(質)所詮知事がおっしゃるようにネガティブスタンスに立っているのがメディアの特性なんで、そういった観点からお聞きしますけど、指示待ち職員さんの場合は1時間早く行って何やるかっていったら結局は上司が出てくるまで1時間新聞読むかテレビ見るかっていうふうな考え方もありますよね。で、自立している独立職員の場合はもちろん構わんと思うんです。そこのところの申請の区分けができるのかと聞いたら、それはするという話でしたけど、実際問題同じ課からAさんBさんが出てきて、あんた指示待ち職員だからこれは認めないっていう話にはならないんで、その辺の何かそのブレーキっていうか、内規的なものってのはあるんですか。
(答)それも含めて所属長がどう判断するかっていう、それも所属長のマネジメントと思うので、基本的にはやっぱり全体的に26年度はだいぶ減ることになりましたけど、時間外勤務とか超長時間勤務とかっていうのはやっぱり大きな県庁の課題でもありましたので、そういうのは減らしていきたいっていう中で、こういう仕組みも活用してみてはどうかということとかライフの充実とかあと働き方の見直しみたいなこともあったので、どういう職員を希望者、申請者として認めたらいいのかということも含めてマネジメントの腕の見せどころというところだと思いますから、そこは基準で縛るだけでなくて、よく所属長とそのさらに上の部長とかが相談しながら決めていってもらうところだと思いますけどね。公務に、正常公務に支障があるという場合には、申請があってもダメですっていうふうにできることになるので、そこは全体の業務をよく見ながらっていうことだと思いますけどね。
(質)知事就任時から見て、その自立した職員の数は希望的観測でもいいですけど増えてるか、何割ぐらい増えていますか。
(答)規模感はあれにしても、希望的観測も含めて増えてるというふうに信じてます。
(質)それ一期の成果だと。
(答)いやいや、僕だけというよりは、そういうことが大事だっていう思いを改めて持ってくれている人も出てきたかな、希望的観測も含めて増えていると思います。が、一方で何ていうんですかね、昨日のああいうホームページのこととか、幾つか書類の誤発送とか、業務において一般県民、県民から見ればそういうことがあってはならないよね、ていうようなことが発生しているのも事実ですので、そういう部分の緩みがないようにそういう最低限のことはしっかりちゃんとやる、当たり前をちゃんとやるということはもう一度見直していかないといけない部分もあると思います。
了