知事定例会見録
平 成26 年 8月20日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
・2016年主要国首脳会議に伴う関係閣僚会合の誘致について(発表)
・知事のタイ、マレーシア訪問(発表)
・「みえ航空宇宙産業研究会」を設置します(発表)
質疑項目
・発表項目に関する質疑
・台風11号にかかる被害状況
・高校野球部の強化
・知事選挙
・森少子化担当大臣について
・広島での土砂災害
・40歳を迎えて
・県の危機管理体制
発表項目
(知事)3つ発表します。1つは、2016年、主要国首脳会議に伴う関係閣僚会議の誘致についてであります。ご案内のとおり2016年にいわゆるG8サミットが日本で開催されることに伴いまして、現在外務省が8月29日を締め切りにサミットとあと関係閣僚会合、これの公募を今しているところでありまして、三重県としましては関係閣僚会合の誘致について伊勢志摩で開催できるように、その公募に応募していきたいということで、その内容について発表したいと思います。今回、三重県に誘致するにあたりましては、三重県の特性が生かせる「自然」と「食」に関連する閣僚会合の開催を誘致していきたいと思います。サミットが開催される2016年は、戦後最初の国立公園である伊勢志摩国立公園が指定70周年を迎えますし、加えてその年には日本で初めての国際地学オリンピックが伊勢志摩周辺で開催される予定になっております。伊勢志摩国立公園をはじめ、今回誘致を考えている伊勢志摩地域は、古くから御食国(みけつくに)として伊勢神宮への奉納を行ってきた自然に恵まれた地域でありますし、例えば海女漁においても後世に資源を残すための取組の実践など、自然との共生が続けられてきました。三重県ではこうした自然、豊富な食材や食文化を背景に、数多くの食品加工産業、生産者、飲食業者、おもてなしの心で接客する宿泊業者など、多様なポテンシャルを有しており、それらを最大限活用するため今年度から5年間で集中的に、この5年間というのは25年度、26年度、27年度、28年度、29年度、29年度に菓子博が伊勢で開催されますので、それをひとつ集中的に食の産業振興に取り組もうとしているわけでありますけれども、そういうこともあります。また、平成25年の神宮式年遷宮を契機として伊勢志摩地域が注目され、多くの人々に地域の魅力を感じていただいているところでありまして、この機会を一過性のものにしないというためにも、当地での閣僚会合の開催により国内外の多くの人々に魅力を発信していく、そういう機会に、絶好の機会にしていきたいと考えています。一方、世界においては人口爆発、環境問題など食糧不足への対応、緊急支援の必要性が唱えられるなど、「自然」や「食」に関わる数々の問題が存在していることから、今回三重県で「環境」、「農林水産・食糧関係」、「観光」などに関連した閣僚会合の誘致を目指していくこととしました。閣僚会合が開催される運びとなれば、国内はもとより世界各国に三重県をPRする絶好の機会となります。また、三重県で主要国の閣僚らが世界的なテーマや課題を議論することで、県民の皆様により身近な問題として感じてもらえる機会になるとともに、子供たちにおいても間近で解決に向けた真剣な議論が行われることで、何かを得る機会になるものと考えられます。今後は、伊勢志摩国立公園に関係します志摩市、鳥羽市、伊勢市、南伊勢町といった関係市町をはじめ、市長会、町村会、商工・観光関係団体及び事業者、農林水産関係団体といった関係者の皆様と「2016年みえ伊勢志摩サミット関係閣僚会合誘致推進協議会(仮称)」を設立しまして、官民一体となって誘致活動を行っていきたいと考えています。なお、閣僚レベルの国際会議が開催されるとすると、おそらく1987年の4極通商会議、田村元さんが通産大臣の時だったと思いますが、以来ではないかというふうに考えております。
続きまして2つ目。タイ、マレーシアの訪問について、行程の詳細が決定しましたので、概要を発表します。日程は、インドの訪問の後、9月11日(木)にタイのバンコク、12日にマレーシアのクアラルンプールを訪問します。訪問団は、現在も調整中ですけども、100名程度の規模となる見込みです。タイ、マレーシアを含むアセアン地域は、「みえ国際展開に関する基本方針」の重点地域で特に重要なマーケットとして位置付けています。まずタイでは、県産品のさらなる販路拡大に向けたトップセールスとして、合計113店舗を展開するタイ国内最大のスーパーマーケットチェーンであるセントラル・フード・リテール社を訪問します。同社は、JA三重南紀の温州みかんを取り扱っているほか、一昨年私自身も訪問しまして、そのトップセールスの結果、昨年の11月から12月にかけて三重県物産展を開催していただきました。今回の訪問では、タイへのみかんの輸出に必要となる生産園地の指定の拡大に向けて、より多くのみかんを輸出するためにその生産の場所の指定の拡大を政府にいろいろ働きかけないといけないんですけれども、その指定拡大に向けた協力をお願いするほか、同社のバイヤー、仕入れ責任者を招へいして県内の生産地を見てもらって、県産品の安全性や品質について理解を深めてもらうことで、県産品のイベントだけじゃなくて継続的に取り扱う販売の促進などに向けて繋げていくようなトップセールスを行いたいと思っています。それから観光面では、旅行会社のトランザ・グループを訪問します。同グループは、アセアン地域で最も早く、本県が世界にアピールしてます「忍者」を活用した旅行商品を販売するなど商品開発力に優れていまして、去年1年間でこのトランザ・グループだけで約2,000名を三重県に送客していただいてます。一昨年、私がこのトランザ・グループに訪問してトップセールスを行った結果、忍者を活用した旅行商品の販売や大企業向けの百名単位のインセンティブツアーに積極的に取り組み、本県への観光客の増加に大きく貢献いただいています。このため、タイ国内の旅行会社としては初めて同グループを三重県海外観光特使として委嘱することとしています。それからさらに、一昨年初めてタイを訪問した時をきっかけに、去年11月に産業連携に関する覚書を締結しましたタイ投資委員会(BOI)を訪問します。BOIの長官が代わられましたので、その就任後初めてお会いをしまして、タイの産業戦略の今後の方向性などを意見交換を行うほか、覚書に基づく具体的な取組として、BOI本部が主催するビジネスセミナーや相談会などを連携して、ビジネスマッチングなどの開催、そういう機会をを設けたいと思っています。次にマレーシアですけども、去年訪問した際にお会いできなかったマハティール元首相にお会いしまして、マレーシアをはじめアセアン地域と日本との今後の関係などについてのご所見を伺い、意見交換を行います。また、去年11月にイオンマレーシアにトップセールスを行った結果、同社設立30周年記念事業の一環として、同社の2店舗で9月9日から14日まで、海外のイオン店舗では初めて三重県フェアを開催します。2店舗のうち私が訪問する方のバンダーウタマ店という所は、世界第5位の売場面積を誇るワンウタマショッピングセンターという中の核テナントでありまして、そこの三重県フェアの会場を訪問して、県産食材を使用した料理の試食の振る舞いや、今回のフェアで販売する県産品や、本県の観光の魅力についてトップセールスします。加えて、マレーシアにはイオンのアセアン地域の本社機能がありますので、アセアン地域への強い影響力がありますから、同社のメリー・チュー社長やアセアン地域を統括するイオンアジアの尾山社長と面談をして、アセアンに向けた販路開拓にかかる支援を依頼します。さらに昨年のマレーシアから本県への外国人宿泊者数は、対前年比66.7%増と全国平均を大きく上回りましたが、これは今年3月に初の三重県海外観光特使に委嘱しましたアップルバケーションズ社を訪問して、アップルバケーションズ社はかなり貢献していただいたわけでありますけれども、そこを再度訪問します。積極的に旅行商品の販売に取り組んでいただいてまして、今年度下半期も既に900名近くの予約を入れていただいているなど、三重県の観光に多大な貢献をいただいております。さらなる観光客の増加に向けてトップセールスを行います。そのほか現地政府等関係者との面談も、現在も調整中であります。
それから3つ目。「みえ航空宇宙産業研究会」の設置です。本日付けで、8月20日付け、本日付けやね、本日付けでこの研究会を設置します。航空宇宙産業につきましては「みえ産業振興戦略」の中で「先端ものづくり産業」として位置付け、国際戦略総合特区への参画や企業誘致に向けて活動をしてきました。その結果、これまで県内10地区が特区指定を受け、本年2月には三菱重工業が松阪工場においてMRJの尾翼組立及び小物部品製造を行う計画の発表に繋がるなど、関連企業が集積しつつあり、航空宇宙産業の発展に向けての機運が盛り上がってまいりました。一方、昨今の航空宇宙産業は新興国の台頭やLCCの進展により世界的に競争が激化するなど、航空宇宙関連企業を取り巻く環境は「みえ産業振興戦略」を策定した当時と比べて大きく変化をしていますので、今後、航空宇宙分野について、よりきめ細かな戦略の策定が必要であると考えています。そのため、研究会では、産学官の有識者に本県の強みや課題についてご議論いただきます。その上で、短期及び中長期的に取り組むべき方針に関する産学官の具体的な行動を盛り込んだ「みえ航空宇宙産業振興ビジョン」を今年度中に県が策定する予定です。本県には、最新の航空機製造に欠かせない技術を持つ企業や、自動車産業等で鍛えられた効率的な生産システムに精通した企業など、航空宇宙産業でも強みを発揮できる企業が多く存在します。加えて、今回のアメリカ訪問において、ボーイング社等の人材育成機関であるサウスシアトルカレッジとの間で具体的な人材育成プログラムの実施に向けた基本合意書を締結するほか、サンアントニオ市政府との間でも航空宇宙をはじめとする産業分野について具体的な取組にかかる覚書の締結に向け、基本合意書を締結します。また、来月訪問するインドのバンガロールは、アジア最大規模の航空機メーカーであるヒンドスタン航空機の拠点であり、カルナタカ州政府との間でも産業連携の覚書を締結する予定であることなど、本県は航空宇宙産業の集積地である海外機関との連携において、一歩進んだ取組を行っているところであります。今回の研究会では、こうした取組を踏まえながら、県内企業と連携して実施する政策等についてしっかりと議論していただき、本県の航空宇宙産業の発展に繋げていきたいと考えています。
発表項目に関する質疑
○2016年主要国首脳会議に伴う関係閣僚会合の誘致について(発表)
(質)まず本体ではなくて関係閣僚会議を誘致するというのはなぜか、より確実性を狙ったのかあるいは地元負担の問題があるのか,どういうことですか。
(答)3つぐらい理由があるんです。1つはこういうMICE(マイス)みたいな国際会議を誘致する時は、一過性で終わらせてはいけないというのが基本だと思うんです。だから本県の施策とマッチしているものであるべきだというふうに思っていますので、本体だと何が焦点、その時によって例えばイラク情勢のことだったりウクライナ情勢のことだったりなかなかテーマがはっきりしない部分もあるので、むしろ本県の施策と整合的な会議を呼び込むことで本県の施策の振興に繋げるというのが一番大事だろうということで、本体よりもうちの今言った環境のこととか食のこととかとの政策の連続性、整合性のある関係閣僚会議の誘致に取り組もうと決めたということ。2つ目はやっぱり地元負担、財政負担が大きいです。洞爺湖でやった時も警備費だけで10数億とか20億近くかかるという話もありますので、うちの場合は国体の開催とかあるいはスポーツ施設整備などもある中でもありますから、なかなかそこまでの財政負担を伴ってまで数日間のサミットを誘致するということに本当に本県にとってプラスかどうかということもありますので、財政負担の部分が2つ目です。で3つ目は、確実性っていうのは結構あるんですけど、前回洞爺湖の時にみんなサミットばばばばばっーて手挙げて、みんなあの時は今回みたいにサミットと関係閣僚会合と分けた公募じゃなくて、とにかくみんな一斉に手を挙げたみたいな感じだったんです。その結果手を挙げた所にいろんな大臣会合が割り振られたんですけど、どの大臣会合と言うと申し訳ないんであれですけど、要は県の施策と全然関係ない大臣会合みたいなんが割り振られたりする可能性も、後出しで手を挙げたりすると後出しというかサミット手を挙げてて後で関係閣僚会合に回されたりすると、自分たちの施策と望まない関係閣僚会合とかが来たりしたら、それはうちもいろんな財政負担したり手間暇かけてやるのにもったいないと思いますから、自分たちが狙う会議を誘致する確実性を高めるというようなことから関係閣僚会合の方に手を挙げたというようなこと。3つぐらいの理由でサミット本体ではなく、閣僚会合というふうにしました。
(質)先ほど言われたと思うんですけど、一気に言われたので改めて聞きたいんですが、三重で開催するメリット、狙い、これはどうですか。
(答)3つぐらいあって、2016年という年は、戦後初の国立公園である伊勢志摩国立公園が70周年を迎えます。加えて日本で初めての国際地学オリンピックが開かれるという三重県の自然というのをアピールする絶好の機会であるというのが1つ。2つ目は、ちょうど食の産業振興の集中取組期間であるということ、今年度から食のサミットとかもやりますし、ミラノに向けても今準備をしていますし、また29年の菓子博とかもありますので、そういう食の産業振興に取り組んでいる期間であるということ、それと整合的な会議を呼びたいということ。3つ目は昨年の式年遷宮で注目浴びた、情報発信したことを一過性に終わらせたくないと、こういう機会を機に国内外にPRしたい、そういう3つぐらいが狙いでありうちの特徴であると思っています。
(質)先ほどおっしゃった財政負担、関係閣僚会合をやることによる今のところの試算っていうのはどれぐらいに見積もってるんですか。
(答)過去の大臣会合とかをみると、1億ちょっと超えるか未満かで済むケースが多いようでありました。これは、実はまだ外務省とか警察とか総務省がどういう財政スキームでやるのかっていうのは全く示されていない中なので、2008年の時はそうだったというようなことであります。
(質)これもちょっと気が早いかもしれませんが、経済波及効果っていうのは金額にして出してますか。
(答)閣僚会合と本体とではだいぶ違うと思うんですけど、例えば洞爺湖の時は、北海道経済同友会やったっけ。
(答:雇用経済部)北海道経済連合会。
(答)北海道経済連合会、経団連の北海道版みたいなところの、うちで言うと中経連みたいなところの試算だと285億円だっけ。
(答:雇用経済部)283億円。
(答)283億円、サミット本体ですね。だから、サミット本体と閣僚会合で違うでしょうけど、かなりの経済波及効果があるとみて、関係閣僚会合は分からないですけど、それが関係閣僚会合がどういう会合なのかっていうのにもよりますけど。どの会合が来るかによりますけど。
(質)関係市町、あるいは当然ここにも書いてある経済界も入ってくるでしょうし、観光団体は当然でしょうし、そういったところとの合意はできてるんですか。
(答)今日、少なくとも今申し上げました伊勢志摩国立公園を形成してます志摩市、鳥羽市、伊勢市、南伊勢町は、それぞれ合意を受けておりますのでそれぞれのタイミングで発表をしていただく予定になっていますし、それぞれ市長会や経済団体も・桝Oにご説明しましてご了解を得ています。
(質)経済団体、具体的にはどこですか。
(答)商工会議所です。
(質)商工会議所連合会?
(答)ですね?
(答:雇用経済部)経済4団体です。
(答)4団体、中央会と商工会とも行ってると?
(答:雇用経済部)経営者協会です。
(答)経営者協会。
(質)この誘致推進協議会は、誘致活動をやるということでしょうけども、これ当然開催プランみたいなものも練っていくということでいいでしょうか。
(答)開催と同時にどういうふうに三重県の経済とかに波及させていくかとか、三重県のPRをどういうふうに行うかというのを官民あげて知恵を出し合う場にしたいと、あと誘致の機運を盛り上げる場にしたいとそういうことです。
(質)誘致と具体的なプランと両方やると。
(答)そうです。秋ぐらいに設置になると思いますけども、国にいろいろ誘致の働きかけをしに行く時には一緒に協議会で行ったりとかそういうような形になると思います。
(質)サミット本体は、広島市と新潟市と神戸市と軽井沢町がそれぞれ誘致に名乗りを上げてると思いますけど、今回、この関係閣僚会合に名乗りを上げてる自治体、特に中部地方でどういうところがあるんですか。初めて?
(答)どうやろね。8月29日が締切なので、そこにならないとちょっと分からないです。サミットの場合は4つもう名前出てますので、僕ら今のところ他のは聞いてないです、関係閣僚会合は。
(質)本体でなくても関係閣僚会合とはいえどもホテルの警備とか大臣クラスをもてなす、これ宿泊も伴うことになるんですよね。
(答)そうです。
(質)そういう宿泊施設の充実というかその辺も今後の課題になってくるのかなと思うんですが、その辺はどうですか。
(答)これが大体8月29日に出て、9月に外務省がまず本体の所の調査に行って、次のサミット、来年のサミットで発表すると思うんですが、その頃にはちょっとぐらい後ですか、関係閣僚会合をどこでやるかとか決まってくるでしょうから、その様子も見ながら情報収集して宿泊施設でのおもてなしとか、周りのハード、ソフト両面の整備とか充実はこの機にやれるところはやりたいと思います。
(質)サミットの事に関連してお伺いしたいんですけども、まず来年のサミット開催時期がいつ頃なのかというのはもう決まってるんでしょうか。
(答)2016年ですか?2016年はその時によるんですけど大体6月ぐらい?
(答 雇用経済部)5月から7月の間です。
(質)とすると来年の5月から7月ぐらいまでには開催地が決まるっていうふうに、関係閣僚会合の開催地も決まると。
(答)分からないです。少なくともどうするのか分かりませんが、来年のドイツのサミットでその場で発表するのか、事前にここに決めましたと発表するのか、そこまで詳細まだ聞いていないので分からないです。いずれにしても決まった後に関係閣僚会合が決まりますので、来年のそういう意味では5月から7月までの間以降に決まるということなんです。1年位かかるということなんです。
(質)そのあたり洞爺湖サミットでは、11の関係閣僚会合あったと思うんですけど、だいたいいつぐらい現状で2016年開かれるのかという見通しはあるんでしょうか?
(答)全然分からないです。外務省からもこういう公募形式を採るのは初めてなので、特に関係閣僚会合でこういう形でやるの初めてなのでちょっと分からないです。
○「みえ航空宇宙産業研究会」を設置します(発表)
(質)みえ航空宇宙産業研究会なんですけど、これは元々推進協会が、雲井さん会長のありますよね、あそことの連携っていうのは、どういうふうに考えていらっしゃいますか。
(答)委員って配ってるんだっけ。
(答:雇用経済部)配ってます。
(答)委員見ていただくと雲井さんも入っていただいていますし、元々の研究会のメンバーもだいぶ入ってますので、そういう意味ではかなり濃密に連携してやっていくと。雲井さんたちのところでやってもらってきたことを更に昇華させていく、もっと関係者をたくさん含めてやっていくというような思いもありますので、本当にこれまでやっていただいたご努力をさらに進化させたいと思ってますので連携してやっていきます。
(質)研究会の中で今までの積み重ねてきたものなんかに関しても意見交換とか情報交換とかをしつつということですか。
(答)既にうちの事務局はしてますけれども、会議の場でこれまでの雲井さんたちのやつの取組の成果と評価みたいなんをやるかどうかは別として、何らか委員の皆さんには共有させてもらうことになると思います。
(質)じゃ全く分断するというわけじゃはなくて、それを継続させてさらに上げていくと。
(答)はい。元々雲井さん達ももっと輪を広げていきたいと、もっと大きなうねりにしていきたいというようなことを常々おっしゃっていただいていましたので、我々もいろんな議論を積み重ねた結果、絶対その方がいいなということで今回そうさせていただきました。
○2016年主要国首脳会議に伴う関係閣僚会合の誘致について(発表)
(質)サミットなんですけど、つまり関係閣僚っていうのは、この場合何大臣の会議がどれぐらい、例えば見てると農林水産でいうと農水、例えば観光とかだと日本で言うと経済産業省だったりするわけじゃないですか、でこの場合閣僚会合というのはどのぐらい開催されるんでしょうか。
(答)それまだ分からないです。分からない。先ほどあったように2008年は11ありました。気候変動とか司法大臣とか環境とかエネルギーとか中小企業大臣とか。なので、どんだけ開かれるかまだ分からないですけど。なので、うちも環境、農林水産・食糧、観光とかうちの政策と関連するとこ広めに張って、そこで当たるところをやってほしいと、そんな感じです。
(質)その場合、応募する場合は枠としては1つで応募するんですか。
(答)応募自体がすごいアバウトな応募形式になっていて、とにかく手を挙げてよ、とにかく概要教えてよみたいなそんな公募の仕方なんで、うちはやるならこういう政策を推進してるから正にここに書いてある環境、農林水産・食糧関連、観光、防災、外務などの関連した閣僚会合の誘致を希望しますと明確に書いて出そうと思ってますけど。応募様式もすごいアバウトな応募様式なんですよ。
(質)それだったら外務省が選ぶ場合は、要するにこの項目でやってくれとという形で選定するという形?
(答)外務省が窓口となりながら農林水産だったら農林水産省と調整をして決めていくという過程になると思いますけど。
○「みえ航空宇宙産業研究会」を設置します(発表)
(質)あと、航空宇宙産業の研究会なんですけども、これのメンバーはいわゆる特区に入っている企業代表だったり、つまりちょっと私存じ上げない会社が幾つかあるので、そういった方が中心になっているんでしょうか。
(答)既に航空宇宙関係に関与している方々も多いですけれども、加えて自動車関係とかで一定の技術を持っている人たちとか幾つかいらっしゃいますね。今、ここの現在のところのこの委員の人たちは、既に航空宇宙に関して比較的関心の高い人たちが多いんではないかというふうに思っていますけど、あとは、まあ、そんな感じかな。
(質)いわゆる特区指定受けている地区の企業の代表の方ってどれぐらいいらっしゃるんですか。そういう方っていらっしゃるんですか。
(答)今、会社は特区指定受けているのは10社あるんで、その内の、でも全部が全部ではないので、三重樹脂、大起産業、NTN、シンフォニア。シンフォニアってなったんやったか。
(答:雇用経済部)はい。
(答)なったな。ナベルはなってないな。
(答:雇用経済部)なってないです。
(答)今言った4つ(正確には、三菱重工業も含めた5つ)が特区内の会社ですね。
(質)あと、中長期的な取組で、自動車産業との異業種の促進というのは、ちょっと何となく具体的にイメージしづらいんですけど、航空宇宙以外で、こういう異業種を特区にもってくるというのは、どういうことを具体的にイメージしてらっしゃるのでしょうか。
(答)例えば、ここの会社の中で、NTNっていう会社ありますね。NTNという会社、ご存知のとおりベアリングをやっているわけなんですけど、これ航空宇宙関係のベアリングもやっているし、自動車関係のベアリングもやっていますね。で、三重樹脂さんっていうのは、カーボングラファイトみたいなのをやっているわけなんですけど、自動車産業でこの様々な、要は、自動車産業の大きな課題っていうか、永遠の課題っていうのは、軽くすることと燃料をいかに少なくするかということが自動車産業の永遠の課題なんですね。それによって省エネ効率上げたりコストを下げたりするんですけど、軽くすること、エネルギーを少なくすることというのが永遠の課題なんで、それは航空機も同じなんですけどね、だからそこで素材系をやっているところだったらそれを転用できるだろうし、電装部品ですね、うちでいうと住友電装とかいろいろありますけど、電装部品が得意なところは航空機に移植していったりできないかとか、そういう課題の共通性と、一方で先進的な技術がある部分とか、あとそれを量産す・驪Z術ですね、が自動車は長けている部分があるので、そういうところでの接続の狙いということですかね。
(質)あと、率直に言って、県の今の航空宇宙産業における課題っていうのはどういうところにあるんでしょうか。
(答)県の課題っていうかね、僕は今回、特に中部圏全体をにらんでっていうふうに思ってるんですね。これは愛知県とか岐阜県とか中経連さんとかともよく話すんですけど、三重県が今から愛知でやっているような重工メーカーをいっぱい引っ張ってきて、量産組立を三重県でやったって、そんなん全然意味がないので、むしろ中部圏全体として足りないのはまず人材育成ですね。海外の技術動向に詳しくて、海外の認証のこととかを理解している人材が少ない、それを育成する仕組みがない。確かに名古屋大学に航空学科ありますけれども、海外の技術動向に必ずしも明るいかどうかっていうと、それも疑問なとこもあるので、そういう人材育成の仕組み、それからMROといって、修理とかメンテナンスをする部分っていうのの企業が、実は航空宇宙関連業界では海外ではたくさんあるんですけども、日本でこの中部地域にはないんですよね。そういうようなこととか、さっき言った装備品、電装品とか、飛行機の本体以外のシートとか椅子とか、そういうような装備品関係の航空機に納入している企業っていうのが県内少ない、県内というかこの中部地域少ないので、三重県としては愛知や岐阜と重複しないように、そういう分野にむしろ特化していって中部全体を盛り上げていこうというふうに思ってますので、なので例えば今回の北米行った時も、サウスシアトルカレッジとやったり、インドのインド工科大学とやったりっていうような形を考えていると、そういうことですね。
その他の項目に関する質疑
○台風11号にかかる被害状況
(質)台風11号で被害を受けたんですけど、多分、普通に考えると9月補正ということになろうかと思うんですが、県として9月補正に台風関連の事業費を上げるという、そういう理解でよろしいでしょうか。
(答)今、精査してます。特に公共土木施設の関係は、国の災害復旧事業がもう既にありますので、それで対応できる部分もあるでしょうし、農業関係は共済で対応できる部分もありますので、県単として予算を上げる必要があるかどうかってことについては、現在精査してます。で、もし必要となったら、なるべく早いタイミングでの議会でご相談させていただくようにしたいと思います。
(質)じゃあ、まだ分からないってことですか。じゃあ、もっと言うと希望的なものとかもまだ目処はついていないとか。
(答)はい。
(質)これ、今朝の視察の時に被害額の話されたみたいですけど、現段階で分かっている被害額っていうのは35億円ぐらいですか。
(答)四捨五入すると36億円。
(質)これ微妙に前回より増えているっていうのは、どういうところが分かってきたんですか。
(答)林道施設。前もちょっと言ったと、月曜日の会議の時にも言ったんですけど、まだ山の奥の林道とか、そういうのの調査まで細かい所が入れていないので、そういうの入っていって林道関係、あと農道とかそういう所のものが追加になっていったと思いますね。
(質)これは既に知事に発言されているかもしれないですけど、今回、鈴鹿と四日市で全域に避難指示が出されて、よくよく聞いてみると、全市民が避難するだけの避難所のキャパはないということだったみたいですけども、この今回の台風11号に関する各市町の避難に関する対応については、知事としてはどういう感想を持たれていますか。
(答)これは直後の会議でも申し上げさせていただきましたけれども、まず、今回の初めての特別警報というものに対する対応を、しっかり検証するということが大事だと思っています。今の段階では実際にどういう避難指示とか避難勧告の出し方であったにしても、今回人命に関わる被害が出てないということでありますので、この段階で県がどの出し方が正しいということではなくて、要はこれから市と連携して、市町と連携して、29市町全部今ヒアリングさせていただいてやってますけれども、それで次の避難指示とか避難勧告とかの出し方、避難者の方の行動を促す方法、こういうようなことを次の備えに生かしていくということが大事だと思っていますので、我々としてはしっかり検証したうえで考えを改めて申し述べたいと思いますけどね。
(質)朝もお聞きして恐縮なんですけども、基本的に今日見られたような被害があったとこは、今年度中の復帰を目指すっていう方針は方針でいいんですよね。
(答)予算や発注や落札とかいろんなものありますけれども、今日確認した主な被害場所については、今年度中にできることが大半でありましたので、なるべく次の農業の期間とか、そういう次の出水期とかにかかっていかないように、今年度中にはしっかり復旧をさせていくような形に基本はしたいと思っていますけどね。
(質)それにかかるお金っていうのはどうするかっていうのは、まだこれから?
(答)そうなんです。要は、さっきの質問でも言ったんですけど、財布がいろいろあるわけですね。それが県の財布を使わなあかんものなのか、国の災害復旧事業っていう元々毎年度準備されているものから出せるものなのか、民間の農業共済とかでいけるものなのか、それを今財布を精査していますので、それをどの財布から出すかを精査していますから、それが県単とか県の県債とかで出す必要があれば、それは予算組んでいくっていうことになると思いますけど。正確に言うと、財布の精査をしているところですかね。最終的には規模感と。
(質)じゃあ、調査ももう少ししないといけないってことですか。
(答)もちろん。特に山の中の林道施設とかが完全に終了してませんので、また、市の皆さんからも報告が上がってきている部分がまだありますので。それとは別に、さっきもちょっと言ったように、今回のものとしては短期的にそうですけども、何年か前の災害で直した所の横、真隣がやられているケースが今回も多いので、そこの脆(ぜい)弱箇所について、去年の伊賀の台風18号の時もそうでしたけども、何らか平成27年度の中ではそういうものの点検とか調査とか対応とか、そういうのを考えていかないといけないというふうに思ってますけどね。
(質)今回の台風の避難行動のことに関して、関連してお伺いしたいのですけど、県内の各自治体の首長の会見を見ていると、やっぱりキーワードが「初めて」と「突然」、初めての特別警報かつ突然の気象庁の発表だったということで、それが空振りの避難指示の原因になったというようなお考えがあるようなんですけども、率直に伺って、防災対策に関して、「初めて」とか「当然」っていう言葉を言い訳にする傾向は極めてよろしくないと思うんですが、そこに関して、知事どのようにお考えでしょうか。
(答)そうだな、今のなかなか難しい聞き方ですね。県内の首長さんが発言したことの評価は私は申し上げませんけれども、防災対策に想定外ということがあるというのは当然として受け止めないといけないことだと思いますけどね。
(質)県のトップとしてのお考えなんですけども、何かそういう今回の振り返りとかフィードバックに関して「初めて」とか「突然」という言葉が蔓延するのが少し怖いような感じがするんですけども、それに関してはどのように思われますか。
(答)これまで発言された首長さんの発言は別として、防災対策全般として想定外ということがあったので、初めてのことだったので十分できなかったというようなことがあってはならないと思いますから、そこはいろんな事前の想像力を働かせての備えをしていくということは大事だと思います。特に風水害については津波や地震と比べると予測しやすい部分がありますので、そこはしっかりとした備えをしていくということは大事だと思います。
(質)また、関連なんですけど、今度は防災みえのことに関してお伺いしたいんですが、よく報道でもその避難情報のリアルタイム表示をよく見ているんですが、今回に限ってということかもしれないんですが、避難指示数とかがリアルタイムで更新しますと言う割には県内の自治体の入力が少し遅れる傾向があったのかな思いますけども、そこに関してどのように思ってらっしゃるかお願いします。
(答)今回、多分ある特定の市をイメージされてると思うんですけど、今回と言うか、我々としては東日本大震災とか紀伊半島大水害の教訓で、被害が大きい所ほどなかなか情報が入ってこないということなので、それを何とか情報を入手するためにリエゾン(県地方災害対策部から市町災害対策本部への情報収集のための派遣者)を派遣してる訳なんですけども、少しその特定の所においては、市の災害対策本部の中で、うちのリエゾンがどういう役割を果たすのかということについて、ちょっとうちの側の方のコミュニケーションがちゃんと取れてなかった部分があったやに聞いていますから、今後はもう一回今回のそういう教訓を踏まえて、県内の市町さんとリエゾンが行った時、結構熊野とか尾鷲とかは、派遣するのに慣れている所は、もう既に災害対策本部にしっかり組み込んでもらって、役割分担も出来ているんですけども、リエゾンが行った時の役割分担の事とかシステム入力の改善とか、そういうのはこれからやっていきたいと思いますけどね。大きく防災関連の情報システムを変えるのは、平成29年度を目途にしようと思ってますので、それまでは入力方法とかで直せるところを直したり、役割分担とかで直せるところを直したり、いずれにしても人命を救助していくのが一番重要な事であるものの、県民の皆さんの不安や混乱をなるべく抑えていくためにも適切なタイミングで適切な情報提供をするというのは大事な事だと思いますから、今回のそういう課題も含めて改善していきたいと思います。
○高校野球部の強化
(質)一つ知事いいですか。高校野球の事です。今日、三重高3回戦やりますが、去年スポーツフォーラムで知事が高校野球を強化するような事業を県としても考えていきたいというお話をされてましたが、現段階で高校野球のクラブが強化運動部に指定されてるということもないし、現時点でそういう取組されてないと思うんですが、こういう本当に稀にですね、三重県の高校代表校が結果を残してる中で、その辺りの現段階のお考えってどうなんですか。
(答)チームみえジュニアとかを指定した時に野球とかサッカーとか、そういうチームスポーツをやっているのをどう対応するんだということについて、スポーツ担当部局に宿題を出してありますので、今回の三重高の活躍も踏まえて、今後期待していただければと思います。
(質)現段階で勝率44位ですけど、どうですか。
(答)今回上がって、また、だんだんだんだん上がっていくことを期待したいと思いますけど、まあ、今回は本当に3度目の正直と、この三重高のメンバーはね、それから1回戦の9回2アウトからの大逆転と、この悔しさ苦しさの中から生まれてきた勝利なんで、非常に感動が深いと思うし、三重県としても財産だと思うんで今後しっかり検討していきたいと思います。
○知事選挙
(質)お願いします。昨日のことなんですけども、すいません。来年の知事選のことに関してお伺いします。昨日、佐賀県の古川知事、ちょうど同じ時期に知事と同じ選挙を向かえると思うんですけど、昨日の定例会見で進退表明を今年の11月になさると発表がありました。佐賀県は佐賀県の話なんですけども、知事にとってもしかるべき時期が確実に近づいてると思いますが今のお気持ち、少しお聞かせください。
(答)古川さん昨日そんなん言ったんですか。
(質)昨日は9月か11月かって、あらかじめ発表していたらしいんですが、昨日の会見では11月って明言された。
(答)前日、電話してたのに、そんなん何も言うてへんかった。あの、しかるべき時にしかるべき判断をしたいと思います。
(質)特に今までとスタンスは変わりないと。
(答)自分の心の中で、何か変化が仮にあったとしても、私の口から出てくる言葉は、しかるべき時にしかるべき判断をするということのみです。
○2016年主要国首脳会議に伴う関係閣僚会合の誘致について(発表)
(質)サミットですけど、さっきの話をお聞きしてると20億ぐらい洞爺湖サミットで警備費がかかっていると本体の方をやった場合。これって交付金で、本体であろうと閣僚であろうと戻る部分ってあるんでしょ。
(答)ないです。
(質)全然ない?
(答)特交で多少戻ってる部分、これがもしかしたら戻ってる部分かもねっていうのはありますけども、相当、今申し上げた20億近い県の負担、警備費とあとその特装の盾みたいなやつは自治体の負担に、少なくとも洞爺湖の時はなってます。今その財政負担のスキームが全く明らかになっていない。我々が公募やるんやったら外務も警察も総務省もこの交付税で裏出すとか、特交で出すとか、そういうのをちゃんと示してもらわないとたくさんから上がってこないですし、それは三ツ矢副大臣にも言いました。今材料としては洞爺湖の時はそうだったということしかないですね。
(質)本体に手を挙げなかったていう理由の中の1番目のところで、負担があるというような話ですけど、ただその経済波及効果が洞爺湖で283億円ならば、それを考えれば差し引きすればですよ、損得勘定は明らかじゃないですか。知事の性格からいっても、敢えて閣僚級会合狙いっていうのは、既に4カ所ぐらいが手を挙げてて、三重がちょっと遅れたからそれ挙げなかったのか、そういうことはないですか。
(答)それはないです。4つの名前が挙がる前から、実はこの2016年をどうするかっていうのを検討していましたので、全然、全く遅れたので関係閣僚会合にしたということは全然ないですね。むしろ、官邸関係者からもいろいろ4つの名前が出る前から情報収集してましたので、むしろ今申し上げた施策との連続性と負担の事と確実性、そういうのが大きいですね。
(質)挙がってる4つなら勝てるかもしれないですね。
(答)どこまで本当か分かんないですけど、ある一部報道によれば総理は、自然豊かなところでやるべきだと発言されたという、オフでね、ような一部報道もありましたので、勝てるかどうかは別としていい線はいくように思います。今回、関係閣僚会合に手を挙げて外務省としっかりやっていきますけどね。向こうから本体やれと言われたら、財政負担によってはやるかもしれませんし。
(質)閣僚に手を挙げてて、本体をやったらどうかってサゼスチョンがあるっていうこともあるんですか。
(答)どうでしょうかね、ちなみに2008年の洞爺湖は北海道で最初手を挙げていなかったですよね。急に決まりました。何が起こるか分からない。
(質)閣僚級に手を挙げる2番目の理由の一過性に終わらせたくないという話ですけど、こんなの全般に一過性じゃないですか。例えば本体やろうが閣僚やろうが、ここでやったからってじゃあ次も継続的になるってことは、ほとんどあんまりないじゃないですか。だとすれば、一発勝負っていうにはありですか。
(答)そういう考えもありますね。なので我々としてはやっぱりその他、財政負担が重なる時期でもあるので、そういうことも考え合わせ、総合的に考えて今回関係閣僚会合に手を挙げてますけど、これからどういうチャンスがどういうふうに巡ってくるか分かりませんので、そこはアンテナ高くいきたいと思います。
○森少子化担当大臣について
(質)次に昨日、森大臣が来られてるんですけど、知事の森大臣の評価ってどうなんですか。
(答)僕が大臣をどう評価してるかって?
(質)いやいや、大臣は昨日パネルディスカッションの時に少子化タスクフォースでかなり活躍していただいてるみたいな事を言ったじゃないですか。基金も知事の発案でということで美辞麗句的な部分もあるかも知れませんけど、逆に知事はどう評価されますか。
(答)大臣のことをですか。どうですかね、腹座ってるっていうか、突破力がありますよね。例えば少子化の交付金でも最後財務省との折衝でも相当、もうゼロかっていう所まで行ったんですけど、自分自身で主計局長や主計官とかやったり麻生大臣の所へ行ったり官房長官の所へ行ったり、かなり動いて思いを持ってやられてますので、そういう意味では非常に腹座ってますよね。そういう突破力があると思いますけどね。
(質)政治家っていうのは、徒手空拳だから逆に言ったら物言い含めてが政治家の重さ軽さを表すんだと、ずっと我々はそういうふうに習ってきたんだけど、それからいくとただのおばさんじゃないですか。
(答)いやいや。
(質)で、昨日の大臣のお話とかからすると、少子化の関係で割と知事と親密な関係にあるという感じがしたんですけど、そういう信頼感っていうのは勝ち得ていらっしゃるんですか。
(答)僕と大臣の関係ですか。信頼していただいてるかどうかは分かりませんけども、よく三重県のことについては注目していただいていると思います。森大臣ってああいう明るく見えますけど、実は幼少の頃とかすごい苦労して育ってきておられて、そういうのの中で胆力っていうのかな、腹が座って物事をやるっていうのはあると思います。頑張っていただいていると思いますけど。
(質)あれ、三重県皮切りっていうことですか。
(答)あれは高知、山形がやって、でうちで3番目。
○広島での土砂災害
(質)今日広島がかなり被害に遭われてるんですけど、県との連携の中で災害的なものっていうのは人の派遣含めて交わしてましたっけ。
(答)広島と災害の協定というのはありませんけども、湯崎知事には少しちょっとメールを送ったりをしてあるので、若手知事でのメーリングリストにそういう話題も出ていますので、事務的にも聞いてみたいと思いますけどね。もう自衛隊の派遣要請もやられたと聞いていますので、土砂災害なのでどこまで他県が行ってお手伝いできるか分かりませんけども、少し情報収集したいと思います。
(質)ということは、仮にもし三重県に何らかの要請があった場合は、派遣することにやぶさかでない?
(答)もちろんです。もちろんです。
○40歳を迎えて
(質)重複するかもしれないんですけど、改めて8月15日の40歳のお誕生日を迎えられて今後の決意と、できたらここで出馬表明してもらえばと、そういうわけにもいかないでしょうけど。
(答)メールやラインやツイッターやフェイスブックや直接や、たくさんお祝いのお言葉をいただきましたので、大変嬉しく思っているところでありますけども、自分としては40歳になったので大きく何か心境が変わったというよりは、ああ40になったかというようなことと、あと最近改めて蒲生氏郷の本読んでるんですけど、蒲生氏郷って40歳で亡くなったんですよね。そういう中で、どういう時期にどういうことを成していかないといけないのかとか、いろいろ考えるタイミングにしたいなと思ってますけどね。考えるタイミングって何か変な感じですけど、もっと深くなんていうかな、いろんな自分がやるべきこととかを考えないといけないなとかいうのは思いましたけどね。あとは40歳というよりむしろ任期が最終年度ですということのほうが自分にとっては節目の区切りとしては大きいですけどね。
(質)40歳になったのは、これからじわじわ来ますよ。
(答)じわじわ来ますか。体調が急激に変わるというふうによく聞きますので、そこは気を付けないといけないなと。幸いジム行って体力は維持していますけど、急にくるという話はよく聞きます。体は注意してます。
(質)この前、県職員の子供さんたち来た時に「昔と違ってはげてんねん」と言ってましたが、そういう感じはあるんですか。
(答)僕は昔短くする前、多分皆さんは短くしてからの僕しか知らないと思うんですが、昔は通産省時代の写真とかネットとかで見ると短くないんですよね。あのときは本当にやばい感じだったんですけど、短くして少なさが分からなくなったんで、最近その中でも若干少ないんじゃないか的な感じを昔よりちょっと減ったなという短くしてる中の範囲で。でも中川県議、公明党の四日市港の議長で僕の後ろ頭を見てますけどまだ大丈夫やと言っていただいてますが。
(質)中川さんが言うことはあてにならないと思いますが。
(答)まあ、短くしている中での減りを感じてますが。あとは、うちは薄毛は隔世遺伝と言いますけど、父方はもれなくはげてますので、隔世どころかずうーっとはげてるので、そういう宿命にあると思ってますからいかに遅くするかということだと思います。
(質)白毛が増えた?
(答)白髪は増えました。白髪は増えました。鼻毛まで白髪あります。白髪は増えました。特にこの辺。
(質)それは県政の苦労?
(答)いやいや、知事になってからじゃないですか?苦労してるんじゃないですか。
(質)じゃ知事の苦労?
(答)ええ。知事になってからだと思います。
(質)蛇足ですけどその辺のアンチエイジング対策はやってらっしゃるんですか。
(答)アンチエイジング対策ですか。朝ジムに行って、食べ物ちょっと気を付けてるぐらいですかね。あとまあ、もちろんシャンプーの種類とか変わってますよね。何て言うかしっとり感とかが重要だねっていうシャンプーからやっぱり頭皮をきっちり洗いましょう的なシャンプー。シャンプーの種類は変わりました。昔やと、ラックススーパーリッチとか使ってたけど、リッチにしてもみたいな感じ。今そんな感じです。
(質)蒲生氏郷は何故なんですか。誰かのサゼスチョン?
(答)たまたま僕は、本って5冊くらい同時に読み進めるんですけど、ちょっと歴史ものの中で今手にあるものでそういえばこれ読んでなかったなとちょっと手にとって。最近ちょっと僕元々幕末好きなんですけど、若干戦国のところももう1回気になりだしているので。たまたまですけどね。
○2016年主要国首脳会議に伴う関係閣僚会合の誘致について(発表)
○県の危機管理体制
(質)締りが悪いので真面目な話で。
(答)これこのまま三重テレビの2チャンネルでこのまま流れてる。
(質)県のホームページでも流れてる。
(質)発表事項に戻りまして、サミットの関連で先ほど一過性にというお話もあったんですけど終わらせないと、誘致は直接的に誰かに来てもらう、要するに一般の観光客に来てもらうと、人を集めるということを目的としているのか、例えば各国の事務方とか大臣関連とかそういった方々へのPRみたいな感じなのか、どういうお考えなのかがまず1点。インド、タイ、マレーシア訪問で知事が海外視察されるなり県内視察される度にもう少し腰を据えたらとの声が挙がるのが常でして、この9月台風シーズンですし、そのリスクとそういうもう少し県庁で仕事をしてくれよという声があるというリスクとか反論に対して行くっていうメリットとか知事の考え、だけど行くんだっていう気概というかそういうのを聞かせてほしんですが。
(答)1点目のところは、会議でたくさん来てもらうというよりは会議で三重県の伊勢志摩でやりましたということがそれぞれの各国のメディアを通じて三重という場所とか伊勢志摩という場所が情報発信されることで、その後の誘客とか三重の物を買ってもらうとか、そういうものについての効果を期待してる、PRを情報発信していくということが1つのPRだと。実際、昨年日台観光サミットをやった時に、それによって台湾の中でやっぱりメディアに取り上げられ、観光業者の皆さんにも認知をされて実際に観光客が台湾増えてますから、過去最高になってますので、まあ、そういうことをやるということだと思います。2つ目のことについてはその声がマジョリティなのかどうか分かりませんけれども、そういうことをおっしゃっていただく方がお見えだということについては真摯に受け止めないといけないとは思っていますけど、リスク管理につきましては僕は別に例えば全国知事会で佐賀行ってる時だって、東京に高速道路の要望に行ってる時だってそれは災害が発生する可能性があるわけだから、それは事前にどういう備えをしておくかということなので、うちは危機管理統括官筆頭に災害対策について体制整えてるわけですから、それによってリスクを回避するし、今電話だってメールだって何でも24時間365日連絡取る方法があるわけですから、そういう部分で体制を万全にした上で行こうということだと思います。県庁に居て何をするかということもあると思うんです。単に席に座ってればいいのかということもあると思います。僕は、県が選ばれるあらゆることに、住んだり、買ったり、来たりということで選ばれる県にしていきたいと思っているし、今の三重県を今よりも良くあるいは最低でも今を維持して次世代に繋げていくっていうことが僕の仕事だと思っていますから、そういう経済活力を生む意味でもこういうことで売り込みに行くことで次なる三重県の富に繋げていくという、そういうメリットがあると思っていますので、リスク体制について万全にした上でその富を稼ぎに行くと、それはひいては三重県の経済状況が良くなるためだと、メリットは十分にあると思います。
了