知事定例会見録
平 成 24年 10 月 10 日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
・津波防災の日の関連事業「津波防災シンポジウム」の開催(発表)
質疑項目
○吉田沙保里選手の国民栄誉賞受賞の検討
○職員駐車場の有料化
○漁船「堀栄丸」衝突海難事故
○F1日本グランプリの開催結果
○日中関係の県内経済への影響
○東日本大震災による震災がれきの処理
○三重県経営方針(案)
発表項目等
・津波防災の日の関連事業「津波防災シンポジウム」の開催(発表)
(知事)それでは、発表項目1つですけども、説明させていただきます。津波防災の日の関連事業「津波防災シンポジウム」の開催についてであります。来たる11月4日(日)、南伊勢町で、今申し上げましたシンポジウムを開催をいたします。これは、国民の皆さんの間に広く津波対策についての理解と関心を深めるようにするために昨年設けられました、11月5日の『津波防災の日』に合わせて実施するものです。三重県、南伊勢町、財団法人消防科学総合センターの共催で行います。また、毎年、東海四県三市、岐阜、静岡、愛知、三重、それから名古屋市、静岡市、浜松市、これ東海四県三市、も共同して「津波防災の日」記念事業を行っていまして、今回は三重県が当番で、その共同事業として三重県でやるということであります。基調講演で、前岩手県山田町の町長であります沼崎喜一さんにお話をいただきます。このほか、県立南伊勢高校の生徒が、南伊勢町に伝わる津波被害に関する民話をもとに紙芝居を作って小学生への読み聞かせを行ったことや、山田町でボランティア活動を行った事例発表を行います。また、『津波から住民の命を守るために』ということで、三重大の川口淳先生をコーディネーターに、ご講演をいただいく沼崎喜一さん、それから小山南伊勢町長、うちの防災対策部長の稲垣、それから住民代表として南伊勢町区長連絡協議会会長、南伊勢高校生徒をパネリストにパネルディスカッションをやります。南伊勢町でも津波浸水が予測されておりますので、熱の入った議論が展開されると期待しておりますし、地元の皆さんはもとより、県内外の多くの方に参加していただきたいと思っております。以上です。
質疑応答
発表項目に関する質疑
○津波防災の日の関連事業「津波防災シンポジウム」の開催
(質)なぜ南伊勢町で?
(答)こういうイベントをやると、津でやることが、去年は三重大で私も入って名古屋大学の川崎先生とかでやったんですけども、やっぱりそういうさっき申し上げたような地域での取り組みとか、津波浸水に対して危機感の強い所で今年はやりたいね、ということで防災対策部で検討してもらった結果、南伊勢町でということになりました。今のような基準の中で、その中でなぜさらに、例えば熊野とか鳥羽じゃなくて南伊勢町なのかっていうのはいろんな、会場の都合とか、あとは地域の取り組みのこととか、いろいろ考えてそこにしたということです。
(質)町長が元県職員だから繋がりが深くて引きずり込まれたとか。
(答)それは違います。あとは、これまでいろんな防災訓練とか、いろんな防災のイベントとか、鳥羽とか志摩とか結構やってきたりもしてるので、この前も復興イベントの時も熊野でもやりましたし、そういういろんな所でやっぱり開催したいというのがあって、今回は南伊勢ということにしました。
(質)知事は小さなものから含めて必ずご挨拶をいろいろされてるわけですが、これに行かれないのはなぜですか。
(答)これは行かれないのは日程が合わないから?ちょっと僕よく分からないです。
(質)あ、挨拶、知事挨拶。
(答)挨拶、入ってるでしょ。
(質)入ってる。
(答)ああ、そうですか。
(質)シンポは出ない?
(答)シンポは、そうですね、この日はそうなん、あれですわ。駅伝がありますので、シンポ出て駅伝であります。
(質)だからパネルディスカッションは出ないと?
(答)はい。表彰式と、確か重なるんで。
その他の項目に関する質疑
○吉田沙保里選手の国民栄誉賞受賞の検討
(質)昨日、官房長官が吉田沙保里選手に国民栄誉賞を授与する方針を検討という方針を発表しましたけれども、そのことについてコメントをお願いします。
(答)検討委員会を設置するということで、指示をされたということでありましたけど、率直に言って、官邸のそういういろんな多大なるご配慮で、大きくというか一歩というか分かりませんが前進しましたので、非常に嬉しく思っています。これまでの検討委員会が設置されて見送りになったケースもないということとかもありますから、また、官房長官ご自身も記者会見のやりとりの中で、そういう国民栄誉賞に十分値すると自分は思うというふうにもおっしゃっていただいておりましたから、非常に、こういう形で進展したことは嬉しく思っています。最終結果を首を長くして待ちたいと思います。
(質)一方で知事が官邸に乗り込むというか、ご挨拶に行って、要望活動したわけですけれども、そのことの効果もあったというふうにお考えでしょうか。
(答)基本的には国民栄誉賞の表彰規程によって勘案されたことだと思いますし、官房長官ご自身も記者会見の中で、メールとかネットとかそういうとこでも非常に吉田沙保里さんに対する賛意があったというふうにおっしゃっておられましたので、ワン・オブ・ゼムとして一つ県民の思いを届けるということはできたのかな、と思いますけどね。
(質)一方、三重県民の気持ちとしてはこのように知事が要望に行く前に、国の方から授与をする方針を明らかにしてほしかったなという気持ちもあるのですけど、そこについてはいかがでしょうか。
(答)そうですね。僕もそう思いますよ。内々ご検討していただいていたのだと思いますけどね。早くバーンと先に出てもらう方がそれはよかったと思いますけど。
○職員駐車場の有料化
(質)現在、県の管財課が職員駐車場の有料化を検討していますけれども、そのことについて、どうして有料化の検討が必要なのか、知事の口から説明をお願いします。
(答)他県の動向なんかもあれですけど、やはり必要かどうか今いろんな調査をしているところだと思いますけれども、厳しい財政状況の中でそういう行政が持っている資産ですね駐車場も、そういうものからどういうふうに収入を得るかというようなこと、いろんな方策を検討する中での一つの選択肢なんだとは思いますけど、あとはいろんな他県や県内市町の動向とかを見ながら判断していくことになると思いますが、今、調査をしているので、その調査の結果は私まだ聞いていませんから、それを聞いて最終的に判断することになると思いますけどね。
(質)もし有料化をするならば、例えば本庁舎にはもちろん駐車場がありますし、いわゆる地域機関にもありますけど、そういう所も本庁舎以外も対象になるというお考えなのでしょうか。
(答)そういうのも含めていろいろ検討することになると思うのですけども、例えば駐車場といえば学校の中にあるやつとかも多分カウントに入っていると思うのですけども、そういうのは結構物理的に難しいと思うのですよね、そういう一つ一つの機関とかを見てやっていくということになると思いますが、ちょっと結論どうなるか分かりませんのでこれからですね。
(質)もし有料化をするとしたら、本庁舎で言うと職員用の駐車場のスペースは500台整備されていて、駐車許可証は600枚発行しているというのが取材で分かったんですけど、そうするとなかなかお金をいただくからには確実に駐車できるとか、環境整備も必要だと思うのですけど、環境整備も必要になるかもしれないというようなことですか。
(答)環境整備というのは駐車場を増設するということですか。
(質)そういう意味も含めてということです。
(答)そこまでは僕も詳細な議論はまだ承知してませんので、増設となれば一定のまたお金がかかることもありますからね、そういう費用対効果もあるでしょうし、もともとやらなければならない意図とか、やろうと思う意図とかにもよりますからね、ちょっとそこまではまだ何とも言えないですね。
(質)いっそのことだったら全部、一般県民来る駐車場等も有料化というのは考えないのですか。
(答)県民の皆さんにご利用いただく駐車場も有料化にしてはどうかというところまではまだ議論は無いですね。確かに歳入確保とかそういう観点で、県の資産を有効に活用してそこからも収入を生み出そうという考え方なのであれば県民の皆さんからもという話は論理的にはそうだとは思いますが、今はそこまでは議論はいってないですね。まず職員の分どうするかということだと思います。
(質)実際、四日市市役所は市民からとっていますよね、津はとっていないのですけど、そういうのからいけば財源確保が第一義にあるならば、そこも含めての話で、記者クラブはどうするのかという話もありますよね、その辺は検討されるんでしょうか。
(答)県民の皆さんや県の職員以外の記者クラブの皆さんを含めての方々へのご負担の議論をする前に、まず職員の分どうするかという結論を出さないといけないと思いますけどね。
(質)1期あと2年半内にできるのですか。
(答)駐車場ですか、今の事務方の議論の進捗状況をまだ聞いていないので、一応行財政改革取組全体は27年度末までですので、その中で進捗を図っていこうとしていますから、何らかの結論はそこまでの間には出さざるを得ないということです。
○漁船「堀栄丸」衝突海難事故
(質)漁船の事故の関係ですけども、先日、国の方にも捜索の継続を要望に行かれましたが、今後、県としてはどのような対応をするのでしょうか。
(答)お願いに行かせていただいて、水産庁が1隻増船を、捜索に増やしていただいたりとか、本日時点でも海上保安庁の船3隻、搭載しているヘリコプターと飛行機1機ずつ等捜索を続けていただいています。もともと2週間くらいがいろんな捜索を打ち切る目処と言われている中で、9月24日に発生をし、2週間というと10月8日でありますので、今日10日ですから、そういうのも超えて捜索をしていただいているというようなことは大変ありがたく思いますけれども、ご家族の方々の心中を察すれば、一日も長く捜索を続けてほしいと思いますし、実は、私が東京の方に、各役所に行かせていただいたことを見て、ご家族の方からメールをいただいて、「私たちは奇跡を信じている」と、そういうお言葉がありました。そういうご家族の方の思いに応えていくのが、事務的に難しいとか、お金的に難しいとか、いろいろ関係省庁には言われるかもしれないけれども、我々三重県庁としてはご家族の立場に立って物事を進めていくということだと思っていますので、奇跡を信じているというご家族の思いに応えていく対応をこれからもしっかりやっていくと。この前F1で羽田大臣来られた時も、私、横に座って1対1で約20分間その件についてもお話させていただきました。いろんな海上保安庁の体制などについても、大臣からお話いただきましたし、ご家族の思いはよく分かっているというふうに大臣からも言っていただきました。そういう対応を引き続きお願いをしていきたいと思います。捜索の毎日の状況を聞いておりますが、なかなか手がかりがつかめなくて捜索されている方々も辛い思いをされているようでありますけれども、ご家族の思いに立ってしっかりやりたいと思います。
○F1日本グランプリの開催結果
(質)国土交通大臣は何であれ来られたんですか。
(答)F1ですか。プレゼンター。
(質)今までないわけだから。
(答)前、前田さんも来られました。
(質)来られましたか、その流れですね?
(答)そうですね。あと大臣ご本人も政治家で、国会議員で、初めてプレゼンターにたったのが羽田孜元首相で、その息子さんですから、その時秘書官をやっていて、調整とかやっていて、思い入れがあるらしいですわ。かなりパドックの中とかも関係者の方と入って、相当モータースポーツについてはお好きなようですね、大臣。
(質)改めて可夢偉さんが3位になったことについて。
(答)あれは嬉しかったですね。私もプレゼンターでウェイティングルームの所で、大臣と市長と一緒に、あとJAFの会長と待っていましたけども、53周で最後の15周で3位が可夢偉で4位がバトン、今チャンピオンの。それが2秒差とか1秒差とかで争っていまして、非常にデッドヒートでしたからすごく嬉しかったですし、三重県知事という立場でいけば今回も可夢偉さんの人気や、あるいはシューマッハの引退とかもありましたけれども、昨年よりもサーキットに来ていただいた方の数が一万人弱くらいですかね、増えているというような状況ですので、こういう形で可夢偉さんの活躍を機にモータースポーツ人気がまた少しずつでも復活して、サーキットに県内外からたくさんの人が来てくれるとそれは県としてもありがたいことですので、そういうのを望みたいと思いますし、モータースポーツの振興も応援していきたいと思います。あとサーキットの50周年という節目であったのでそれも非常にメモリアルで良かったのかなと、これは三重県的な感じですけど。前の人がバタバタと倒れていってガーッとラッキーという感じじゃなくて実力でいったので、今回は本当に特に良かったなと思います。
(質)モータースポーツの振興の応援というのは具体的に何かお考えですか、今、県の観光プランの中で特にモータースポーツどうのこうのというのを、例えば世界都市宣言するとかないのですよね、鈴鹿市はやっておられるけれども、その辺の後押しというのは何か具体的に考えているのですか。
(答)今、日本で7つサーキットがあるのかな、それの観光庁が旗振って、モータースポーツ観光活性化全国協議会というのを作って、第1回目を今年の3月にサーキットでやったんですね、第1回目でしたので、そういった協議会を通じてモータースポーツの振興の機運を盛り上げるのとか、あるいは観光庁が何か予算的なものを準備してくれるのであれば、鈴鹿サーキットにもそれが適用されるように働きかけを強めるとか、あと、今、随時交渉していただいていると思いますけど、2014年以降のF1開催がサーキットまだ決まってませんので、過去にも野呂知事も行かれたのかな、川岸市長とか、本部に行ってちょっといろんな交渉された経緯も過去あったようですので、もしそういう中で2014年以降の開催が危ぶまれるような状況にもしなった場合には、そういう働きかけの協力とかしたいと思います。25年度から観光キャンペーンやりますので、その観光キャンペーン中にF1開催がなくなるというのは、これはあってはならないし、あり得ないことだと思っていますから。そういう辺りかなと思いますけど。
○日中関係の県内経済への影響
(質)中国の影響についてちょっと聞きたいのですけど、昨日、各自動車会社の販売の落ち込みがかなりあったという報道がありましたけど、国慶節に合わせて観光面への影響も心配されてましたよね。そこら辺の県内の影響について、今、知事の情報のある限りでどのような状況なのですか。
(答)観光は特に国慶節で期待していた分、ちょっと数量的なこと、今、申し上げれませんけど、結構大きい打撃があったという、キャンセル、あるいはこの後の予約がなかなか入らないとか、そういうので観光面では影響がありました。一方で現地に進出している三重県関連企業、上海以外も含めると180余あるのですけれども、それの8割超いろいろ聞き取りしましたが、直接的被害みたいな、この前、入り口にスプレーで落書きされたというの言いましたけども、そういう被害としてはその1件だけであります。生産の面については特に自動車関係でトヨタさんとか、親会社が生産をぐっと、今、減少させてきている中で、ここから特に部品メーカーとかは影響が出てくると思いますので、今、具体的な数量的なこととかはまだ報告を受けてませんが、トヨタさんが中国での生産を半分にするとかそういう情報も出ていますので、大変危惧しているところであります。なのでその影響はよく注視していかないといけないと思っています。いずれにしてもそういうのが長引かないようにしてほしいなというふうに思ってますけど、そのためには具体的にどういうふうにしていくのがいいのか、なかなか難しいところがあると思いますけど、あと、もともと少し影響があるかと言われていた輸出入の通関の関係は、あんまり今は影響はないような感じです。一時期ちょっと検査率が高く、抜き打ちというか抽出検査なのですかね、税関というのは、その抽出の取る率がぐっと高まったという話はあったのですけど、今それで大きな影響が出てるということは通関の面では聞いてないです。特に自動車関係で大きいメーカーさんと一緒に行っているケースが三重県の関係も多いですから、この影響は非常に懸念をしてます。今後よく注視したいと思ってます。
(質)例えば企業でも三重県に本社を置いている、三重県には直接影響は出てないですか。
(答)今のところないです。
(質)今回の件での知事の対中国観というのはどんな感じですか。つまりはっきり言って警察国家ですから政治と経済というのをセットして考える、韓国の場合は若干経済は別で切り離しているので違うじゃないですか。逆に言ったらその危うさを中国は持っているわけだから、県内中小企業の支援とかやってても結局は撤退する場合も退職金必ず払わないといけないとかいろいろ難しい問題があってリスクは大きいじゃないですか。それでもなおかつ中国は今まで以上に手を携えなければいけないとかそういうお考えはあるのですか。
(答)海外展開支援ということでいけば、やはり世界最大のマーケットであるということは変わりがないことであると思いますので、そこ一辺倒じゃなくてやはり中国プラスワンと言うか、中国プラスアルファと言うのですかね、そういう戦略をリスクマネジメントの観点からは持たないといけないなという思いはより強くしましたね。中でもそこで韓国の方とかというよりは、台湾であるとか、台湾よりあとはASEAN。台湾、ASEANのあたりということで、プラスアルファの部分も力入れていかないといけないなと、そういうリスク度合いの高さ、しかもそれが一瞬にして上意下達というか、警察国家じゃないですけどバッと言ったらバッと広がって急に止るみたいな、そういうのがあったりしますので、そういうリスクは非常に高いなという思いはしましたけど、中国を捨てるというのではなく最大マーケットとしてチャンスは覗いつつも、プラスワン、プラスアルファという部分も大切にしていくということの重要性をより強く認識したということですかね。
(質)観光面でも去年から中国行かれたりとかやられてますけど、向こうさんで日本へ行くと安全性が確保できないとかいうものがあるじゃないですか。それについて県として何か関係した向こうの省庁と、河南省ですか、そういう所とかに『そんなことありませんよ』というふうなことは何かメッセージとか送られたりしているのですか。
(答)現時点においてはやってないですけど、少しどういう、このまま長期化していくようであれば何らかの対応が必要じゃないかなと思ってますけど、今、現時点においてはまだ取ってないです。なのでやはり観光って相互なんで、こっちにばっかり来てくれというわけにはいかないので、そういう意味ではこっちから行った人の安全性の確保も含めてトータルで考えないといけないですから、少し状況の推移を見て何らかの対応を考えないといけないと思ってます。
(質)河南省の件は、まだ話は進んでない?
(答)そうですね、止まったまんまですね。
(質)どんなような状況にあるのですか。もう完全にはじかれている状態ですか。
(答)詳細の理由みたいなのが出てこない中で、全体の雰囲気とか、政府の中身とか、そういうのがちょっと出てこないと、なかなか政府対政府、GtoG(Goverment to Goverment)の関係はすぐには変わらないのかなと思ってますけど。情報収集はしていますけどもなかなか、あと対話というのかな、ちょっと働きかけみたいなのはしてますけど、あまり進展ないですね。これはなかなか難しい、いろんなアドバイスいただくこともあるのですが、今、次、習近平になってそうすると次ナンバー2に李克強というのがくるのですけど、李克強というのは河南省の省長やってたんですね、三重県についても非常にシンパシーがあるし、あと東海地域、例えば一番多分仲良いのは中電の川口相談役なんですけど、李克強とすごい仲良いのです。そういうルート使って打開をしてはどうかとか、いろんなアドバイスもいただいてますけど、まだそういうのを投入する段階にはいってないのですが、そういういろんなことを考えないといけないのかなというふうに、長期化すればですね、と思っています。
○東日本大震災による震災がれきの処理
(質)震災がれきですけれども、震災がれきの今の県の受け入れ作業の進捗と、その進捗度合に関する今の知事のお考えを聞かせてください。
(答)今、住民の皆さんに対する説明を行っているところです。進捗度合ということについては、いろんな言葉尻を捉えてとか、あるいはいろんな一定の圧力がかかったりとか、そういうのがあってはいけませんのでコメントは差し控えたいと思いますが、今いろんな方法で、いろんなルートで、説明をさせていただいているところです。
(質)おそらく、ここしばらく同じようなそういうコメントだなあというふうに感じているんですけど、なかなかそのスピード感という部分で進んでいない何かしらの要因とか、当然言えないこともあると思うのですけども、まあちょっと時間がかかっているのかなというふうにも思うのですけど、その辺りいかがですか。
(答)そりゃまあ一日も早くと思っている中ですから、あと環境省からの協力要請においても来年の年末までに2,000トンということになっていますから、それを処理する物理的な期限とかも近づいてきていますので、一日も早くとは思っていますが、やはりご協力いただく地域の皆さんとかの一定の安心とか、ご理解とか、そういうのが必要だと思っていますので、一進一退しながら、今、進めさせていただいています。
(質)毎週金曜日にやっている県庁前公園での反対集会のごときもので周辺住民から苦情は県に出てないんですか。
(答)どうですかね、私は今のところ聞いてないですね。
(質)「英敬出てこい」って叫んでいますけど。
(答)私のとこには、とりあえずそういう周辺の住民の皆さんにご迷惑をかけてクレームが来ているということは聞いてないですね。
○三重県経営方針(案)
(質)あと議会なんですけど、この前、経営方針を示されて、公明の中川さんとか新政の三谷さんも聞かれていましたが、もともとずれたのが上半期の結果を見てそれを反映させるためだというお話だったのですけど、出てきたもの自身がそこのところがはっきりと分かりにくかったのですけど、その辺はどう思われますか。
(答)それは確かにどういう評価をしたのかということを、あの経営方針だけでは確かに分かりにくいというのはご指摘あったと思うのですけど、そういう資料をという中川議員からもご指摘ありましたので、もともとオープンでやらせてもらっている秋の政策協議の分厚いシートにはそれぞれ数字なども書いていますので、あれをあのまま渡すとけんかを売っているのかと言われると思いますので、ちょっとアレンジして資料を提供して、それをご理解していただけるような努力したいと思いますけどね。
(質)それは、我々にも回ってくるわけですか。
(答)それはそうですね、それは別に全然問題ないです。オープンの場でやっている資料ですから、それをちょっと分量を減らすだけです。分量というか概要版、概要版というのか分かりませんけど、それはいいですよ。
(質)あわせて財政調整方針が11日でしたっけ、明日出すという、工程表そのものがかなり詰まっているという指摘もありましたけど、その辺はいかがですか。
(答)例えば、去年議会でご議論いただいた三重県民力ビジョンと三重県民力ビジョン行動計画というのがありますね。県民力ビジョンは概ね10年を目処としたその基本的な理念が書かれているビジョンであり、それを具体的なアクションとする4年間の行動計画というのは、同時にご議論いただいたと思うのですね。なので、経営方針と経営方針を具現化する予算調整方針ですか、それが同時に出ているということで、それだから議論が出来ないということには当たらないんじゃないかと私は思いますけどね。
(質)知事の中には違和感はない?
(答)はい。その長期レンジのものというかおおもとになるものと、それのアクションプラン的なものを同時にご議論させていただく、三谷議員も昨日の全員協議会ではセットで議論してもいいというふうなことをおっしゃったと思うのですけど、そういうのはいろんな議会の審議であるとか、行政の手続き論の中では、比較的ある話じゃないかなと思います。
(質)経営方針やって、それが財政方針に反映されるという形じゃなくて、それはもともと一体である程度しているものだから、同時に出てもそれは構わないというお考えなんですね。
(答)そうですね。それで、今回経営方針『Ⅲ25年度の行政運営に向けて』というところで予算のこと書いてありましたけれど、それが最終案になって年度の近くになったら、予算のことがはまってくるわけですし、そんなに私自身はセットでご議論いただくこととかタームが短いことについても、三谷議員もセットでとおっしゃってましたので、違和感ないです。
以上