知事定例会見録
平 成 24年 8 月 28日
於:プレゼンテーションルーム
発表項目等
・災害廃棄物広域処理に係る県の風評被害対策(発表)
・知事の中華人民共和国・タイ王国訪問(発表)
・三重県・鈴鹿市総合防災訓練(発表)
・吉田沙保里選手凱旋パレード(コメント)
質疑項目
・発表項目に関する質疑
発表項目等
・災害廃棄物広域処理に係る県の風評被害対策(発表)
(知事)まず1点目は、災害廃棄物の広域処理、いわゆるがれきに係る県の風評被害対策についてであります。環境省から要請のありました岩手県久慈市の可燃物の受け入れに向けて、新たに風評被害に関する取り組みを始めますので、その内容について発表させていただきます。風評被害対策は国が対応するというような基本でありますけれども、住民説明会などを行っている中で、農水産物などの風評被害をご心配する声をいただいておりますので、県としても責任を持って独自の取り組みを行おうということでございます。具体的にはまず、風評被害に関する専用の相談窓口の設置、それから県内というか県庁内に「三重県災害廃棄物広域処理連絡会議」を設置し、部局間で連携して風評被害の未然防止に取り組んでいきます。それから万が一、万が一でありますけれども、風評被害が具体的に発生した場合には、直ちに「三重県風評被害対策本部」を設置して、責任を持った迅速な対応を行います。それから、この他にも企業や団体などに対しまして2つ。1つは、災害廃棄物の安全性等に関する誤った情・笊藍]に流されず、正確な情報に基づいた冷静な対応をとってほしいということ。それから、災害廃棄物の受け入れを理由に、受け入れ地域の農林水産物等を不当に扱うなど風評被害を助長するような行動はしないでほしい、という要請をしていきたいと考えています。県としましては、これらの取り組みを通じまして、風評被害に対する不安を払拭しながら、久慈市の可燃物の受け入れにご理解を得ていきたいと考えております。これが1点目です。
・知事の中華人民共和国・タイ王国訪問(発表)
2点目は、中国とタイの訪問についてであります。来月9月13日から16日までの4日間、三重大学それから県内事業者の方々と共に、中国の上海、タイのバンコクを訪問いたします。今回の訪問の目的の1つは、県内の中小企業の皆様方の海外展開を支援するため、今年度から上海とバンコクに設置しました「三重県ビジネスサポートデスク」、これの活用促進であります。今回の現地デスク訪問等をそれぞれのサポートデスクの本格的なオープニングとして捉え、ミッションにご同行いただく企業をはじめ海外展開を目指す県内企業の皆様方に「三重県ビジネスサポートデスク」の役割についてのご理解を深めていただくとともに、現地におけるサポートデスクの認知度を高めていただく機会とすることにより、サポートデスクのより一層の活用を図っていただきたいと考えております。2つ目は、トップセールスによるタイ政府及び関係機関などとのネットワークの構築と、観光・産業・県産品の販路拡大など、三重県の売り込みであります。なお、三重県知事をトップとするタイ・ミッションは、初めてであります。タイは、成長著しいアジア市場、特にASEAN地域における産業のハブとしての役割を担う戦略的に重要な地域の一つとして捉えていることから、まずはタイ国投資委員会(BOI)との覚書の締結に向けた合意など、タイ政府との産業連携・交流の強化に向けた取り組み。そして2つ目に、県内産農産物を取り扱う現地スーパーでの販路拡大や、現地大手百貨店での物産展の開催に向けた取り組み。3つ目に、モデルコースの提案などによる新しい旅行商品の開発、こういうものに取り組んで、今後のタイとの継続的な連携・交流に繋げていきます。次に、訪問の日程について簡単にご説明します。まだ調整中のものが、特に政府関係は非常に多いのでまだお示しできてるものが少ないですけども、今分かってる範囲を申し上げますと、13日(木)は、上海の「三重県ビジネスサポートデスク」をPRするために、駐上海日本国総領事、ジェトロ、現地日系企業の方々と、今回のミッション団の皆様と意見交換を行います。さらに、本県や多くの県内企業がブース出展を行う中国最大規模のものづくりに特化した商談会であります「日中ものづくり商談会@上海2012」の会場を訪問し、県内企業の出展ブースを回って激励したいと思います。その後、13日のうちに上海からタイに移動します。2日目の9月14日(金)は、タイ政府工業省等を訪問しまして、県内企業をはじめ多くの日系企業が進出しており、ASEAN地域におけるハブとして位置付けられる同国との産業連携を強化するため、覚書の締結に向けた意見交換などを行うとともに、現地進出日系企業、具体的にはホンダさんの現地法人「ホンダ・オートモービル・タイランド」の工場等を訪問し、現地における部品調達などについて意見交換を行って、県内企業の参入についてトップセールスを行います。また、これまでに三重県への送客実績のあるタイの旅行会社を訪問し、今後のより一層の送客促進に向けたトップセールスを行います。さらに、日タイ産業交流会を開催し、三重県の観光や産品をPR、本県への観光誘客、県産品の販路拡大と、タイ政府やタイ現地企業、日系進出企業の関係者間とのネットワークを構築します。15日(土)は、現地の百貨店「バンコク伊勢丹」を訪問し、それから物産展等の開催について意見交換を行うとともに、JA三重南紀さんのみかんを取り扱っている「セントラル・フード・リテイル」を訪問します。JA三重南紀さんからのみかんの輸出は、平成22年度の試験輸出に始まり、3年目となる本年は6トンの輸出を予定してます。昨年度、タイ国内の高級スーパー店頭で試食した方からは「皮がむきやすい、味が濃くジューシー」という高い評価をいただきました。今後、三重南紀みかんがタイで高級果実としての地位を築くとともに、県産品の輸出拡大と知名度向上に繋がるよう協力を依頼します。さらに、「三重県アセアンビジネスサポートデスク」を訪問し、サポートデスクのより一層の活用に繋がるPRを行います。このように「三重県ビジネスサポートデスク」の効果的な活用による県内企業の海外展開の促進をはじめとして、タイ政府を始めとした連携協力関係の構築や販路拡大など、ミッション団を代表して、トップセールスを展開してまいります。というのが2点目です。
・三重県・鈴鹿市総合防災訓練(発表)
3点目、総合防災訓練です。来たる9月2日(日)、鈴鹿市及び三重県消防長会と共催で、三重県・鈴鹿市総合防災訓練を実施します。この訓練は、南海トラフを震源とした巨大地震が発生し、鈴鹿市内で震度6強の地震が発災したとの想定で、鈴鹿市の天名(あまな)地区と三重県消防学校において、自衛隊、消防、警察をはじめ、医療機関、企業、ボランティア団体など、87の機関の参加を得て、実働訓練を実施するものです。今回の訓練では、「住民参加による防災力の向上」と「地域住民と防災関係機関の連携強化」を目的として、従来からの各関係機関の連携訓練に加えて、住民避難訓練、住民体験型訓練など県民が参加していただける訓練内容としました。訓練は2部構成となっていまして、第1部は鈴鹿市の天名地区での住民避難訓練を実施し、第2部では煙体験やロープ渡り体験、消火体験などをはじめとした、住民と各関係機関による、見るだけではなく実際に体験できる訓練を予定しています。私自身も訓練を観覧するだけではなく、第1部の訓練では外国人留学生の皆さんや、障がい者団体の方々と共に住民避難訓練に参加をさせていただいて、災害時要援護者の支援や浸水が予想される地域での避難について皆さんと一緒に考えたいと思います。この訓練を通して、自らの命は自らが守るという自助・共助のつながりを強固にし、地域防災力の向上を目指していきたいと考えています。これが3点目。
・吉田沙保里選手凱旋パレード(コメント)
4点目は、ここにもポスター掲げていますが、あと1時間20分後でありますけれども、インターネットで見ていただいてる方もいらっしゃいますので、今日は吉田沙保里選手のオリンピック3連覇を記念しての凱旋パレードを行います。今日の正午から午後12時25分まで、津市内国道23号線の北丸之内交差点から岩田橋北交差点までの間、その後12時30分から、吉田選手の報告会を津センターパレス前の「津市まん中広場」で開催します。一人でも多くの方々が沿道にて祝福をいただけるとありがたい、というふうに思っております。細かい地点の資料は、お配りしてると思いますけれども。私からは以上です。
質疑応答
○知事の中華人民共和国・タイ王国訪問
(質)中国とタイを訪問する件で、各紙で、中国に行かれるということで、出ていると思うのですけど、昨日も中国で日本の大使並びに職員が、襲われるまではいかなかったのですが、日の丸国旗をむしり取られるという非常に不安定な情勢の中で、あえて行かれることの意義と思い、その辺りを教えてください。
(答)今こういう状況になっているということについて、また、昨日の大使が乗っている公用車に対して、強制停止をさせて抜き取るというような事態が発生していることについては、大変由々しき問題だと思いますし、政府としては毅然とした対応で、中国に対して、抗議、既に外務省アジア局長がしたと聞いておりますけど、やっていただきたいと思っています。あわせて今の現状について、その他、尖閣の日本人の上陸など以降の中国、特に上海を中心とした現状について、既にサポートデスクから連絡を随時、何報にもわたってもらっています。その現状では中国は、現在のところ、反日デモが数カ所で行われているものの、それに対する報道が国内で大々的になされているということはないということ。尖閣上陸についても一部の日本人が上陸したということでとどまっていることなどから比較的冷静な受け止めが全体としてはされているということ。それからビジネスその他行事について、中国の関係では中止、延期というものがほとんど無いということ。一方、韓国は竹島の関係で自治体交流が停止とかありますので、ちょっと尖閣のことと竹島のことと今回程度問題ではちょっとだいぶ差がありますから、韓国がそうなるのは一定否めない部分もありますけども、そういう現地の調査をいろいろしている中で、行っても問題ない状態であるということを確認した上で、そもそも日中ものづくり商談会は、県内の企業の皆さんが前から準備されてて、中国最大のものづくりに特化した商談会ということでぜひ行かせていただきたいということと、上海は去年も行って、僕の実感としては、国際戦略全体像を語ってないで上海だけで言うとあれなんですけども、一定の狙いを定めた所は繰り返し訪問していくということが重要だな、というのは実感していましたので、上海は今回繰り返し行きたいということと、サポートデスクを、総領事ですから日本政府としてこちらから行っている人としては一番責任者ですね、その人たちを含めてビジネスサポートセンター・オっかりとPRしたいという意義もありますので、中国国内の、今、行っても問題ないという状態の確認と、そもそもの事業の意義、そういうのを総合的に勘案して行くということに決めました。
(質)そうすると安全性は担保されているという認識なのでしょうか。
(答)はい、認識です。この後もし出発までに何か情勢が変わるようなことがあれば、それはもちろん、予断を許さない状況であるということには間違いないと思いますから、そこはよく状況を注視して、ビジネスサポートセンターからも随時、今、情報をもらっていますけども、そういう情報も確認しながら、あと外務省や経済産業省とも連携しながら、今回の決断にあたっては外務省や経済産業省とも連携をし確認をしたうえで、外務省からはギリギリまで渡航状況とかには十分注意をしてほしいという話もありました。そういう判断です。
(質)もう少し詳しく、例えば韓国と中国と政治的な問題あるかと思うのですが、その現状に対してどのように思っているか、改めてコメントをお願いいたします。
(答)今回、まず韓国の方については、大統領という国家元首、国のトップの方が、領土問題の存在しない、我が国の領土である所、我々から見れば不法占拠をしている所に来られて、自分たちの領土であるということを主張をし、さらにいろんな、ご本人が来るだけでなく、バスケット大会をやってみたりとか、悪く言えば挑発的行動を続けているということ。また、私個人的にも大変許し難い発言でありますけど、天皇陛下に対する侮辱的な発言、事実に基づかないそういうことをおっしゃるということについては、非常に極めて大きな問題があろうと思います。長崎県、福井県など幾つかのところで、基礎自治体レベルでの国際交流を今回停止しているというような話も聞いていますけど、それくらいに大きい問題なのかなと、ものの種類によっていろいろ考えていく必要があると思いますが、重大であると受け止めています。一方で尖閣も、これももちろん我が国の領土であり、領土問題は存在しない所であるものの、ああいう香港の方々が来られた、その結論については、本当は逮捕してすぐ強制送還ではなくて、公務執行妨害とか、明らかに、昨日、海上保安庁とかのビデオにあるように、明らかな公務執行妨害とかあるものの、と僕は見受けられますが、それを強制送還したという結果についてはどうこう言うことではありませんが、一応そこで区切りを付けているということと、今後、現時点において民間の一部の活動家の方々がやっていると、政府がコミットしてどうこうしているということでは無いというようなことを考えても、重大さという、もちろん重大ではあるものの、今の韓国の竹島の今月に入ってからの状態とは違うんじゃないかなと、そういう認識です。
(質)それに対する、国は親書を送ったり、首相がメッセージを発したりしていますけども、その件、対応の評価に関してはどのように受け止めていらっしゃいますか。
(答)政府というか行政レベルでできることはいろいろ案を考えてやっておられるんじゃないかなと思いますけど、もう少し政治家たる外務大臣とか、官房長官とか、そういう人たちがもう少し強いメッセージを出したり、あるいは国際世論にもっとしっかり訴えていくような活動を政治家たる外務大臣や官房長官自身がやられてもいいんじゃないかなと個人的には思っています。
(質)2つの問題の解決策というのは知事個人としてはどのように考えていますか。
(答)難しいですね、我々が、今、平行線ですからね。領土問題は存在しないと言っているけど、彼らは自分たちの領土と言っているので、国際的に言っていくということと、特に竹島は不法占拠が続いている状態ですのでかなり難しいと思っていますが、とにかく国際的に真実を明らかにしていくという動きを強めていくということだと思います。一方で尖閣については、現在もいろんな議論が行われていると聞いていますが、政府の方もあそこが自分たちの領土だということを強く認識して、しゃくし定規に物事をやるのじゃなくて、積極的な所有の問題とかもいろいろ議論をしているようでありますけれども、対応されるという方がいいんじゃないかなと思います。いろんな国際関係への配慮があるので冷静な対応が必要だという部分は分からなくは無いですけども、あらゆる選択肢を尖閣についてはよく検討して、しゃくし定規に考えるだけじゃないという方がいいんじゃ無いかなと思いますけどね。いずれにしても解決するのに非常に難しいと思います。ビジネス、文化、そういうものの交流が進んでいる中で、どれくらい強行に出れるのかということとか、そういうのも含めますと、非常に難しいと思いますが努力していくことが大切だと思います。
(質)外交の切り札カードの軍備というのが弱いからというふうには考えないですか。
(答)例えば尖閣、竹島もそうですけど、海上保安庁の例えば上陸阻止であるとか、入域、海域に入ってくる、そういうようなものに対する権限の強化とか、整備の強化という部分については一定、昨日の海保のやつとか見ててもですね、よく頑張っていただいている、海上保安庁の皆さん本当に頑張っていただいているんですけども、軍備というのがいいのか分かりませんが、態勢の強化というのは必要じゃないかなと思っていますけどね。レンガとかが思いっきり窓に当たったりしてましたけど、あの窓がレンガで割れる窓だったら、けがして、場合によっては頭に当たったら死亡とかしてますから。
(質)タイの同行する企業、業種とか、もし差し支えなければお答えいただけませんか。
(答)あとで資料をお送りしますけど、基本的にはものづくりの関係の企業の方々が多いと思います。あと特にタイ、それからあとは観光事業者も何人か今回行かれます。ものづくり、観光事業者、金融ですかね。
(質)ものづくりは自動車関係が多いのでしょうか。
(答)そうですね、自動車部品関係が多いですが、それ以外にもいろんな機械系ですね、工作機械的なものとかも含めて機械系が多いかな。
(質)タイの産業交流でどういうことを期待していますか。
(答)今回なんでタイなんだということについては、産業と観光と県産品の拡大とかについて、まずASEAN全体のゲートウェイにしていくという感じですね。後で時間があればしゃべりますが、今、国際戦略全体として僕が今訪問しているところはそれぞれ意義付けをしながら行っているのですけども、マーケットとパートナーというのがそれぞれあると思うのですね、海外に行って私が何らかのメッセージを発する、あるいは交流をするという時には、マーケットを取りに行くという考え方と、パートナーとなって他のマーケットを取っていくというその両方の考え方があると思っているのですが、今回タイについてはマーケット、特にASEAN全体に広がっていくマーケットの入り口にしていきたいということです。産業についてはタイのみならずASEAN全体に、特にタイの工業大臣なんかは最近ミャンマーとの関係、「ミャンマーに行くならタイから行け」みたいな感じのことずっとおっしゃっておられますけれども、ASEAN全体にこれからいろんな世界のものづくりの企業とかが入ってくる中で、三重県の中小企業の技術あるいは海外展開していって、そこのタイに集まってくるいろんな国々の企業のサプライチェーンと言うのですかね、そういうところに入っていくビジネスチャンスを増やしていく、そのための素地というかネットワークというか、認知度を高めるというか、そういう部分が今回の産業交流が第一歩だと思っています。あと観光は、タイは三重県に来る方の、外国人の中で第6位なのですけども、親日的であるということとか、今年の6月に日本にビザが緩和されたということとか、22年と23年でタイからのお客さんが半減をしているということとか、あとは日本に対するリピート率が高くて6割ぐらい、それから個人旅行者の比率が7割というようなことで、いわゆる我々三重県は海外のインバウンドのお客さんをとっていく時に、ゴールデンルート以外にもやはり個人旅行やリピートして日本にもう一回行って、じゃあ今度はゴールデンルートじゃなくて三重県に行きたいねと思うような人たちにたくさん来てもらいたいと思っていますから、そういう素地があるところにやはりターゲットを付けていかないといけないと思うのですけど、観光についてはそういうことですね。それから県産品については、タイでは日本食が体にいいということで、今、タイは経済成長によって中間層がだいぶ増えていますけれども、そういう人たちが日本食を好んで食しているようになっているのです。特に日本から冷凍の魚の輸出が非常に今増えていて、輸出品目では1番になっていますけれども、そういう食のタイの嗜好の変化を捉えて県産品もチャンスがあるのじゃないかということで行こうと思ってます。それでタイでできれば2015年にASEANが市場統合していくということで今言われていますので、間違いなくそうすると地理的にもタイがASEANの中心になるのは間違いありませんから、タイからベトナム、タイからミャンマー、タイからマレーシアとういうふうにしていきたいなと、そういう思いです。すみません長くなりました。
○平成24年度三重県・鈴鹿市総合防災訓練
(質)総合防災訓練はなんでこれ1部と2部の距離が結構あるじゃないですか。なんでまた?
(答)今回ずっと、去年、防災訓練流れてその後いろんな、もちろんその前に東日本大震災があって今回南海トラフのこととかいろいろあって、ずっと避難の重要性というのをよく理解をしてほしいということと、一方で防災県民意識調査でも出ていますけど、防災意識は高まっているけどアクションに繋がっていないというようなこともあるので、総合防災訓練の中で県民の皆さんに参画した上で避難について重点的に取り上げたいということ、今年の防災訓練を企画するにあたって、もう何カ月も前から言っていた中で、こういう形になったということですね。だから普通の関係機関連携の総合防災訓練だけだと消防学校行ってやればよかったのですけど、なんで天名地区なんだということについては、鈴鹿の中でどこでやるかというのを鈴鹿市と議論した時に、天名地区は海がないので津波の浸水がないという予定だったんですが、国や県の津波の浸水のやつで河川を遡上して津波が来るということが今回分かりましたので、天名の人たち、鈴鹿の中で沿岸の例えば白子とか若松の人たちのところは避難訓練やってたのですけど、天名では今までやってなかったみたいなので、じゃあ今回天名を対象としてやろうじゃないかとそういう形になりました。なのでちょっと遠くなって不便は不便ですけども県民の参画と避難の重要性とそういうことでやらせてもらいました。
(質)要は鈴鹿市の方から住民避難訓練やるなら天名にしてくれという要望があったと?
(答)調整の過程の中で天名がいいということだったみたいですけどね、今、申し上げたような理由で。他の沿岸は白子とか若松はやってるので。
(質)別に石薬師でも。
(答)そうですね、ただ津波に対してちょっとそういうデータが出たのでということだと思います。
○吉田沙保里選手凱旋パレード
(質)吉田沙保里選手のパレードのことに関してお伺いしたいのですけど、五輪3連覇という偉業を達成されましたけれども、そのヒロインを迎えるのに、どうしてパレードがふさわしいと思ったのか知事の思いをお願いします。
(答)パレードだけでなく県民特別栄誉賞もあれですし、そこで31日に発表しますけど、副賞もあれですしね、まあ、1つの箱の中だと、何というのかな、箱の中のスペース、インナースペースだと、限られた人しか吉田沙保里選手の地元入り、凱旋に会えないわけですけど、パレードというオープンスペースであれば、その時間に来ていただけると、生・吉田沙保里を見られるということもあって、やっぱりこういう厳しい世の中の時代ですから、嬉しいことは嬉しいと、喜ぶことは喜ぼうという、ちょっとはっきりやったほうがいいかなというので、あんまり知恵がなくて申し訳なかったですけど、パレードをやろうと、そういうことですね、思いついたのがパレードということです。
(質)今日は、松菱も臨時営業するなど、地域活性化にも貢献なさるのかと思いますけど、そこに期待する効果を、改めてコメントをお願いします。
(答)今回、商店街の所を一軒一軒、津市さんと一緒に職員が回らせていただきましてね、お願いをしましたところ、非常に好感を持って好意的に対応してくださるということでしたので、皆さん来ていただいて、商店街なり松菱なりで1個でも2個でも、ちょうどお昼時ですし、お買い物して帰っていっていただけるとありがたいなと、そのように思っています。
(質)縁もあるだろうけれど、ゆかりのない大府市で先を越されて、パレードでね、向こうは1万人くらい来た。今回、動員目標はあるのですか。
(答)目標は?なかなか厳しいことをあれですね、目標はあれですけど、大府のはね、僕パレードやるって、パレード決めた時には存じ上げなかったのですけど。もちろん、それは大府市よりは多い方に来ていただきたいと思ってますけどね。
(質)来ていただきたいと?
(答)来ていただきたい。皆さん、来ていただけると信じてますけど。
(質)下回っても責任はない?
(答)このやったことについてですか。まあ、どうですかね。それは努力が足らなかったのか分からないですけど、でも、まあ、来てもらえると信じています。残り1時間。
○災害廃棄物広域処理に係る県の風評被害対策
(質)専用相談窓口ですけど、これは職員が対応すると思うんですけど、県としてもどういう基本的な方針で対応するのかということと、もし、風評被害が発生した場合、本部を設置するということですけども、これは国にそういう責任持って補償とかそういうものを求めていくということになるんでしょうか。
(答)どういう対応方針でというのは、実際にどういう相談がくるかということにもよると思うのですけど、住民説明の中で、これまで受け入れた所の中でね、実際に風評被害というのは発生していないわけですよ。であるにもかかわらず、風評・孖Qが心配だという声がやっぱりあるので、風評被害は国なんですと言うだけではなくて、やっぱり県としても責任を持った対応を見える形でやっていこう、で、例えば、何かこう風評被害、受け入れたことで、何か取引をしないよということが、もし仮にあった場合には、具体的に話を聞いて、そういうことはやめてくださいという要請をしたり、そういうことによって大きな経済的損失が仮にあったとしたら、もう万が一ですけども、あった場合には、国に対して今言いましたような補償をしっかり求めていくということになると思います。基本的には、これまで受け入れている中で、全国で風評被害というのは発生していませんので、青森のりんごが売れなくなったとか、山形のさくらんぼが売れなくなったとか、そういうのは多分聞かないと思いますね。比内地鶏が売れなくなったとか、そういうの全く聞かないと思うのですけど、ですので基本的には無いと信じていますけども、不安払拭のためにできることは全力挙げてやると、そういう思いで、今回、相談窓口を設置させていただくことにしました。
(質)他県でこういうのあるのですか。
(答)相談窓口ですか。あるの?
(答:環境生活部)聞いておりません。
(答)まだちょっと確認してない。確認してみます。
(質)背景的に、県内の反対者とかが久慈市に直接電話して、何さらすねんというふうなことは言ったかどうかはともかくとして、ある程度脅しも含めてそういうような苦情があると、逆に言ったら、それは全部三重県で受けましょうというような、そういう意図的なものはありますか。
(答)それは、直接のきっかけではないですけど、久慈市に対してね、そういうふうな、我々に言っていただくのは構わないですけど、久慈市に対して、被災地に対して、ご批判の声を直接されるというのは、大変僕は残念なことだったなあと思っているのですけど、今は現時点ではそういうのは無いと聞いていますが、安全性の説明もさることながら、風評被害に対して、住民説明会の中で、あるいはいろんな水面下の調整をしている中で、不安だとおっしゃる方が複数いらっしゃいましたので、それはもう国ですわというだけじゃなくて、明確な形で何か県もやらなあかんなと、そういうことですね。大変残念なことです。県に対しておっしゃっていただくとかは別に構わないですけど、被災地に対しておっしゃる方がいたというのは大変残念ですね。
(質)この連絡会議なんですけど、風評被害が発生した場合には対策本部を設置されるということなんですが、風評被害発生の線引きというのはどのようにお考えですか。
(答)情報次第ですね。基本的に連絡会議は未然防止のために、どんなことができるのか、さっき言ったような企業や団体に対して要請をするとかですね、あとはいろんな国でやっているような未然防止策に対して活用できるものがないかというような検討をするというやつで、それは廃棄物対策局の次長がヘッドで、関係部局の総務課長がメンバーですが、そこは難しいとこですね、モノの度合いによって、例えば、うちも危機管理本部とかありますけれども、災害対策本部もありますが、A体制、B体制とかいろいろありますので、情報の中身によって考えますが、基本的にはA体制であれば僕が本部長になることになりますし、B体制であれば危機管理統括監が本部長になることになります。線引きというのは難しいですけどね。その中身でよく考えたいと思います。放置しないということが大切だと思うんです。それが風評被害なのか否かという判定に時間をかけるのじゃなくて、情報を得たらどういう対応をするのかということを、早期に対応するための準備をしておくということが大切だと思っていますので、情報を線引きして、ここからは本部でここからは会議とせずに、その中身に対して、どういう場合であっても、早期に対応できるように備えをしておく、そういうことです。無いと信じてますけどね。
以上